に出席するために,今日の午後は日産自動車追浜工場に行ってきました.この追浜工場,私が大学院の学生だった頃に,理化学研究所の研究グループの一員として見学に行って以来,15年ぶり以上の訪問となります.私の実家は戸塚なので,よく遊びに来た金沢八景を通過するあたりから,ずいぶんと懐かしい気分になりました.
京浜急行線の追浜駅から送迎バスで移動しましたが,理事会の前に工場見学が行われました.まず最初に,プレス工場を見学しました.ブランキングからプレス加工,型の保全まで,工場内で密接に連携していることがよく理解できました.移動の途中,完成車が走っていきましたが,今月から出荷が始まった電気自動車のLEAFも,たくさん出荷されていきました.LEAF,本当に量産されているんですね.三菱の「i-MiEV」よりも,かなり大きく感じました.特に,天井が高いです.
続いて見学した車体工場では,たくさんの産業用ロボットによる生産の自動化が実現されていました.産業用ロボットによる自動車生産といえば,何と言ってもスポット溶接作業です.車1台あたり,3000箇所のスポット溶接が必要ということですが,この工場では,90%がロボットによって自動化されているそうです.また,工場全体で800台の産業用ロボットが導入されているそうですが,そのうちの750台がスポット溶接用ということです.
最後に,組み立て工場を見学しました.この第一工場は,一般者向けの見学コースにもなっているようで,小学生の団体も見学していました.それにしても,スーツを着込んで難しい顔をしているおじさんたちのグループと,楽しそうで賑やかな子どもたちのグループが,一緒に同じ場所を見学している様子は,ちょっと妙な光景でした.自動車の組み立てラインは,お客から注文された順番で色々な種類の車が流れていく混成ラインです.この工場では,TIIDA,CUBE,NOTEの3種類のガソリン車と,電気自動車LEAFを製造しているのですが,ガソリン車も電気自動車も,同じラインで組み立てをしていました.これはちょっと,驚きましたね.しかし,売上の少ない車種専用のラインを作るわけにはいかないので,当然の対応と言えるでしょう.久しぶりに,自動車工場らしい自動車工場を見学して,大変勉強になりました.
15時からの理事会では,主に事業企画の内容と法人化の進め方について議論しました.例年3月に開催している型技術シンポジウム,毎年,取り上げるテーマを決めるのに苦慮しています.すぐに思いつくのは「グローバル化」ですが,前回のシンポジウムで大々的に取り上げたので,差別化を図るのが難しいのです.責任者の企画委員長,大変そうです.私も作業に加わった法人化の件も詰めの段階です.学協会組織の運営は大変ですね.
理事会終了後,バスで鎌倉まで移動して,日産の保養施設で忘年会となりました.先週のオフ会で食べたものとはちがう型式の蟹も出てくるなど,大変豪華な食事でした.しかし,量が多すぎて,残さず食べるのが大変でした.
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