

また,日本国内で唯一,韓国のNADA Innovation社よりE-MOLD 金型の製作ライセンスを取得しています.E-MOLDとは,金型表面の急速加熱急速冷却を行うヒートサイクル成形システムです.ヒーターを使った高温成形によるガラスやカーボン入りのナイロン,あるいは,スーパーエンプラの薄肉高強度,ウエルドレス,ハイグロス成形が可能となります.今日の技術交流会は,このE-MOLDを含めた「加熱・冷却金型」に関する話題が中心となりました.E-MOLDシステムを使うと,樹脂に含まれているガラスやカーボンが製品表面下に沈み込んでピカピカとなるうえに,ウエルドラインなどの成形不良も大幅に改善されます.私達が普段何気なく使っている製品の中にも,このような加熱・冷却金型で成形されたものがたくさんあります.話では聞いたことがある技術でしたが,実物を見て記憶に焼きつきました.成形サンプルもいただいたので,後期の生産システム工学のプラスチック成形の内容の時に紹介したいと思います.
2件の話題提供の後,加工の第1工場,仕上げの第2工場,トライ成形の第3工場という順番で見学しましたが,マシニングセンタ,NCワイヤーカット,NC放電加工機,成形機,積層造形機など,多数の機械が導入されており,樹脂成形に関することなら,なんでもござれ!という感じでした.

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