2017年5月24日水曜日

トヨタ産業技術記念館を見学

 平成29年5月24日(水)は,名古屋駅から徒歩25分のところにある 「トヨタ産業技術記念館」 を見学しました.私は,担当している加工学や生産システム工学で,この博物館で見たことを紹介してきましたが,講義を重ねるうちに色々と不具合が生じてきました.一度,徹底的に見学して補間する必要があると思い,今回の名古屋出張に合わせて見学することにしたというわけです.

 今回は,スタッフが同行して館内を案内してくれる 「ガイドツアー」 を利用してみました.お目当ての生産技術が展示されている 「自動車館」 のツアーの前に,これまであまり熱心に見学していなかった 「繊維機械館」 のツアーに参加してみました.

 なかなかよかった.とてもとても.糸紡ぎの実演では,綿くり⇒ 綿打ち弓 ⇒ よりこ と,綿から糸を作る工程がよく理解できました.頭の中で分かっていることだけとは大違いでした.「ガラ紡機」 のメカニズムの説明を聞きながら,工作機械の摺動面に潤滑油を自動供給する仕組みを連想してしまいましたが,この発想を理解できる人はかなり少ないでしょうね.オタクですいません.

 木製人力織機 ⇒ 汽力織機 ⇒ G型自動織機 と,織機がニーズに応じて改良が重ねられていった過程がよく分かりました.メカ屋として,自動織機のメカニズムは押さえておくべきでした.モリシゲ,30年の不覚...orz 工作機械に関連する内容として,講義でトピック的に取り上げることを検討したいと思います.

「自動車館」 のガイドツアー,冒頭は 「ザ・喜一郎」 という感じでした(笑) でも,喜一郎さんが問題と向き合う姿勢には,大いに感銘を受けました.学生の皆さんにも紹介していきたいと思います.あ,各講義の最初に 「今日の喜一郎語録」 という形で紹介するのもいいですね~

 正直,「自動車館」 は,これまでも真剣に見学していたので,生産技術に関する内容に大きな感動はありませんでした.しかし,一般的にどこに注目すれば良いか良く分かりました.これは人に伝える立場としては大きな進歩です.今後の講義におけるトークに確実に反映されます.ガイドブックも購入して復習も完璧,ご期待ください.

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