2016年6月2日木曜日

教育実習校への視察指導

のために,今日の午前中は,京王線柴崎駅から徒歩で15分以上のところにある 「調布市立神代中学校」 に行って来ました.

 今年度の教育実習が,学生の母校の高等学校および調布近隣の中学校などで行われています.東京都内および関東地区の高等学校および中学校は,実習の最終週に行われる 「研究授業」 に,教員の視察指導を大学に要請します.本学では,「研究授業」 への視察指導には,実習生(学生)が所属する研究室の指導教員が赴くことになっています.

 今年度,私の研究室に配属されたHRKW君の教育実習が先々週から始まり,実習の最終週となった今週の金曜日の1限に行われる 「研究授業」 の参観を要請されましたが,私の都合が悪いということで,今日の3限の授業を参観することになったというわけです.考えてみれば,中学校を訪問するのは成人してから初めてでした.最近は,用もないのに学校の敷地内に侵入するのはご法度ですからね(大学は別みたいですが...)

 授業は 「理科」 で,内容は 「鉄と硫黄の混合物の化合実験」,硫黄と鉄粉を混ぜ合わせたものを試験管に入れて加熱し,硫化鉄を得るという実験でした.懐かしいような気もしましたが,自分が中学生の時に,このような実験をしたかどうか,まったく覚えていません.でも,やっぱり実験は楽しいなと思いました.おとなしい性格なので心配していたHRKW君も,きちんと声を張るようになっていて,授業は計画どおりに終了,これが同じ内容で5回目の授業ということですから,完成度が上がっているのでしょう.

 授業終了後,本人と指導教員の方と私の3人で反省会となりました.本人の反省に続いて,2人の教員からの指導となりました.とりあえず,少しだけ褒めておいてから,キビシイことを3点ほどコメントさせていただきました.でも,意識すればすぐに対応できることばかりでした.明日の最終日に行われるであろう最後の 「研究授業」 に反映させて,ビシっと決めて欲しいですね.明日の方が,関係者の参観が多いと思いますから.

 私はエンジニア志向なので,正直,本学で教員免許状を取得することの意義を真剣に考えたことがありませんでした.しかし,本学で工学を学んだ卒業生が,中学や高校で工学的な内容を盛り込んだ授業をしてくれるのであれば,それは素晴らしいことだと思えるようになりました.新しい考えを持つ,よい機会をいただいたと思っています.

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