今日,前学期に1年生を対象に行った「知能機械工学基礎セミナー」を受講した学生の感想文が回覧されてきたので,全てに目を通してみました.この講義は,8研究室が一回目の90分で専門とする研究分野に関する講義を行い,2回目の時間で研究室自体を見学してもらうというものです.講義&見学を担当しない教員は,課題を用意してプレゼンさせることになっています.私は講義&見学の方を担当しました.
読み終わった第一の感想は,やはり卒研配属でも人気のあるレスキューロボットに取り組んでいる研究室のことを書いている学生が目立ったということです.ロボットの研究自体が学生にとってイメージしやすいうえに,人の役に立つということも明確で,人気があるのもわかる気がします.
実は,私は講義も見学もばっちり対応できたと思っていたので,かなり期待して読み始めたのですが,私の研究室のことを明確に書いてくれた学生は4名でした.どうやら私一人で舞い上がっていたようです.正直言って,ちょっとがっかりです.でも,講義を担当された他の先生も,学生が興味を持つように話していたということがよくわかり,全体として学生には好評だったようです.
大学の講義で学んだことをどこで使うのかイメージできないために,学生のモチベーションが低下するという話をよく耳にしますが,この講義でイメージできた学生が多いと感じました.この講義を継続するかどうか議論されることもありますが,継続した方がよさそうですね.
2008年10月21日火曜日
2008年10月20日月曜日
幸福な就職とは
今日の3限は,Aコース生産システム工学の講義でした.2回目の講義で,内容は2週間前のBコースと同じです.一昨日のBコースの講義は3回目だったので,先行する内容から逆戻りして話すことになるので,少し混乱して苦労しましたが無難に話せたと思います.
講義の最後に,今月末から東京ビックサイトで開催される日本国際工作機械見本市,JIMTOF2008を見学するように再度案内し,学生を対象とした併催イベント「来て!見て!JIMTOF」について,最近送られてきたパンフレットを配りながら説明しました.
http://www.nikkan.co.jp/j-forum/jimtof/index.html
このイベントの前日にも学生を対象とした別のイベントがあり,学生に業界をアピールしようという工作機械メーカーの姿勢が見えます.車や電気製品とは違って,工作機械は一般の人が目にする機会がないため,より積極的にアピールしなければならないということです.
これまで身近に見てきた製品の方が知識や愛着があるため,学生もそのような製品のメーカーへの就職を希望する人が多いようです.仕方ないとは思いますが,普段は目にしない物を作っている会社の中にも,有名な会社に負けないくらいよい会社があるということを知って欲しいと思います.会社の知名度や給料では,有名企業に勝てないかもしれません.でも,会社が高い利益を出して,高い給料をもらっても,働きすぎて体や心を壊しては何にもなりません.反対に,楽な仕事で高い給料がもらえる会社がよいかというと,それも違うと思います.それでいいじゃないか,何が問題だ,と実際にそのように暮らしている人もいるかもしれませんが,そういう人は社外活動などで自己実現できる場所がある人でしょう.でも,こんな人をいつまでも置いていられるほど,これからの企業に余裕はないと思います.力を付けることなく,年だけ取って,最後にリストラされたら,それからの人生はどうなるのでしょう.最近問題になっている派遣社員の人の中には,このようなプロセスで派遣社員になった人も多いと思います.この問題は,派遣社員になった人だけではなく,その人が派遣社員になるまでに係わった組織にも責任があると思います.
いい会社とは,社員を使うだけではなく育てる意識のあるところ,社員の将来を考えて,キャリアを積ませてくれる会社だと思います.けっして甘やかすということではありません.逆にこのような会社の仕事は大変だと思います.学生の早い時期から,色々な企業の仕事を勉強することをお勧めします.
だから工作機械メーカーがいい,と言っているわけではありません.あくまで,色々な企業の一つとして,一度は見ておいても損はないですよ,ということです,念のため.皆さん,JIMTOF2008に行きましょう!
講義の最後に,今月末から東京ビックサイトで開催される日本国際工作機械見本市,JIMTOF2008を見学するように再度案内し,学生を対象とした併催イベント「来て!見て!JIMTOF」について,最近送られてきたパンフレットを配りながら説明しました.
http://www.nikkan.co.jp/j-forum/jimtof/index.html
このイベントの前日にも学生を対象とした別のイベントがあり,学生に業界をアピールしようという工作機械メーカーの姿勢が見えます.車や電気製品とは違って,工作機械は一般の人が目にする機会がないため,より積極的にアピールしなければならないということです.
これまで身近に見てきた製品の方が知識や愛着があるため,学生もそのような製品のメーカーへの就職を希望する人が多いようです.仕方ないとは思いますが,普段は目にしない物を作っている会社の中にも,有名な会社に負けないくらいよい会社があるということを知って欲しいと思います.会社の知名度や給料では,有名企業に勝てないかもしれません.でも,会社が高い利益を出して,高い給料をもらっても,働きすぎて体や心を壊しては何にもなりません.反対に,楽な仕事で高い給料がもらえる会社がよいかというと,それも違うと思います.それでいいじゃないか,何が問題だ,と実際にそのように暮らしている人もいるかもしれませんが,そういう人は社外活動などで自己実現できる場所がある人でしょう.でも,こんな人をいつまでも置いていられるほど,これからの企業に余裕はないと思います.力を付けることなく,年だけ取って,最後にリストラされたら,それからの人生はどうなるのでしょう.最近問題になっている派遣社員の人の中には,このようなプロセスで派遣社員になった人も多いと思います.この問題は,派遣社員になった人だけではなく,その人が派遣社員になるまでに係わった組織にも責任があると思います.
