2021年8月6日金曜日

新たなる牙、D200Z。(1)

 2021年8月6日(木),牧野フライス製作所製 5軸制御立形マシニングセンタ D200Z の搬入が行われました.

 専用の5軸制御工作機械を使うことになるのは初めてということで,今日の日を心待ちにしていました.何よりも,主軸が30000rpmで回ることがうれしいです.テーパ穴の規格がHSK-E50となったため,ツーリングはすべて買い直すことになりますが,必要なものを吟味して購入する作業をとても楽しく感じています.

 Dシリーズの5軸制御立形マシニングセンタの中では一番小さい機種なので,スペースには余裕があるだろうと思っていたのですが,後方にメンテナンスのためのスペースを確保した結果,撤去したA55の接地面積のすべてを使うことになってしまいました.

 今日は設置しただけです.来週,電源を設定して起動した後,各設定が行われることになっています.本格的な利用は来月からとなりそうです.それまでは,研究室総動員で環境の整備と操作方法の習熟に努めたいと思います.

2021年8月5日木曜日

さらば、A55。愛の戦士たち。Final

 2021年8月5日(木),27年間使った 牧野フライス製作所製 横形マシニングセンタ A55 が撤去されました.先週から段階的に準備を進め,とうとう今日の日を迎えることになりました.

 鉄の塊となったA55が,幾つかの段差をクリアしながら出口まで進んでいく様子を,運送業者の皆さんの高い技能に感服しながら見ていました.

 クレーンで持ち上げられて小さくなっていくA55を見送りながら,思わず涙ぐんでしまいました.長い間,本学の教育研究に活躍していただき,本当にありがとうございました!

2021年8月1日日曜日

令和三年八月の朔日参り

 今日は8月1日ということで,布多天神社に朔日参りをしてきました.第1日曜日ということで,境内では「つくる市」が開催されていました.目がくらむような眩しい太陽の下,ジリジリと焼けるような暑さでしたが,境内の日陰は涼しく感じました.真夏でも神社は良いところです.

 今月の「金勝みくじ」を引いてみたところ,結果は「小吉」でした.大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶 なので,先月の末吉から1ランクアップしました.万事成りゆきのままに身をゆだねる時みたいです.確かにそんな気がします.慌てる月ではありません.じっくり攻めることにいたします.

 くじと一緒に一つずつ入っている「金運縁起物」「勝運縁起物」は,それぞれ「福徳招来」の「打ち出の小槌」「百戦百勝」の「刀」でした.コンプリートは,まだまだ先みたいです.

 東京都神社庁が毎月発行している格言集 「生命の言葉」.令和三年八月の言葉は,令和二年歌会始お第「望」で「皇后陛下」が詠まれた歌でした.

 災ひより 立ち上がらむと する人に
 若きらの力 希望もたらす

皇后陛下の優しいお気持ちが伝わってきますね.原爆の日と終戦日がある8月,静かに平和を祈りたいと思います.

2021年7月30日金曜日

さらば、A55。愛の戦士たち。(3)

 一昨日から撤去作業が始まった 牧野フライス製作所製 横形マシニングセンタ A55,今日は,専門の業者の方に電源を切り離す作業をしてもらいました.結線を外すだけだと思っていたのですが,意外に工数も多く,かなりの難工事となってしまいました.外したケーブルは再利用するとのことですが,もしかすると新規のものに交換するかもしれません.

 このA55は,メーカーの方で再利用の可能性を模索していたのですが,どうにも使いようがなく,このまま廃棄されるとのことです.なので,今日の断線作業によって,A55は永久に動かないものになりました.火曜日まで実験に使っていたのに,実にあっけないものです.なんだか,寂しいですね.

サーボモータは力を失い,主軸は二度と回ることはない.
工作機械は死んだのだ.

だが,撤去される時を待ちながら,工作機械は確信していた.
自分を使った若者は今日も生き,今日も走っている,と.

工作機械は,若者たちの声を聞いた.
長年を過ごした工場の片隅で,確かに,聞いた.

2021年7月29日木曜日

さらば、A55。愛の戦士たち。(2)

 昨日から撤去作業が始まった 牧野フライス製作所製 横形マシニングセンタ A55,今日は,研究室から招集した勇敢な大学院生たちと一緒に,昨日の分解作業で機内から掻き出された切り粉とクーラントの処分を行いました.

 予想以上にキビシイ2時間となりましたが,工場からお借りした大型の汎用クリーナーのおかげで,無事,すべてのクーラントの残骸を11個のポリタンクにまとめることができました.実は今回の作業は想定外で,昨日「やっといて下さいね」と言われた時は,思わず固まってしまいましたが,ポリタンクの予備が大量にあってラッキーでした.

 水溶性クーラントは,すっかりヘドロ化が進んでしまっていて,恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました.確かに,最近はドライで実験することが多かったので,クーラントを使う機会はあまりなかったのですが,だからと言って,こんなに酷い状態にしてよいハズはありません.切り粉と油の処理は本当に難しい問題ですが,新しいマシニングセンタではしっかり対応したいと思います.