2012年6月4日月曜日

綺麗な字を書くために

 最近,就職担当という立場から,学生が書いたエントリーシートや履歴書を目にする機会が多いのですが,「これ,本当に真面目に書いたの? 本気で受かりたいの?」 と言いたくなるような文字に遭遇することがあります.でも,本人は本当に受かりたいので,真剣に書いているんです.思惑と異なる自分自身からの出力結果を,自分でどうすることも出来ない.不憫で仕方ありません.辛いでしょうね.
 綺麗な字を書くにはどうしたらよいのでしょう? これはもう,ひたすら練習するしかないと思います.綺麗な字を真似て書く練習をするのです.小学校の時にやらされた,ひたすら文字を書く「書き取り」 が,いかに大事な練習であったか,今になって分かります.この時,ただ数だけこなすような練習をしていたらダメなんですね.
 私の場合は,親が文字には厳しくて,小学校の時にペン習字に通わせてもらっていました.その時の練習は,綺麗な字のお手本をひたすら真似するだけでした.「真似の練習ばかりで,本当に綺麗な字が書けるようにようになるのか?」 確かに,自分の場合は,本気で書かないと綺麗な字になりません.しかし,綺麗な字を知っているから,本気になったら書けるのです.今でも,なんとかまともな楷書体を書けるのは,小学校の時の訓練の惰性だと思います.
 どんなことでも,知らないことは上手に出来ません.字を書くということも,同じではないでしょうか.自分の書く字にコンプレックスを持っている方,プリントアウトした「MS明朝」でもいいので,真似する練習をしてみては如何でしょうか?

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