2010年4月3日土曜日

新居のお披露目

 今日は,夫婦でお互いの両親を招待して新居マンションのお披露目をしました.昨年の11月末に引っ越しをして以来,既に4ヶ月が過ぎてしまっています.本当は1ヶ月ぐらいをメドに新居を整理して,お披露目をするものだと思います.先月まで私が忙しかったということもありますが,和室のカーテンがまだ付いていないという非常識さからも分かるように,夫婦そろってズボラだったということです.
 昨晩のうちに乾坤一擲の筑前煮を作り,日曜日に事前調査しておいた宅配寿司から極上寿司を取り寄せ,結婚式の引き出物などでいただいた家中の食器を総動員し,お昼から6人で会食しました.500mlの缶ビール6本,白ワイン1本,日本酒4合.よく飲みました.どちらの両親も,本当に喜んでくれました.私も,やっと人を招待できるような持家のオーナーになったということを実感することができました.感無量であります.これから,色々な人を招待して,おもてなしできればと思います.

2010年度新学期始まる

 今日は3年次に編入する学生のためのガイダンスがありました.来週の月曜日には学部と専攻の入学式が予定されており,いよいよ2010年度も新学期が始まります.私個人としては,昨年まで前学期に開講されていた大学院の生産システム工学特論の講義が後期に移されたため,前学期は金曜日の学生実験だけとなりました.しかし,後学期は火曜日1限にAコース生産システム工学,水曜日2限に大学院生産システム工学特論,金曜日午後に学生実験,土曜日3限にBコース生産システム工学と,週に4日も講義しなければなりません.卒論や修論も佳境に入るなど,おそらく後学期は色々なことに取り組む時間が取れそうもないので,前学期に色々とトライして貯金しておこうと考えています.

2010年4月1日木曜日

まず一歩を踏み出す

が,今日1日の本田宗一郎氏の日々のことばでした.「進歩したいと思うのなら、まず第一歩を踏み出すことである。その結果、たとえ失敗しても、一歩踏み込んでの失敗であれば、それは尊い経験となり、前進への足跡となる。」 という解説でした.手前味噌になりますが,今日のことばは,私が卒業式の日に卒業生に贈っていることばとよく似ていますね.失敗を恐れる人の気持ちは,分かるつもりです.かくいう私も,本当にたくさん失敗していると思います.しかし,自己弁護するつもりではありませんが,何かトライしているから失敗するのであって,失敗を怖がって何もしないでいるのは,死んでいるのと同じです.私は,自分の研究室の学生には「失敗できるのは学生の特権なのだから,好きなだけ試して失敗してみろ」 と言っています.でも,何度も同じ失敗をした時には怒ります.それは,せっかく失敗したのに,それを生かしていないからです.(昨年度は失敗させすぎて,お金が足りなくなりました...) それでも,何もしないでいるよりは,よっぽどましです.私は,何もしないで失敗しない人を軽蔑しています.今年度の学生は「お願いだから止めて」と私が泣きを入れるぐらい,はじけた提案を聞かせて欲しいものです.
 今日は4月1日,年度初めです.今日から会社に行っているであろう卒業生には,本当にがんばって欲しいと思います.
 新年度の講義に向けて,学科でも色々な準備が進められています.今日は学科計算機室のクライアントPC 約80台のメンテナンスを行いました.教員と学生の延べ7人で作業しましたが,Windows OS,ブラウザ,ウイルス定義ファイルなどの更新や追加設定などのために,午後の3時から8時までの5時間を費やし,最後の方は意識がもうろうとしてしまいましたが,なんとか新年度の学生実験や演習に対応できるメドが立ちました.
 本当は,途中でおやつでも食べないと空腹で目がまわるところでしたが,お昼に気まぐれで行ったマクドナルドで食べたテキサスバーガーセットの腹持ちがよかったのが不幸中の幸いでした.

