
お目当てとしていたリサイクル品の販売コーナーには,既に大勢の人が群がっていました.自分でロボットなどを作っている人にとっては,モーターやベアリングなど必需品を,格安の値段で入手できる絶好の機会です.キロ900円のPOM材を,10キロも買っていくつわものもいましたが,ちょっと痛々しく見えました.私は,キロ1,200円のMCナイロンを2キロ購入しました.MCナイロンを手にしたのは久しぶりです.学部生の頃はテストカットのときによく使いましたが,アルミよりも高価だというので,大学院生のころはアルミ材を使っていました.これだけ安ければ買う気になります.特に用途は決まっていませんが,何かに使えるでしょう.
使用済みのエンドミルが1本80円で売られていました.ロボット製作している人は,よく使う小径のエンドミルの中から使えそうなものを熱心に探していましたが,私はφ10mm以上のソリッドエンドミルのみを買い占めました.なぜなら,素材さえあれば再研磨するだけで使える工具になるからです.1本1万円以上する工具が,千円足らずで入手できます.超鋼エンドミルの値段のほとんどは材料費なのです.なかなか目にすることも出来ないソリッドタイプの大径ブルノーズエンドミルも手に入れました.学生実験で説明するときに,一種類だけ実物がなかったものです.来週の学生実験からサンプルとして活用されます.


午後には,「かわさきロボット競技大会 -オリジナルマインド杯 2010-」が開催されました.脚・腕構造を持つラジコン型ロボットによる異種格闘技戦のコンテストです.足は車輪型がほとんどですが,相手を下からまくり上げる腕の部分については,回転型とフォークリフト型の二つのタイプに大別されるようです.今日のコンテストは三本勝負だったので,一本目に勝っても,もう一度勝つまでに壊れてしまうと負けてしまいます.勝ち残るには耐久性も重要だと感じました.名前や競技の内容は知っていましたが,実際の試合見るのは初めてでした.少し危険も感じましたが,楽しめました.今回のコンテストには,本学からは誰もエントリーしていませんでしたが,8月の本大会に集中して充電しているということです.3次元CADやCNC工作機械など,企業レベルのインフラを自由に使えるという,日本の大学生の中でも屈指の強みを最大限に活用して,必ず優勝してくれると信じています.
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