平成26年12月18日木曜日の午後は,自分が委員長を務める研究委員会で 「マツダ(株) ツーリング製作部」 を見学しました.久しぶりに飛行機で広島へ移動しようと,早朝に自宅を出た直後,「雪のため、運行に影響がないか天候状況の確認を行います」 というメイルが届き,不安な気持ちで羽田空港に到着したところ,同じ案内が続いていました.おまけに,直前の朝一の便は欠航済みという状況でした.
出発40分前になって,利用する便が予定通り運行されることがアナウンスされましたが,同時に広島空港から広島駅までの高速道路が雪でクローズされているため,リムジンバスが運休しているというアナウンスもありました.不安な気持ちは続きましたが,行けばなんとかなるだろうということで,8時15分発のANA673便に乗り,1時半後,真っ白な広島空港に降り立ちました.
広島は,雪国になったんだね.最寄りのJR白市駅までのバスは走っていたので,とりあえずそれに乗って白市駅まで移動し,30分の待ち時間の後,山陽本線で45分かけて広島駅に到着しました.10年以上前,何かの気まぐれで利用した時,もう使うことはないだろうと思っていた白市駅を再利用することになるとは思いませんでした.
他のメンバの動向が気になっていましたが,定刻の13時半頃には最後のメンバが到着し,数分の遅れだけで,無事,委員会を開始することができました.まず初めに,協会活動でいつもお世話になっているADC部長から,マツダとツーリング製作部の取り組みについて紹介していただきました.新デザインテーマ “魂動(こどう)- Soul of Motion”,SPEED,TENSE,ALLURING を実現するための金型技術.特に,使用するCAMを一種類にするという動きに興味を持ちました.私のCAM感とは,真逆ですからね.今後も注目です.
ちょうど2年前,同じ工場を見学させていただきましたが ⇒「m-shige's log: 型技術協会 平成24年度 第3回理事会」,その時よりも良い意味ですっきりしているという印象でした.大きな金型を,一つ一つゆったりと扱うという取り組みは,先月見学したトヨタ車体の工場と共通しています ⇒「m-shige's log: 型技術ワークショップin愛知 二日目」.金型も開いた状態で見せていただき,大変勉強になりました.
工場見学後,研究会側からの話題提供としてシミズ工業の方から,「射出圧縮成形による製品薄肉化の取組み」 という題目で講演していただきました.講演後に,講演者とマツダ技術者の皆さんの間で行われたディスカッションの内容,ほとんど分からんかった.研究室に配属された新人が,私と院生の会話を初めて聞いたときに,こんな気持ちになるんだろうななどと,久しぶりに思った次第.それにしても,自分が理解できない話題提供を準備する委員長って,どうなんだろう? 森重,一年の不覚.
委員会終了後,広島駅に移動し,駅前の海鮮料理の店で技術交流会を開催しました.途中からADCさんも合流,技術論その他の話題で語り合いました.この時,日本のものづくりに対するADCさんの熱い思いを聞いて,自分自身がいつの間にかしまいこんでしまった気持ちを思い出しました.とっても大事なことなので,後日,気合を入れて投稿したいと思います.
年末近くお忙しい中,少人数の見学に丁寧に対応いただいた,ADCさん,MZNUEさんはじめ,ツーリング製作部の皆様には,心より御礼申し上げます.
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