2017年5月25日木曜日

オークマ マシンフェア 2017

を見学するために,平成29年5月25日(木)は愛知県丹羽郡大口町にある 「オークマ株式会社 本社・本社工場」 に行ってきました.10時過ぎに名鉄犬山線の柏森駅に到着,そこからシャトルバスに乗って10分で会場に到着しました.

 受付を済ませてしばらく待っていると,型技術協会の企画委員会でお世話になったOMYさんと一緒に,私の研究室で修了して今年が3年目になるSSK君も出てきて,午前中ずっと会場を案内してくれました.
SSK君プレゼンツの私が刻印されたプレート(27日って何?)
 出展されていた工作機械で一番注目したのは,レーザ加工ヘッドを搭載した5面加工門形マシニングセンタでした.工程集約のための複合化は,小さい工作機械の方が進んでいるように感じていますが,本当は段取り替えが難しい大きな工作物を扱う機械の方が必要とされているのです.目が覚める思いでした.まだ参考出品ということですが,今後の取り組みに注目です.

 今回のイベントの最大の目玉は,何と言っても今月から稼働を始めた新工場 「DS2(ドリームサイトツー)」 の見学です.IoTを活用した超多品種少量生産を実現するスマートファクトリー.大きな部品の段取りのために,大きな多関節ロボットが何台も導入されていました.まだ稼働し始めたばかりということで,今後の調整が必要と思われますが,来年あたり定常化した運用の様子を拝見できればと思います.

「OMF2017 記念品ワーク」 として,アルミ製のキーホルダに10文字以内の好きな文字列を彫ったものをプレゼントしてくれるという企画がありました.刻印文字を申請して控えを受取り,昼食後に取りに行きました.控えの2次元バーコードをリーダに置いたところ,依頼した記念品ワークをロボットがピックアップして持ってきてくれました.ちゃんと出来ていました.この企画,私の研究室がオープンキャンパスの時に稼働させている 「オリジナル・ストラップ加工システム」 と同じ趣旨ですな? とっても参考になりました.こちらのシステムもリニューアルを検討する時期なのかもしれません.

 13時15分からは,型技術協会 前会長のTOKさんが,「オークマ120周年記念講演」 として 『とにかく型屋が「できる!」って言わない限り実現しない! ―金型技術が果たす役割とその未来―』 という題目で講演することを知っていたので,とりあえず拝聴しておきました.

 今回の見学で一番強く感じたのは,サービスやサポートなど,製造以外の業務を拡充しようという取り組みでした.試作の代行やNCデータの作成なんかを,工作機械メーカがやらなきゃいけないのかなあ? などと思ってしまいました.ユーザのレベルが落ちているのだと思います.色々やってあげないと,機械を買ってくれない.工作機械メーカ,本当に大変ですね.

 オークマの皆様,120周年,本当におめでとうございます.工作機械の開発・製造に真摯に取り組まれている皆さんの姿に,いつもいつも感銘を受けています.卒業生も元気に活躍しているようで,本当に嬉しく思いました.今後とも,どうぞよろしくお願い致します.

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