2013年5月11日土曜日

多摩にも虎あり

 昨日の夜遅くまで作業したおかげで,なんとか今週の土曜日もお休みにすることができましたが,朝から雨が降っていたので外出は諦め,自宅で昨日訪問した 「株式会社トライヤーン」 の原稿を書いたり,来週の月曜日に訪問することになっている 「株式会社杉山チエン製作所」 「株式会社テラダイ」 について,Webで調べたりして過ごしました.
私物のPカッターが,研究室の宇宙(そら)に消えたので,新規に購入しました.
  見学したばかりのトライヤーンは,とっても面白かったですが,Webで見ただけとはいえ,杉山チエンとテラダイもスゴイ会社だと思いました.手前味噌ではありますが,私は,これまでに力のある中小企業を,積極的に見学してきたつもりです.しかし,地元の多摩地域に,こんなに優秀な中小企業が,こんなにたくさんあるとは知りませんでした.まさに,灯台下暗し.そして,無知は罪.今までの地域貢献って,なんだったんだろう? 恥ずかしい気持ちでいっぱいです.
連休に作っていたJESTAが完成.逆光で,シブイ!
  そして,こんなに素晴らしい中小企業から部品を買っているアセンブリメーカーは,本当に楽だろうなと思いました.日本の製造業が中小企業に支えられているということは認識していましたが,その意識がいっそう強くなりました.
勢いに乗って,BASE JABBERに移行.スミ入れ,いっぱい.
  取材するだけでなく,1社あたり2,400字,10社で2万4千字もの文章を書くという作業は,正直,とっても大変です! しかし,技術力のある中小企業を見学できるというメリットは捨てがたい! というわけで,持ちつ持たれつ,あと9社,楽しくこなしていきたいと思います(笑)

「㈱トライヤーン」を見る

「たまの力 ~多摩ブルー・グリーン倶楽部会員企業のNEXT STAGE~」 の取材のために⇒「m-shige's log: 第1回「たまの力 ~多摩ブルー・グリーン倶楽部会員企業の NEXT STAGE~」(仮)の製作者決起大会」,平成25年5月10日(金)の午前中は,東京都東大和市にある「株式会社 トライヤーン」を訪問しました.対応していただいた田井洋雄さんは,今年2013年2月15日に,代表取締役社長に就任したばかり,まだ32歳ということで,誠実な好青年という印象でした.
 トライヤーンは,工業用刃物の製造販売を目的に設立された会社です.鉄鋼・ゴム・プラスチック・フイルム・木材・紙・食品等,様々な分野で利用される機械刃物を製作しています.他社では真似の出来ない製品作りを目指し,素材の選定から熱処理,研磨加工までの全工程を自社工場で行う「自社一貫生産体制」 を構築していることが大きな特徴です.まず,ユーザーの目的や要望に応じて,耐摩耗性,靱性,所要硬度,経済性等を考慮し,最適な鋼種を選定します.続く熱処理工程では,長年の基礎研究で培われた経験をもとに,使用条件に合致した熱処理を施しています.最後の研磨工程では,真直度や平面度などの点で高い精度を保持した研磨が可能です.また,3軸NC研磨機により,複雑な形状の研磨にも対応できるようになっています.その他,ユーザーからの様々な要望に応えるために,ワイヤーカット,放電加工など最新の設備も充実しています.

熱処理のための真空炉.処理対象が酸化しません.
ローラハース式焼入炉.会社のシンボル的存在.

 機械刃物製造業としての特色を生かして,オリジナルの 「TYカッター」 を開発,製造しています.従来のシャトル方式(丸刃移動方式)のカッターと比較して,軽量かつシンプルな構造であるにもかかわらず,切断屑が少なく,切断面が非常に綺麗です.また,待機時の隙間が大きく,シヤー角も大きいため,薄い物から厚い物まで幅広く対応することができます.「TYカッター」 という名称は,二枚の刃がなす形が,待機時は「T」,切断時は「Y」に見えるということから名付けられたものです.1992年に,創立からの社名だった 「東京機械刃物株式会社」 が,「株式会社トライヤーン」 に変更されましたが,この 「TryYearn」 という社名は,主力製品となっていた 「TYカッター」「TY」 に,「Try: トライする,試みる」 と 「Yearn:あこがれる, 切望する」 という二つの英単語をあてたものだそうです.

 各種産業機械や工作機械等に使用されている 「スライドレール」 も,主力製品の一つです.レール単体の最大全長は約3メートルにもなりますが,平面度や直角度に優れた製品を生産しており,多くの国内工作機械メーカーに出荷されています.NC研磨機を用いることにより,直線以外に曲線やクラウニングの研磨加工にも対応しています.

木之内鉄工所製の木工機.珍しい機械です.
工場は,大きな平面研削盤でいっぱいでした.