2010年3月31日水曜日

ISFA第5回組織委員会・実行委員会

に出席するために,今日も東大本郷に行ってきました.何度も書いてきましたが,東大本郷,交通の便悪すぎです.二日続けて通うと,少しうんざりします.しかし,本当は電通大が便利なだけで,私がそれに慣れてしまっているからかも知れません.
 7月中旬に開催されるこの国際会議も,今週末が Camera-ready manuscript の提出期限となっています.そういう私も,まさにこの国際会議の論文を書いている最中です.論文とAbstractのデータがそろい次第,プログラム編成の予定です.私も,担当となっている Abstract 集と CD-ROM Proceedings の製作に,本格的に取り組まなくてはならない時期となりました.今日の委員会では,業者から提出された見積書を示しながら契約内容を確認してもらい,Welcome message,Organization,フロアマップなど,論文やAbstract以外の内容に必要となるデータの提供を担当者に依頼しました.来週あたりに,業者と作業内容とスケジュールについて,最終的な打ち合わせをしなければなりません.表紙やCD-ROMの絵柄などのデザイン,そのデザインの流用許可のお願い,ISBN取得手続きなど,検討することは結構あります.でも,今から作業を進めていれば,何とかなるでしょう.
 今日で平成21年度も終わりですね.もう今年も1/4が過ぎてしまいました.怖いほど月日の流れを早く感じています.

第12回RC240多軸複合工作機械の高度化技術に関する研究分科会

に参加するため,昨日の午後は東大本郷に行ってきました.最近,桜が咲き始めたというのに真冬のような冷え込みで,天気の良かったこの日は,気分的には「小春日和」という感じでした.
 今回の話題提供は4件でしたが,出かける直前までバタバタしていて,最初の講演には間に合いませんでした.2件目の講演は「ナノメカニクス」という,あまり聞いたことのないテーマでした.一般的なミリスケールの構造体に対するセンシングを,ナノスケールの構造体でどのように扱うのかという内容と理解しました.3件目の講演は,「大面積ナノ構造の高速転写と積層ナノ構造の製造技術」というタイトルで,型に彫られた微細なパターンを転写する技術に関する内容でした.事例が多くて分かりやすいお話しでしたが,最後に見せていただいた研究テーマを利用して研究室全体で遊んだことを紹介するビデオが強烈でした.最後の講演は「リスクマネジメントと失敗学」というテーマでした.失敗学といえば,畑村洋太郎先生が有名ですが,今日の濱口先生のお話しも,独特の調子に慣れるのに少し時間がかかりましたが,今の自分にも適用できる興味深い内容でした.
・失敗の上位概念を理解する(事実報告書×)
・失敗知識(いいわけも書かせる)
・フール・プルーフ:失敗したくでも失敗できない.
・フェイル・セーフ:失敗しても安全側に働く.
・未然防止は発明と同じ難しさがある.
紹介いただいた著作,是非,読みたいと思います.
 講演終了後,三つの工学系研究室を見学しました.東大の研究室の設備は本当にすごいですね.これで,同じ国立大学かと思うと,がっくりします.実験系の研究テーマでは,とても太刀打ちできません.我々はアイデア勝負だということを再認識いたしました.ただ,アイデアを実現する財力もあるんですよね.うらやましい.巨額の予算を当てるように,がんばりたいです.
 夕方から懇親会が山上会館地下で開催され,終了後は2次会となりました.このRC240研究分科会は今日で最後となり,次回からRC249として再スタートすることになっています.私は幹事を拝命しております.これまでの前任の先生方は,皆しっかりとした方ばかりだったので,大変なプレッシャーを感じております.開き直るというわけではありませんが,私らしいやり方でよい会にしていきたいと考えております.






