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2021年10月14日木曜日

新たなる牙、D200Z。(11)

 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z 23号機,今週,「AL:130233/クーラント装置異常 LS184がオフしています。」が発生,クーラントが使えなくなってしまいました.このアラームが出た時は,クーラントを補充すればよいのですが,8割以上入っているのにおかしいと思いながら満タンの状態にしてみても,アラームは止まりませんでした.昨日,HT君が牧野技術サービスに電話して色々とトライしてみたのですが,解決しないということで,今日,牧野技術サービスの方に来てもらうことになったというわけです.

 調べてもらたところ,ベースクーラント,テラスクーラント,テーブルサイドクーラントも,ほとんど出ていないということも分かりました.確かに,ベースクーラントは流量が少なくておかしいと思っていたのですが... いわゆる1次ポンプを使う機能が使えないという状態で,2次ポンプを使うノズルクーラントは出るものの,2次ポンプのタンクにクーラントを送るのは1次ポンプなので,ノズルクーラントを使うとクーラントが足りなくなるということでした.

 結果的に,直りました.すべてのクーラントが全開の様子は壮観でした.原因を詳らかにすることは控えたいと思います.人間,色々と間違いはありますよ.D200Zの導入以来,何度も技術サービスの方に来ていただいていますが,毎回色々なことを教えていただいて有り難いと思っています.やることはいくらでもあるので,引き続き尽力します.

2021年10月1日金曜日

新たなる牙、D200Z。(10)

 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z 23号機,2021年10月1日(金)は,前田シェルサービスの「3in1マルチ・ドライフィルター」を設置しました.

 導入されてから2ヶ月,各種作業のために訪れた牧野技術サービスの方々に,エアーの問題を指摘され続けられてきました.水の問題はコンプレッサーに付属しているドライヤーを調整して改善することができましたが,油の問題はどうにもならないということで,作業者の方に薦められたドライフィルターを導入することにしました.

 裂けてエアーが漏れてしまうなどエアホースも劣化が酷いということですべて交換,これまで試行錯誤のなかでエレメントも真っ黒になってしまったのですべて交換,ドライフィルターの接続に必要なカプラなども購入し,ようやく今日の作業となったわけです.いやはや,まったくスピード感ないですねえ?

 エレメントとホースの交換,ホースとカプラの接続,およそ2時間の作業の結果,ドライフィルターの設置が完了しました(とってもずさんではありますが...) 早速,機械を起動してみましたが,特に問題はなさそうです.これでしばらく様子見ですが,ドライフィルターのエレメントの交換時期は早まりそうなヨカン.頭の痛い問題です.

 問題を根本的に解決するためには,コンプレッサーをリプレイスするしかありません.来年度の予算がゲットできたら,真っ先に検討したいと思っています.

2021年9月18日土曜日

新たなる牙、D200Z。(9)

 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z 23号機,2021年9月17日(金)は,OBのHND君が再び来学して,学生たちにインペラ加工のデモンストレーションを見せてくれました.

 送り速度 50000 m/minとか,主軸回転数 30000 rpmとか,見たこともないような指令値が流れていくのを見て,言葉を失いました.まあ,実際に出ている送り速度は低いと思いますが,遅れていることを感じさせないスムーズな動きでした.いやはや,最近の工作機械はスゴイですねえ.最適化されていないNCプログラムでも,あまり問題にしないのではないでしょうか.CAMオペレーターとしては,少し虚しいですね.

 直径40mm,高さ20mm,6枚羽のインペラを,30分程度で削り出すことができました.生産システム工学の講義で見せているインペラ加工の動画と同じ加工が,目の前のD200Zで実現される様子を見て,とても感慨深く思いました.これでいつでもインペラ加工を楽しむことができます.全員にとはいきませんが,見学者へのプレゼントにするために,定期的に加工していきたいと思っています.とりあえず,1週間に1個は作りたいところです.

2021年8月31日火曜日

新たなる牙、D200Z。(8)

 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z 23号機,2021年8月31日(火)は昨日から引き続き 干渉防止機能 「コリジョンセーフガード(CSG)」の説明を受けました.講習自体は昨日までの内容で終わっているということで,始めにテキストにない内容の補足説明を受けた後,こちらで使用する内容に沿って教わったことを試していきました.

 昨日の講習中に発覚した問題の他にも,いくつか想定外のトラブルが発生しました.「こんなんで,大丈夫なのかなあ?」と不安になりましたが,午後一にはすべての問題を解決することができました.学生が良く理解していてくれて助かりました.