自動改札機やプリペイドカード用,各種産業用など,様々な用途に対応したパンチユニットを製作しています.パンチダイは,ガイド部とダイス部を一体成形したオリジナルの 「TYパンチ」 です.外部からの衝撃や,長期使用によるガイド・ダイスの位置の狂いも生じません.
 製版用PS版に印刷ピン・機械ピン(ベンダーピン)等のパンチ穴を穿孔するために,大日本スクリーン製造株式会社との共同で研究・開発された電動パンチユニットは,パンチ後のPS版上に発生していた「バリ」や「歪み」等の問題を解決しました.また,メインテナンスフリー機構の採用により,CTP内蔵用パンチとして,多くのCTPメーカーで採用されています.
手前がオリジナルのパンチユニット.奥が従来のパンチ.

  下の写真は,製版用PS版を手軽に切断できる様に開発された,手動式のPS版カッターです.切断時に必要な力は,厚さ0.3mmのPS版の時で最大3Kg/mと非常に軽く,女性でも容易に作業することができます.ギロチン式の構造を採用することで,回転刃式のカッターと比較して耐久性が大幅に向上し,バリや歪み等の問題も改善されています.切断面の真直度は0.1mm/m以下と,高精度な切断が可能です.

 「NEXT STAGE」 として,社員が幸せな会社であることはもちろん,「切る」ということについて,日本一の会社を目指したい とのこと.最近の工業における切断といえば,レーザーやウォータジェットの利用を考えますが,加工対象を加熱したり濡らしたりしない刃物による切断のメリットは大きいと思います.それに,なんと言っても,日本らしい(笑)

 2時間半にわたる長時間の取材となってしまいましたが,個人的に大変勉強になりました.真摯に対応していただいた社長様,会長様に,心より御礼申し上げます.

2013年5月9日木曜日

平成24年度 第5回 『型技術』 編集委員会

に出席するために,今日の午後は東京日本橋にある日刊工業新聞に行って来ました.委員会の前に,茅場町駅近くにある 「日枝神社 日本橋摂社(ひえじんじゃ にほんばしせっしゃ)」 に立ち寄り,連休直後から雨あられのように投げつけられてきている学内の雑用に対して,心が折れないように祈念しました.

 14時から始まった委員会では,議題に対する議論を通して,色々な情報を聞くことができました.「難しいレンズ成形は,国内に戻ってきている」「より安い金型を求めて,中国からも金型の仕事が出ていっている」「国内経済を背負って立つのは,結局,自動車」「一年後は,分からない」「型数↓,型寿命↑(厳しくね?)」「金型について,いい話がなくね? そろそろ,型技術協会 ⇒ ものづくり協会?」 このような状況の中で,「型技術」 という雑誌の特集をどうするか,とっても難しい問題です.
  などと,他人ごとのようにしていたら,突然,来年4月号の特集を 「女性」 というテーマで検討することを任されてしまいました.はっきり言って,キャラじゃない… などと思いながら,普段から日本の女性をリスペクトしている自分のポリシーに逆らうことができず,引き受けることにいたしました.協会の各委員会で一緒に活動している女性に相談しながら,内容について検討していきたいと思います.女性経営者,女性エンジニア,現場で活躍する女性,現場に対する女性からの要望,女性に対する男性からの希望,エトセトラエトセトラ… こうなったら,「日経ウーマン」 みたいに女性でいっぱいの冊子にしてやろうと思います(笑)


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2013年5月8日水曜日

JSPE 2013年度 第1回 企画1Gミーティング

に出席するために,今日の夕方は九段下にある精密工学会事務局に行って来ました.今月の31日金曜日,第1グループが企画した第359回講習会 「CAEのための材料力学 -基本に立ち返ろう」 が,神楽坂にある 「東京理科大学 森戸記念館」 で開催されます.私は,前半の司会を務めることになると思います.
 ⇒ http://www.jspe.or.jp/event/koshukai/kaikoku/359.html
 企画した側から言うのもなんですが,今回は本当によい講習会になったと思っています.これまでの企画では,注目されている最新のトピックを扱うようなものが多かったのですが,今回の講習会は,まさに基本に立ち返って,エンジニアの基盤とも言える材料力学を体系的に学び直すことができる内容となっています.私も,司会をしながら聴講できることを楽しみにしています.是非,多くの方に参加していただきたいと思います.
 後半は,10月に開催することになっている次々回講習会の内容について議論しました.一時間ほどの話し合いの結果,3Dデータの最新の活用法に関する話題を集めることになりました.私の専門にも近いテーマのハズなのですが,候補としてあげられた内容は馴染みのないものがほとんどで,へぇ,今はそうなっているんだ,などと感心しきりでした.そう言えば最近,定期購読している 「日経ものづくり」 を,きちんと読んでいないなぁ… などと,普段の不勉強を痛感する一時となりました.なんにしても,自分が知らないことについて見聞き出来るのは,とっても素晴らしいことです.ちょっと集客が難しそうな内容ではありますが,魅力ある講習会になるように尽力したいと思います.
 委員会終了後,いきつけの欧風料理の店で懇親会となりました.この店の料理は久しぶりですが,相変わらず美味しいですね.連休中,地元の調布でワインと南欧料理の店を2軒ほど楽しみましたが,どうもこのような店では,ワインよりも料理の方が興味の対象になっているような気がします.そうすると,ハウスワインで十分ということになってしまいます.どなたか,正しいワインの楽しみ方を教えていただけると幸いです.

