今日の午後は,実行委員になっている 「型技術協会 30周年記念大会」 の打ち合わせのために,ASSiのSTさんが来学されました.半分以上は,これからのCAMソフトウェアの動向に関する議論でしたが(笑) 色々とお話ししながら考えたことは,大学のステークホルダーは誰なのかということでした.
ステークホルダー(stakeholder)
企業の利害関係者のこと。株主や債権者・取引先・顧客など。
企業は,最大のステークホルダーを模索して,そこにコミットすることに注力していると思います.それが一番効率よく利益を上げる方法ですから.それに対して,工学系の研究者である私は,自分の研究に対するステークホルダーを明確に意識していないということに気付かされました.確かに,現在取り組んでいる研究テーマは,どれも役に立つものであることは間違いありませんが,できるだけ多くの人のためにという意識はありません.つまり,研究活動で利害関係はないということになります.自由に何でもできますが,緊張感は薄いですね.
ここで,大学のステークホルダーを 「学生」 と考えると,かなりすっきりすような気がします.入学者が定員を満たすように,全学をあげて努力していることなどは,それを表していると思います.となると,学生の要求にコミットする必要があるということになります.大学に対する学生の希望は,良い企業に就職ということになるのでしょうか? そのためには,どのような企業にも通用するような能力を身に付けさせなければなりません.やっぱり,大学のステークホルダーは,「学生」 ということになりそうです.
良い学生を輩出するといことで,企業の要求にもコミットすることになるのかもしれませんが,研究でも企業にコミットできるようになりたいものです.有意義な一日でした.よく寝て,整理してから,もう一度考えます.
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