2019年12月21日土曜日

2019国際ロボット展 再び

 令和元年12月20日(金)は水曜日に続いて「2019国際ロボット展」を見学するために「東京ビックサイト」に行ってきました.水曜日は西ホールを見学しましたが,この日は青梅ホールを見学することにしていました.それにしても,一昨日を同じように埼京線→りんかい線は大幅に遅延,危うく予約していた出展者セミナーに間に合わないところでした.

 10時30分からは,埼玉大学の准教授の方の講演『高次組立て技能実現のための機械学習と力覚センシング』を聴講しました.人の技能運動を知るうえで力覚は鍵技術.「位置」に加えて「力」に学ぶロボットの必要性が認知されつつある.小さな力から大きな力まで幅広く対応できる「HDRセンサ」を使った自動化の取り組み,大変,勉強になりました.「位置」ばかり取り組んでいる私,やっぱり「力」にも取り組まないとダメかなあ?

 次の講演までの空き時間にぶらついていたところ,サイベックのブースを発見,久しぶりにに社長さんにお会いすることができました.来年の7月に見学させていただくことになっているので,その御礼もしながら,精密プレスがつくる新減速機について説明していただきました.

 11時30分からは,ABBの事業本部長の方の講演『「未来の工場」の最新技術と新領域への展開』を聴講しました.シンプル化,協働化,デジタル化の最新技術と新領域での取り組みについて.ロボット3Dプリンティングで様々な大きさにフレキシブルに対応.プロユースの協働型双腕ロボット「YuMi」.これからは物流に力を入れていくとのこと.製造に注力してきた日本のメーカーとの違いを感じました.

 ずさんな昼食を取った後,川崎重工のブースで見た 遠隔協調ロボットシステム「Successor」の内容に衝撃を受ける.塗装と研削の作業を体験させてもらいましたが,その完成度の高さに驚きました.これまでの勉強不足を痛感した次第.私の気分は,一気に鉛色に...orz

 13時30分からは,川崎重工の総括部長の方の講演『つながる、つかえるロボットFA』を聴講しました.川重のブースを見学した直後,なんとタイムリーなことだろう? 作業の90%は自動化されていない.AI技術で作業を学習で再現.遠隔操縦で悪環境での作業を回避.自走式ロボット「TRanbo」 5Gで世界の設備を管理.産業用ロボットメーカーから総合ロボットメーカーへ.今後のKawasakiは要チェックです.

 15時まで会場を見て回った後,早めに会場を離脱して大学に戻りました.南ホールの展示を見れなかったのは残念ですが,十分に勉強させていただきました.この後の活動に確実に反映されます.

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