2012年10月4日木曜日

大学で実学を教えるということ

 企業の方から,「どうして大学で,CADの演習なんかするのか.大学では,基礎をしっかり教えて欲しい.」 と言われるそうです.大学の講義で使ったCADを,就職先の企業では使わないかもしれませんし,仕事でCADを使う場合は,企業のやり方に従ってしっかり教えると思うので,言いたいことは分かります.CAD/CAMは,ものづくりのための単なる道具ですから.

 しかし,単なる道具であるのならば,在学中に縛りなく使ってみて,課外活動などに活用して欲しいと思います.入学してすぐに使い方を紹介して,後は学生が自由に使えばよいのではないでしょうか.文房具のようになれば,講義などでCADを使うことを前提にした課題を出してもよいと思います.

#書いているうちに,自分の考えが整理できました.

 先週出席した学会の企画委員会の中で,機械科で材料力学を教えない大学が結構あるという話を聞きました.信じられませんでした.このような大学では,上の話とは逆に,実学ばかり教えているのでしょうか? ということは,大学で実学を教えることを好ましく思う企業があるということですよね? でも,作業者⇒職人になるであれば,大学で学ぶ必要はないと思います.むしろ,早くから現場で働いて,技能を磨いた方がよいと思います.

# 大学で実学を教えている自分の立ち位置が,
# よく分からなくなってきました.

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