2012年3月16日金曜日

2012年度精密工学会春季大会 二日目

 平成24年3月15日木曜日は,2012年度精密工学会春季大会の二日目でした.研究室としての発表は,昨日の卒研発表会で終わっていましたが,代議員の一人として,第3回精密工学会『賛助会員の会』に出席するために,9時前から講堂小ホールに居ました.総会終了後,9時30分から「第3回 ニューテクノフォーラム」が開催され,KO大学の先生が 「日本製造業のグローバル展開と国内ものづくりのあり方」 というタイトルで講演されました.確かに,日本の製造業はこのままではジリ貧だと思いますが,海外に展開しても,他国と同じことをしていてはダメでしょうね.
 10時40分からの「金型設計・生産技術 (2)」のセッションでは座長を務めました.4件の発表のすべてが,1研究室からのものでした.セッションを独占するなんて,自分の研究室ではとてもできそうもありません.
 お昼は,二日続けてランチョンセミナーに参加して,お弁当を食べながら,出展企業の説明を聞きました.昨年の秋季大会から始まったランチョンセミナーですが,どうやら今後の大会でも定着しそうです.学会の昼食というと,生協食堂で重い手荷物とトレイを持ちながら,空席を求めてうろうろすることが苦痛だったので,座って無料の弁当を食べながら勉強もできるなんて,素晴らしい企画だと思います.
 午後は,14時15分から開催された定時社員総会に出席しました.震災の影響で,春季大会が中止になったことと,その後の企画事業への参加者が減少したことなどで,収入は大幅に減少したようです.仕方ありませんね.ただ,会員数も論文投稿数も減少傾向にあるということで,これはこれで,色々と検討の余地があるように思います.
 16時40分から講堂大ホールで,首都大学東京の先生が 「放射線・放射能の影響 ― 今後の対策―」 という題目で特別講演されました.放射線に対する危機感を煽るものだろうという予想に反して,放射性に関する情報を正しく理解し,冷静に行動することを提案する示唆深い内容でした.『全てのものは毒である.毒でないものは存在しない.毒になるか薬になるかは正しい量であるかどうかで分かれる.(16世紀 パラケルスス)』
 夕方から行われた「うーむ」な懇親会の後,工作機械に関連する皆さんと南大沢駅近くの居酒屋で二次会を行いました.アルコールも,取り過ぎると明らかに毒なんですけどね.特別講演に感銘を受けたばかりだというのに… 人は愚かな生き物だ…

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