2016年1月23日土曜日

JSME RC266 第11回研究分科会

に出席するために,平成28年1月22日金曜日は,神戸市東灘区にある 「新明和工業株式会社・甲南工場」 に行って来ました.恥ずかしながら今回見学した工場が,飛行艇や航空機部品を製造している工場であるということも,この会社の前身が  「川西航空機」 だということも,見学が始まってから初めて知りました.「川西航空機」 といえば,航続距離の 「九七式飛行艇」,飛行速度の 「二式飛行艇」,唯一米軍の戦闘機に対抗できた 「紫電改」 など,第二次大戦中に特徴的で優秀な軍用機を開発した航空機メーカーとして理解していましたが,本当に無知は罪ですね.自分に絶望しました.

 分科会側からの話題提供として,熊本大学のSKMT先生が,CFRPの高精度穴あけ加工について講演されましたが,これは,複合材料の加工技術開発に注力している見学先への配慮だったわけですね.

 最後に,工場見学が行われました.製造している航空機部品は珍しいのですが,現場は手作業が目立つように感じました.ただ,仕事は大変丁寧に見えたので,これがこの会社の強みなのだと思います.定期点検中の飛行艇 「US-2」 も見ることができましたが,とっても綺麗だったので,まるで大きなプラモデルみたいに感じました.「主翼桁(スパー)」「フェアリング」 などのCFRP製航空機部品の成形技術は,大変勉強になりました.

 分科会終了後,電車で三宮方向に移動して,焼き鳥屋を借りきった技術交流会となりました.対面は主査,左は元主査,右前は次期主査と,偉い先生方に囲まれながら,分野の今後を考えるなどレベルの高い話題となりました.もっと頑張らんといかんな,自分.

 帰宅したのは午前様,関西日帰りは疲れましたが,百聞は一見に如かず,大変有意義な出張となりました.この分科会も,次回が最終回となりますが,必ず参加して,研究者委員としての役目を全うしたいと思います.

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