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2013年5月7日火曜日

これからが前学期の本番

 昨日までの4連休が終わり,今日から定常営業となりました.連休中からロックオンしていた仕事を,朝から手当たり次第に片付けていきました.メーラーに溜まっていた案件のメイルがどんどん減っていくのを見ながら,休暇でリフレッシュされた自分の脳が,最高のパフォーマンスを発揮するのを実感することができました.午後一には,急ぎの仕事があらかた片付いたので,気になっていたことについて調べ物などをしていると,夕方頃から私に仕事を依頼するメイルが,ガンガン届くようになりました.どうやら,どなたも自分の仕事の整理が終了し,他人に仕事を投げるフェイズに移行したようです.あっと言う間に溜まってしまったメイルを見て,本当にガッカリしてしまいました.しかし,メイルが溜まっているのが定常状態であると認識して,慣れるしかありませんね.脳のためにも,睡眠時間だけはしっかり確保して,お盆休み目指して頑張って行きたいと思います.

2013年5月6日月曜日

合わせ目消しとスミ入れ

 今日は,4連休の最終日,この連休中に作っているガンプラ 「RGM-96X JESTA」 とつきあいながら,一日を過ごしました.昨日の午前中に本体がほぼ完成し,あとはビーム・ライフルとシールドを作るだけとなったのですが,私の持論では,ここからがちょっとした正念場だと思っています.まず,本体が完成して気が抜けてしまうということ.そして,ガンプラにおいて武装等のアクセサリの出来不出来は,作品全体の印象に影響するほど重要だということです.

 というわけで,今回の作品は 「合わせ目消し」 と塗装を一切してきませんでしたが,ビーム・ライフルだけは合わせ目を消して,濃い目のグレーで塗装することにしました.セメントでビッチリ貼りあわせて一晩おいてから,アロンアルファを合わせ目に塗りこみ,ひたすらヤスリがけです.良い仕事ができたと思っています.塗装は週末に持ち越しですね.

 そして,「スミ入れ」 です.これまでは,TAMIYAのエナメル塗料をエナメル溶剤でうすめ,筆を使って流し込んでいましたが,今回からTAMIYAの 「スミ入れ塗料(ブラック)」 を利用することになりました.あらかじめスミ入れに適した濃度に薄められているうえに,フタに付属の細筆がとっても便利! これからは手軽にスミ入れが楽しめそうです.教えてくれたさくらん君に,感謝です.

 ガンプラだけでなく,新しい店の開拓あり,神社仏閣巡りあり,帰省あり,本当に色々なことに取り組んで,充実した休暇となりました.明日から忙しくなりますが,今回覚えたことを楽しみながら,頑張っていきたいと思います.

2013年5月5日日曜日

帰省のこどもの日

 今日は5月5日のこどもの日,妹夫妻が甥っ子を連れて実家に遊びに行くというので,それに合わせて私達夫婦も帰省することにいたしました.とはいえ,14時半から19時半までの,5時間だけの滞在でしたが.

甥っ子のブロックの世界観.スケールでかいですな.
来客に対する我が家のおもてなしの一つ,Aコープの焼鳥

 今月末,旅行に行くためにデジカメが欲しいということだったので,ちょっと早めですが父の日ということで,CASIOのコンパクトデジカメをプレゼントしました.それにしても,これまでデジカメを使ったことがないというのは,貴重な存在ですな.とりあえず,使う機能は最小限ということで,電源スイッチ,シャッターボタン,撮影ボタン,再生ボタンだけ使い,あとのボタンは一切いじらないように指導しておきました.ムービーは撮らないでしょうし,デジタルズームは使わない方がいいですし,削除ボタンも間違いが怖いですからね.私のように日常的に持ち歩いて,気になるシーンを,どんどん撮っていって欲しいと思います.

父の菜園で採れたいちご.綺麗ですねー
野菜のお土産を,たくさんいただきました
 自宅の調布から,いつでも帰れるとはいえ,乗り換え3回以上,片道一時間半もかかるとなると,お酒を飲んで日帰りするのはちょっと辛いですね.しかし,学生時代は,毎日通っていたわけですから,当時の私は,本当にタフだったと思います.次回はお盆辺りに,泊まりがけでゆっくりしたいと思います.