2017年6月10日土曜日

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展

を観るために,平成29年6月10日(土)の午後は,夫婦で上野の 「東京都美術館」 に行ってきました.最近,色々な展覧会が各美術館で開催されています.何か行きたい展覧会はないのかと妻に尋ねたところ,是非,「バベルの塔」 を観たいというリクエストがあったので,見学することになったというわけです.

「ヒエロニムス・ボス」 という作家を初めて知りました.ブリューゲルが手本とした先駆者といわれるほど有名な作家ということなので,知らない私の方がおかしいみたい.展覧会は,LBFで16世紀ネーデルラントの絵画・版画・彫刻を見た後,1Fでボスからブリューゲルへの流れ,2Fで 「バベルの塔」,という構成だったのですが,1階でボスの真作 「放浪者(行商人)」 を見た瞬間,思わず 「この絵,上手いね」 と妻に話しかけてしまいました.それほど,この絵は自分にとってインパクト大でありました.

 ブリューゲルの版画に出てくるたくさんの奇妙なモンスターが,ボスの作品に出てくるモンスターに影響されたものだということもはっきり分かりました.一連の作品に登場するモンスターを見ながら,「ベルセルク」 を連想しました(笑) 展覧会の副題に 「16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―」 とあるのですが,ブリューゲルから現代の漫画家まで,ボスを超えた人はいないんじゃないのかなあ? などと思ってしまいました.

 最後のフロアで見た 「バベルの塔」 は,想像していたよりもずっと小さな絵でした.原寸を約300%拡大した複製画も展示してあったのですが,このぐらいの大きさだろうと勝手に思っていました.無知であることの恐ろしさを痛感しました.しかし,小さくても絵そのものは本当に緻密で,正しく大作だと思いました.

 見学が終わって美術館を出た時には,入館から3時間以上も経っていました.見れば気が済むという性格の私が,時間が経つのも忘れるほど熱心に見学することは,本当に珍しいのです.この展覧会は,代表作の前後に作品の見どころを説明するパネルがあるなど,色々な工夫がされていて好印象でした.美術館としての取り組みだとしたら,この美術館で開催される展覧会は要チェックなのかも知れません.

 夕方は,秋葉原駅近くにあるベルギービールな店に立ち寄り,ベルギーのクラフトビールで早めの夕食となりました.
デ・ドレ印のウルビアパテ <ウルビアパンセット>
セント・ベルナルデュス・ペーター 6
ルート・ボック[ヴァン・スティーンベルグ醸造所 7.5%]
 この店で,ANAの機内誌 「翼の王国」 OCTOBER 2015 N.556 の特集 「ベルギー、ビアグラスの誇り」 を見た妻が,「いつか,このビールを,このグラスで飲んでみたい!」 と言っていた 「パウエル・クワック」 と出会う.注文してみたところ,ビールと一緒に名物グラスも出てきて感動しました.グラスでビールを選ぶのもアリですね.

チーズ盛り合わせ
広島県産無農薬レモンのデザートガレット
 色々な本物に出会い,刺激的で充実した一日となりました.明日は,今日学んだことを復習しながら過ごしたいと思います.

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