2010年11月9日火曜日

グローバル企業で働くということ

 今日,大学から帰宅すると,私がまだ助手だった頃に世話をして,大手食品メーカに就職した研究室の卒業生から,タイのバンコクに転勤したというお知らせの手紙が着ていました.生産システム分野の研究室の卒業生は,どのような企業に就職しても,生産技術に配属されることが圧倒的に多いようです.今後,生産拠点の海外移転が進むにつれて,彼の様に海外で働く生産技術者が増えることは確実でしょう.慣れない土地で大変だろうとは思いますが,頑張って欲しいなぁ.
 などと考えながら,21時からのNHKニュース番組を見ていると,ちょうど彼の会社が海外の生産拠点で,日本から赴任してくる日本人社員ではなく,現地の人材を管理職として雇用する計画を進めているというニュースがありました.中国,タイ,マレーシアなどの東南アジア諸国で選抜した社員を集めて,日本人社員への接し方などについて管理職としてのレクチャーを受けている様子が放映されていました.将来,彼らの部下として働く日本人がたくさん出てくるでしょう.しかし,人種に関係なく優秀な上司の下で働けるのは,とても幸せなことだと思います.
 これまで,日本の企業に就職した人も,仕事を求めて海外で働くことが増えていくだろうと書いてきました.しかし,海外に行けば職場や地位が保障されるというわけにはいかないようです.社内競争もグローバル化.本当に厳しい時代になりました.しかし,世界に羽ばたくチャンスでもあります.

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