 これで D200Z 23号機 は,完全にレディの状態になりました.さっそく,明日から使ってみようというところなのですが,今週は新型コロナウイルスのワクチン接種をする学生が多く,副反応で対応できそうにないということで,本格稼働は来週からとなりそうです.でも,とっても楽しみです.今週は空き時間に一人でいじっておこうと思います.

2021年8月30日月曜日

新たなる牙、D200Z。(7)

 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z 23号機,2021年8月30日(月)は,リアルタイム干渉チェックで「ぶつからない」干渉防止機能 「コリジョンセーフガード(CSG)」の講習会となりました.この機能はオプションなのですが,既にインストール済みということでガッツリ教えていただけることになったというわけです.本当にありがとうございます.

 午前中は,3密を避けるために借りた専攻のセミナー室で,ソフトウェアのインストールから起動確認,治具/工具の設定,工具/ホルダーの設定まで受講した後,工場の実機に移動して,機械に導入してあるプローブとキャリブレーションツールを設定し,最後に出力したプロジェクトデータをD200Zにインポートしたところでお昼休みとなりました.

 午後からは,工場の実機を使って,軸動作および干渉検知アラームを確認した後,マクロを使った様々な設定について説明を受けましたが,正直,ついていけませんでした...orz マクロって,馴染みがないんですよね.とほほ.最後に行われた干渉検知の実演がすっきりしなかったですが,一緒に成長していきたいと思います.

 明日は,こちらのリクエストに沿って,実用を想定した設定を行う予定です.

2021年8月24日火曜日

新たなる牙、D200Z。(6)

 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z(どうやら,23号機らしい),2021年8月24日(火)は昨日から引き続き,OBのHND君が学生たちに操作説明をしてくれました.今日は主に,回転軸中心測定機能や工具長測定機能について説明していただきました.

 最後に,学生たちがちょっとした課題に挑戦していましたが,想定以上に難題となったみたいです.やっぱり,やってみなければ分かりませんからね.おそらく,これから実際に使いながら「?」がいっぱい出てくると思いますが,きちんと問題に向き合って,きちんと対応していきたいと思います.

 2日間,HND君には本当にお世話になりました.本務もあって忙しい中,綿密に準備していただいて恐縮です.心より御礼申し上げます.これからも,色々と質問させていただくことになるかと思いますが,どうぞよろしくお願いいたします.m(_ _)m

2021年8月23日月曜日

新たなる牙、D200Z。(5)

 絶賛導入作業中の 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z,2021年8月23日(月)は,OBのHND君が来学して,朝から研究室の学生たちに操作説明をしてくれました.電源の投入から,定期点検項目の確認,工具長の設定,NCデータの管理,ワーク自動測定機能のためのキャリブレーションの手順など,具体的かつ詳細に説明していただきました.

 様々なゲージを使いこなしながら説明するHND君の姿を見ながら,工作機械で高精度な加工を実施するには,すべての設定作業においてベストを尽くすことが重要であることを実感しました.一緒に拝聴した研究室の学生たちも,何かを感じてくれたと思います.明日は各種センサを使用した自動設定についてレクチャーを受けることになっています.

2021年8月20日金曜日

新たなる牙、D200Z。(4)

 先週に設定を終えた 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z,2021年8月20日(金)は,牧野技術サービスの方が来学して,CNC装置 Professional 6 にウイルス対策ソフト(マカフィ)をインストールする作業が行われました.CNCのOSがWindowsになっていました.その他,色々と質問して,「へー,そうなんだー」と色々と分かったのですが,セキュリティに関することなので公開は控えたいと思います.

2021年8月11日水曜日

新たなる牙、D200Z。(3)

 2021年8月11日(水)は,昨日から引き続き 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z の設定作業が行われました.私は先週末から3日間連続で,工場で終日を過ごしてきましたが,今日は午前中に担当講義の期末試験があり,午後は山積していた仕事を片付けなければならなかったので,作業はABさんにお任せして,久しぶりに居室で終日を過ごすことになりました.

 途中,保守点検作業の説明を受けましたが,冒頭に指摘された供給エアの問題があまりにもショッキングで,その後の説明があまり頭に入りませんでした.現在,D200Zに供給されているエアは極めて劣悪みたいです.確かに,1日でエアフィルタが真っ黒になったり,付属しているドライヤの水タンクがいっぱいになったりするのはおかしいです.