いい会社とは,社員を使うだけではなく育てる意識のあるところ,社員の将来を考えて,キャリアを積ませてくれる会社だと思います.けっして甘やかすということではありません.逆にこのような会社の仕事は大変だと思います.学生の早い時期から,色々な企業の仕事を勉強することをお勧めします.
だから工作機械メーカーがいい,と言っているわけではありません.あくまで,色々な企業の一つとして,一度は見ておいても損はないですよ,ということです,念のため.皆さん,JIMTOF2008に行きましょう!
2008年10月19日日曜日
景気が心配
最近,アメリカ発の世界的な不況が問題になっていますが,今朝のニュース番組でも各局とも長い時間をかけて取り上げていました.日本は輸出国なので,現在の円高は自動車などの製造業にとっては,あまり好ましい状況ではありません.土曜日の朝のNHKのニュースでは,福井県にある工作機械メーカーが欧米への輸出に力を入れていたことが裏目に出ている状況だ,と報じていました.よく知っている会社で,お会いしたこともある社長さんがインタビューに答えていたので驚きました.しかし,日曜品や家電製品などで世界を席巻している中国も,大きな影響を受けることは間違いないでしょう.事実,中国の巨大な玩具メーカーの倒産が大きく報じられていました.最近目覚しい発展を遂げているインドも例外ではないようです.世界的に製造量の減少が予想されるため,あれほど高騰していた原油価格が下落したのは皮肉なことですね.なかなかバランスの良いところに落ち着かないものです.経済は本当に難しいと思いました.来年度の就職活動は,厳しいことになりそうです.
2008年10月18日土曜日
議論,大歓迎
今日の朝は,昨日名古屋駅でお土産として買った「赤福」をおいしくいただきました.今また食物の安全性が問題になっていますが,この赤福も賞味期限偽造の問題で一時期食べられなくなりました.私の妻は,会社の不正行為よりも赤福が食べられなくなったことに怒っていました.またこうして食べられるようになってよかったですね.今日の午後は,Bコース生産システム工学の講義でした.まず始めに,生産システムの具体例として,トヨタ生産システムと循環型生産などについて説明しました.トヨタ生産システムはともかく,循環型生産の内容はどうしても概念的な話になるので,つまらないようです.今日も多くの学生がおちていました.最後に,次回から解説する工作機械の導入として20分ほどビデオを見てもらいました.工作機械はメカっぽい話も多いので,機械や加工が好きなら楽しく聞けるでしょう.
講義後,2名の学生が質問に来ました.一人の質問は,トヨタ生産方式を採用して成功している企業はどのような企業なのかということと,中小企業に適した生産システムに関する取り組みはないのか,という質問だったと思います.自動車メーカーは程度の差はあれどのメーカーも同じような取り組みをしているだろうということと,他の業種でトヨタのやっていることを完全にまねするのは難しいと思うので,できるところを参考にするぐらいの態度でいいのではないか,中小企業は人員も設備も限られているので,ルールを細かく決めて縛るのではなく,その時その時の状態を最適化するように対応する方が現実的だ,と答えました.それを聞いていたもう一人が,中小企業は技能で勝負していて,いい仕事をしているところも多いのに,それをアピールすることができていない,そういう点では大学の研究室も同じではないか,とコメントしてきました.なかなか痛いところを突かれましたね.理由は異なりますが,どちらもアピールすることに慣れていないのだと思います.中小企業はWebを活用するなどしてアピールすることが大事だと思います.大学のアピールの必要性については,研究内容によってだいぶ温度差がありますね.私自身は大事だと思っています.動画を公開するようになったのも,このようなことを意識してのことです.大学の研究者らしくないと言われることもありますが,これが私のスタイルなので,変える気はまったくありません.
学生が自分の考えを教員にぶつけて議論するとことは,大学らしくてとてもいいことだと思います.このような議論はいつでも大歓迎です.できれば毎週議論したいものです.
2008年10月17日金曜日
府中で講演,名古屋で会議
今日の午前中は,府中で開催された「産学連携プラザ2008」で研究紹介の講演をしました.題目は一昨日と同じ「5軸制御加工技術とその可能性」です.今日も会場を駅前のビルと勘違いして,あわやという思いをしましたが,パソコンを立ち上げてメイルを見て会場を確認して事なきを得ました.一昨日の件といい,もうボケが始まったような気分です.最悪の立ち上がりでした.会場は講演会場の他にパネル展示もありました.講演前に時間があったので,他の団体のパネルを見て回りました.今回のイベントは多摩地区の中小企業を対象にしたものと聞いていたので,もっとローカルなものかと思っていたのですが,全国の大学が参加していることを知って驚きました.どの大学も産学連携には必死なんですね.講演は15分と短い時間だったので,自分の研究のことは話さず,5軸制御加工の可能性を中心に解説しました.一昨日の講演もそうですが,何か反応があればいいのですが.本当は昼休みに名詞交換などしたかったのですが,14時から来年6月に東京蒲田で開催が予定されている「型技術者会議2009」の実行委員会が予定されていて,それに出席するためにあたふたと新幹線で名古屋に移動しました.昔は名古屋はある程度遠いところでしたが,最近はちょっと遠いぐらい,移動もあまり長く感じなくなってきました.名古屋駅前の会議室に到着したのは14時45分と大幅な遅刻ですが,今日は仕方ありませんね.議題はメインテーマと,特別講演,特別企画,特別セッションなどの内容と担当者の決定,予算や協賛団体,今後のスケジュールの確認などでした.なんとなく決まったという感じですが,昨年度から留任の方が多いので,大丈夫でしょう,きっと.会議後は近くの居酒屋で懇親会が催されました.これまであまりお話しする機会がなかった人と話すこともできて,よかったです.次回の実行委員会は来年2月初めの予定ですが,委員の皆さん,担当となった企画をよろしくお願いいたします.
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