2013年10月7日月曜日

人間にとって成熟とは何か

という本を読み終わりました.著者の曽野綾子さん,名前は聞いたことがありましたが,著作はまったく読んだことがありませんでした.どうしてこの本を買ったのか,よく分かりません.本屋で見付けた時も,中身を見ないで,オビの後ろに書いてある言葉だけ見て,他の雑誌と一緒に,なんとなくレジに持って行ったという感じです.
 感想としては,私だったら酔っていなければ喋れないようなことを,よくここまでハッキリと書き残すなぁ,と思いました.18個ある各話を個別に読むと,腑に落ちることも多いのですが,通して見てみると,全体としては矛盾があるように感じます.各論賛成&総論反対というところでしょうか.

 「もっと尊敬されたい」という思いが 自分も他人も不幸にする

 「自分の不運の原因は他人」と考える不幸

 相手の悪い運命をも引き受けられるか

 「権利を使うのは当然」とは考えない

 「自分さえよければいい」という思いが未熟な大人を作る

 ほんとうに力のある人は威張らない

 「うまみのある大人」は敵を作らない

 礼を言ってもらいたいくらいなら、何もしてやらない

 読んでスカッとはしましたが,このような気持ちになるのは,私が偏屈で保守的であることの証拠なのかもしれません.この本は,好き嫌いの差が大きいと思うので,興味を持たれた方は,購入する前に立ち読みしてみることを強く勧めます.

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