 とりあえず,マキノが推奨しているマルチドライフィルタの導入を検討することにしましたが,現在使用しているエアコンプレッサも25年以上使っているものなので,このリプレイスを真剣に考えなくてはなりません.

 冒険は楽しいことばかりではありませんね.

2021年8月10日火曜日

新たなる牙、D200Z。(2)

 2021年8月10日(火)は,先週の金曜日に搬入された 牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z の設定作業が行われました.

 午前中は,ブレーカ取替および新規電源接続の作業が行われました.予想以上の難工事だったようで,作業が終わった時は13時を過ぎていました.もしかしたら,トランスをかませることを想定していなかったのかもしれません.接続作業が倍になりました.追加料金を取られなければよいのですが...

 午後は,研究室のMRGC君とHT君に手伝ってもらいながら,水溶性クーラントを注入する作業を行いました.通常は,希釈濃度10%で作るのですが,設定作業をしているABさんに相談したところ,夏場は水分が蒸発するので薄めの方がよいということで,7~8%で攻めることにしました.200リットルのクーラントを作るために,バケツ50杯分の作業が必要だと分かった時は目眩がしましたが,3人でなんとかやり遂げました.

 夕方から,各軸の精度を確認する作業に立ち会いました.すべての項目を難なくクリアすることができました.基準をクリアできないと,クリアするまで何度もトライすることになるそうです.良い機械に当たってよかった.とてもとても.明日も冒険は続く.

2021年8月6日金曜日

新たなる牙、D200Z。(1)

 2021年8月6日(木),牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z の搬入が行われました.

 専用の5軸制御工作機械を使うことになるのは初めてということで,今日の日を心待ちにしていました.何よりも,主軸が30000rpmで回ることがうれしいです.テーパ穴の規格がHSK-E50となったため,ツーリングはすべて買い直すことになりますが,必要なものを吟味して購入する作業をとても楽しく感じています.

 Dシリーズの5軸制御立形マシニングセンタの中では一番小さい機種なので,スペースには余裕があるだろうと思っていたのですが,後方にメンテナンスのためのスペースを確保した結果,撤去したA55の接地面積のすべてを使うことになってしまいました.

 今日は設置しただけです.来週,電源を設定して起動した後,各設定が行われることになっています.本格的な利用は来月からとなりそうです.それまでは,研究室総動員で環境の整備と操作方法の習熟に努めたいと思います.

2021年8月5日木曜日

さらば、A55。愛の戦士たち。Final

 2021年8月5日(木),27年間使った 牧野フライス製作所製 横形マシニングセンタ A55 が撤去されました.先週から段階的に準備を進め,とうとう今日の日を迎えることになりました.

 鉄の塊となったA55が,幾つかの段差をクリアしながら出口まで進んでいく様子を,運送業者の皆さんの高い技能に感服しながら見ていました.

 クレーンで持ち上げられて小さくなっていくA55を見送りながら,思わず涙ぐんでしまいました.長い間,本学の教育研究に活躍していただき,本当にありがとうございました!

2021年7月30日金曜日

さらば、A55。愛の戦士たち。(3)

 一昨日から撤去作業が始まった 牧野フライス製作所製 横形マシニングセンタ A55,今日は,専門の業者の方に電源を切り離す作業をしてもらいました.結線を外すだけだと思っていたのですが,意外に工数も多く,かなりの難工事となってしまいました.外したケーブルは再利用するとのことですが,もしかすると新規のものに交換するかもしれません.

 このA55は,メーカーの方で再利用の可能性を模索していたのですが,どうにも使いようがなく,このまま廃棄されるとのことです.なので,今日の断線作業によって,A55は永久に動かないものになりました.火曜日まで実験に使っていたのに,実にあっけないものです.なんだか,寂しいですね.

サーボモータは力を失い,主軸は二度と回ることはない.
工作機械は死んだのだ.

だが,撤去される時を待ちながら,工作機械は確信していた.
自分を使った若者は今日も生き,今日も走っている,と.

工作機械は,若者たちの声を聞いた.
長年を過ごした工場の片隅で,確かに,聞いた.

2021年7月29日木曜日

さらば、A55。愛の戦士たち。(2)

 昨日から撤去作業が始まった 牧野フライス製作所製 横形マシニングセンタ A55,今日は,研究室から招集した勇敢な大学院生たちと一緒に,昨日の分解作業で機内から掻き出された切り粉とクーラントの処分を行いました.

