かねてから申し上げているとおり,日本の製造系ソフトウェアのCAD/CAEの部分は海外の製品に席巻されています.このような現状で,日本独自のソフトウェア技術を推し進めるためには,日本の製造業の加工に対するこだわりを反映することができるように,CAMソフトウェア周辺のインタフェイス機能を充実させるしかないと,私は考えています.事前のアンケートでも,工作機械,工具,治具などの情報の標準化と,それらの情報を総合的に扱える仕組みを確立することが重要であると回答しました.しかし,このような全体的な取り組みを実現することは,どうやら難しそうです.
企業の委員の方から,「現在のしがらみなどは一切考慮しないで,理想とすべき目標を設定し,その実現を目指した方がよいのでは」 という意見も出ました.聞いたときは,そのとおりだとも思いましたが,有益かつ新しいことについて,全ての企業で協力して取り組めるかどうか疑問です.やはり,一社では解決できないような現在の仕組みの問題点を洗い出し,その解決について検討するのが現実的ではなかろうかと,このブログを書きながら思うようになりました.委員会全体で取り組むべきことを決めなければならないのですが,かなり大変そうです.大変な委員会の委員になってしまいました.

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