今日のお昼,先日オフ会をしたモノづくり創造支援企業の方が,ある中小企業の社長さんと一緒に再訪されました.予算申請のための推薦状の依頼でした.内容の公開は控えさせてもらいますが,目的,プロセス,結果が明確だったので,引き受けることにいたしました.しかし,私の専門とする内容ではないので,理解することはできましたが,技術的なアドバイスはできません.もっぱら,申請書の書き方についての話になりました.
申請書は,審査する人のことを考えることが大事です.色々な方が審査員を務めると思います.大学の先生が審査員をすることも多いようです.審査したことのある先生の話では,短い期間で何件もの申請を審査するため,第一段階として「読むか読まないか」を判断する時間は3分ぐらいと聞いたことがあります.大事なことは,どんなに良い内容でも,読んでもらえなければ通らないということです.読んでもらうためのポイントは以下のとおりです.
1.記述内容にメリハリをつける 3分間で全ての文章を読めるハズはありません.読んでくれる量は限られているのです.分かりやすく書くことはもちろんですが,特に自信のある部分は太字にしたり,フォントを変えるなどして目立つようにしましょう.個人的には,デフォルトは明朝のフォントを使い,強調する部分をゴシックにするといい感じなります.視覚的にアピールできる図を使うことも効果的です.特に,組織図やシステム構成の図は必須といえるでしょう.
2.業績は数で圧倒する 業績を記入する欄がある場合は,たくさん書きましょう.この欄が埋まっていないと,印象はかなり悪くなります.うそを書くことはいけませんが,事実であるならば全て書くべきです.内容の大小は審査員が判断することです.
3.可能性も示す 研究・開発なので,結果が出ていない方が当然かもしれませんが,基礎実験などの結果がある場合はそれらを示した方が,審査した人も安心して推薦できます.
最後に,読んでもらった後の配慮もしておきます.審査員が推薦すると判断した場合,基本的に何らかの所見を記入することになります.申請内容,特徴,期待される成果,判断理由などを要約することになり,結構大変な作業です.そこで,申請書の最後の部分に,申請内容の要約を自ら書いておくと,審査員の人はこの部分を参考に所見を作成すればよいので,ずいぶん楽になります.推薦しやすくなるというわけです.これはかなり高度なテクニックで,あまり露骨に書いてあると不自然です.ご利用は計画的に.
以上,申請書の書き方について,色々な方から教わったり,自分なりに考えていることを書きました.これもあくまで私見なので,参考程度ということにしてください.

打ち合わせ後,3人で大学のレストランで会食しましたが,ものづくり関する話題で盛り上がって,あっという間に時間が過ぎました.一時間ぐらい話していたでしょうか.いつもランチは一人で食べるので,10分ぐらいで食べてしまい,味気ないものになることが多いのですが,今日はずいぶん楽しく過ごすことができました.やはり,ものづくりの人と会話するのは楽しいですね.今後も,色々な人達と語り合いたいです.