 予想以上にキビシイ2時間となりましたが,工場からお借りした大型の汎用クリーナーのおかげで,無事,すべてのクーラントの残骸を11個のポリタンクにまとめることができました.実は今回の作業は想定外で,昨日「やっといて下さいね」と言われた時は,思わず固まってしまいましたが,ポリタンクの予備が大量にあってラッキーでした.

 水溶性クーラントは,すっかりヘドロ化が進んでしまっていて,恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました.確かに,最近はドライで実験することが多かったので,クーラントを使う機会はあまりなかったのですが,だからと言って,こんなに酷い状態にしてよいハズはありません.切り粉と油の処理は本当に難しい問題ですが,新しいマシニングセンタではしっかり対応したいと思います.

2021年7月28日水曜日

さらば、A55。愛の戦士たち。(1)

 私が修士の学生だった1994年3月に導入され,これまで研究室の実験で使ってきた 牧野フライス製作所製 横形マシニングセンタ A55 を撤去して,新しいマシニングセンタを導入することになりました.今日は,来週末に予定されている搬出の準備として,大まかな分解作業と移動のための固定などが行われました.

 外されたパレットとイケールを見ましたが,予想以上にボロボロでした.まったくメンテナンスしていなかったことに対する逃げることのできない現実でした.こうなってしまったら,学生も大事に使おうなんて思わないですよね? 全ての責任は,管理者であり,指導教員でもある私自身にあります.

 明日は,機内から掻き出された切り粉とクーラントの処理をする予定です.ここでも,キビシイ現実を突きつけられることになるでしょう.苦難の朝となりそうです.

2019年11月13日水曜日

オークマ マシンフェア2019

を見学するために,今日は名古屋の「オークマ株式会社」に行ってきました.品川駅で朝食を買おうとしたところ,「シウマイ弁当」が目に入ってしまい,食べたいという衝動を抑えきれませんでした.図らずも大満足の朝食となりました.

 9時前に名古屋に到着し,名鉄に乗り換えて柏森駅まで移動,そこから用意されたバスに乗って10時前にメイン会場の大口本社工場に到着,招待してくれた研究室OBのSSK君と一緒に会場を巡りました.

 オークマはNC装置も自社開発している「機電一体メーカー」ですが,当初はCNCのためのコンピュータも自社開発していたんですねえ.グローバルCSセンタの「展示エリア1」では,今回の目玉とも言える 次世代ロボットシステム「ROIDシリーズ」を見学,作業の始点と終点を教示して,パラメータを入力するだけで,ぶつからない動作経路を自動生成するという説明でした.5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S」の前での「Hyper-Surface」についての議論は,非常に楽しいものとなりました.

 テクノロジーセンタの「展示エリア2」では,レーザ加工技術を搭載した超複合加工機による「アルミダイキャスト金型の長寿命化」「ロールダイ(刃型)の高能率生産」の展示が納得の内容でとてもよかった.高速ブレード加工専用機にも興味を持ちました.

「Dream Site 1(DS1)」「展示エリア3」では,「ROID体験コーナー」ということで,ターニングセンタに搭載された「ARMROID」のパルスハンドルによる操作と丸材をローディングするプログラムの作成&実行を体験させてもらいました.とっても簡単でした.アンチクラッシュも機能しているし,これなら誰でも安心して利用できそうです.

 部品加工工場「DS2」で,大型研削盤「WALDRICH COBURG GW6-3」などをざっと見学した後,社員食堂でお弁当をいただきました.この日2つ目の弁当となってしまいましたが,朝からシウマイ弁当を食べてしまった私がいけないのです...

 昼食後SSK君とお別れし,40分ほどバスに乗って可児工場に移動,新工場「Dream Site 3(DS3)」を初めて見学することができました.注目すべき目玉は「大物FMS」だと思いました.大中様々な多関節ロボットを導入して自動化を促進,大口工場で見たロボットシステム「ARMROID」も導入されていました.複合加工機による工程集約と自動化,徹底した温度管理による高精度加工,正しく工作機械を生産するための最新工場でした.

 大型工作機械の組み立て工場「K5」を懐かしく見学した後,もう一度「DS3」を見学してから,バスに乗って犬山駅に移動,帰京の途につきました.本当に勉強になりました.学協会の活動で知り合ったオークマの方々ともお会いして旧交を温めることができました.このような機会を設定していただいたSSK君に感謝いたします.