2010年3月29日月曜日

申請書の書き方

 今日のお昼,先日オフ会をしたモノづくり創造支援企業の方が,ある中小企業の社長さんと一緒に再訪されました.予算申請のための推薦状の依頼でした.内容の公開は控えさせてもらいますが,目的,プロセス,結果が明確だったので,引き受けることにいたしました.しかし,私の専門とする内容ではないので,理解することはできましたが,技術的なアドバイスはできません.もっぱら,申請書の書き方についての話になりました.
 申請書は,審査する人のことを考えることが大事です.色々な方が審査員を務めると思います.大学の先生が審査員をすることも多いようです.審査したことのある先生の話では,短い期間で何件もの申請を審査するため,第一段階として「読むか読まないか」を判断する時間は3分ぐらいと聞いたことがあります.大事なことは,どんなに良い内容でも,読んでもらえなければ通らないということです.読んでもらうためのポイントは以下のとおりです.

1.記述内容にメリハリをつける
 3分間で全ての文章を読めるハズはありません.読んでくれる量は限られているのです.分かりやすく書くことはもちろんですが,特に自信のある部分は太字にしたり,フォントを変えるなどして目立つようにしましょう.個人的には,デフォルトは明朝のフォントを使い,強調する部分をゴシックにするといい感じなります.視覚的にアピールできる図を使うことも効果的です.特に,組織図やシステム構成の図は必須といえるでしょう.

2.業績は数で圧倒する
 業績を記入する欄がある場合は,たくさん書きましょう.この欄が埋まっていないと,印象はかなり悪くなります.うそを書くことはいけませんが,事実であるならば全て書くべきです.内容の大小は審査員が判断することです.

3.可能性も示す
 研究・開発なので,結果が出ていない方が当然かもしれませんが,基礎実験などの結果がある場合はそれらを示した方が,審査した人も安心して推薦できます.

 最後に,読んでもらった後の配慮もしておきます.審査員が推薦すると判断した場合,基本的に何らかの所見を記入することになります.申請内容,特徴,期待される成果,判断理由などを要約することになり,結構大変な作業です.そこで,申請書の最後の部分に,申請内容の要約を自ら書いておくと,審査員の人はこの部分を参考に所見を作成すればよいので,ずいぶん楽になります.推薦しやすくなるというわけです.これはかなり高度なテクニックで,あまり露骨に書いてあると不自然です.ご利用は計画的に.

 以上,申請書の書き方について,色々な方から教わったり,自分なりに考えていることを書きました.これもあくまで私見なので,参考程度ということにしてください.

 打ち合わせ後,3人で大学のレストランで会食しましたが,ものづくり関する話題で盛り上がって,あっという間に時間が過ぎました.一時間ぐらい話していたでしょうか.いつもランチは一人で食べるので,10分ぐらいで食べてしまい,味気ないものになることが多いのですが,今日はずいぶん楽しく過ごすことができました.やはり,ものづくりの人と会話するのは楽しいですね.今後も,色々な人達と語り合いたいです.

2010年3月28日日曜日

労働は美徳 遊びも美徳

が,今日28日の本田宗一郎氏の日々のことばでした.『遊ぶときには徹底して遊ぶ、そこから仕事に対する活力も生まれてくる。堂々と遊び上手を誇れるよう、「遊びは罪悪」という考え方を改めたい。』 という解説が添えられていました.
 私はオフの日に仕事のことは一切考えないようにしています.独身の頃は,やることがなかったというのもありましたが,休日に大学に行って仕事をすることもしばしばでした.やればやっただけ,何かしら報われることがあるような気がしていたんですね.確かに長時間取り組んで出てきた成果もあったのですが,日曜日を完全なオフにしている最近の活動でも,同じぐらいの成果を出していると思います.でしたら,妻と休日を過ごしている今の生活の方が,はるかに充実しています.
 また,私は結構ヘタレなので,休みなく働いていると「休んでいないんだから,これぐらいは許されるだろう」とサボりたくなるのですが,完全に休んだ次の日は「昨日は遊んだんだから,今日からは仕事しないと」と思うものです.
 自身の経験に基づいた結論としては,一週間に一度ぐらいは自分のやりたいことだけをして過ごす日があった方が,仕事にもよい影響を与えるだろうということです.もちろん,やりたいことが仕事ということもあると思うので,そのときは我慢しないで仕事すればよいと思います.以上,日曜日に働いているたくさんの人のつぶやきを見た私の自己弁護でした.