原因は,あまりにも利用頻度が低いために,油が循環せずにヘドロ化したものが沈殿して流路が狭くなり,高速回転時に戻りきれなくなった油が漏れ出ていたということです.人間に例えれば,運動しないために血液が循環せず,不純物で血管が細くなってしまい,血圧上昇時に出血してしまった,という感じでしょうか.なんにしても,作業した人が呆れるほどの惨状で,交換できるパイプやフィルタを全て交換し,手の届くところは全てふき取るという作業を丸二日してもらい,ようやく使える程度に回復したという状況です.ただ,また,いつ再発するか予断を許さないということなので,しばらくオイルゲージに注意しながら使用しなければなりません.
このようなことは,日常的に工作機械を使っている企業などでは考えられないということで,少なくとも一週間に一回は電源を入れて,油をまわすように指導を受けてしまいました.よい工作機械だと,これまで自慢してきたのに,なんという体たらくでしょう.恥ずかしい限りです.もっと,多くの人に使ってもらうように,運用方法を考えなければならないと痛感しています.


