2017年10月18日水曜日

選択肢が多い世界の片隅で

 先週末の旅行の時に,色々と取り組んでいる中二の甥との会話の中で,今は選択肢が多すぎて,何かに決めることが難しいという話題になりました.普段はふわふわしていて何を考えているのか分からない甥が真顔で話す様子に驚いたのと同時に,なるほどなと思いました.

 私は学生に対して,知らなければ候補にもならないということで,たくさんのものを見聞きすることが大事だと訴えてきました.しかし,決められない人が情報だけを溜め込んでも,悩みが深まる一方です.決められない人間が悪いと思ってきました.でも,どれも良いというものの中から一つだけ選ぶことを想像すると,かなり難しく思います.決められないのは,仕方ないことなのかもしれません.

 しかし,一番大事だと思うのは,一度決めたら振り返らないで,自分が居ると決めた場所で頑張ってみるということです.入学した大学,就職した企業,自分自身で決めた場所のハズです.確かに,入ってみてから分かるという現実があるかも知れません.でも,それは何処でも何かしらあると思います.どうしてもダメだという人は,リサーチが不十分だった自分の未熟さを噛み締めながら離脱することにいたしましょう.本当にムダな時間を過ごしましたね?

 私の親の世代は選択肢が限られていたので,一番最初に決まった企業に就職したみたいです.色々と苦労はあったようですが,不幸だったようには見えません.結局,何処でも良いのかもしれません.かく言う私自身も,流れで今の場所に居ますから.今咲いている場所で頑張りたいと思っています.

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