という本を読み終わりました.著者の曽野綾子さん,名前は聞いたことがありましたが,著作はまったく読んだことがありませんでした.どうしてこの本を買ったのか,よく分かりません.本屋で見付けた時も,中身を見ないで,オビの後ろに書いてある言葉だけ見て,他の雑誌と一緒に,なんとなくレジに持って行ったという感じです.
感想としては,私だったら酔っていなければ喋れないようなことを,よくここまでハッキリと書き残すなぁ,と思いました.18個ある各話を個別に読むと,腑に落ちることも多いのですが,通して見てみると,全体としては矛盾があるように感じます.各論賛成&総論反対というところでしょうか.
「もっと尊敬されたい」という思いが 自分も他人も不幸にする
「自分の不運の原因は他人」と考える不幸
相手の悪い運命をも引き受けられるか
「権利を使うのは当然」とは考えない
「自分さえよければいい」という思いが未熟な大人を作る
ほんとうに力のある人は威張らない
「うまみのある大人」は敵を作らない
礼を言ってもらいたいくらいなら、何もしてやらない
読んでスカッとはしましたが,このような気持ちになるのは,私が偏屈で保守的であることの証拠なのかもしれません.この本は,好き嫌いの差が大きいと思うので,興味を持たれた方は,購入する前に立ち読みしてみることを強く勧めます.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