「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの 『イノベーションと企業家精神』 を読んだら」 という,表紙だけ見たら 「ラノベ?」 と思われそうな単行本を読了しました.私がドラッカーにハマるきっかけとなった本 ⇒「m-shige's log: 「もしドラ」」 の続編ということで,1年前に発行された時に買ってすぐに読み始めたのですが,出だしが今ひとつで,100ページ読んで中断⇒ 内容を忘れる⇒ 最初から読み直し,というループを2回ほど繰り返してしまいました.昨日,意を決して読んでみたところ,中盤はそれなりに面白くて集中することができ,あっと言う間に読了してしまいました.まあ,終盤は少しあっけなく思いましたが...
デール・カーネギーの 『人を動かす』 や,ジム・コリンズの 『ビジョナリー・カンパニー2 ―飛躍の法則』 など,他の著作からの引用が多いように感じました.感銘を受ける考え方をいくつも知ることができました.
「人材は最重要の資産ではない。適切な人材こそがもっとも重要な資産」 という考え方が一番印象に残りました.今の人材でやることを決めるのではなく,目的に合った人材を集めることが重要ということですね.企業目線での考え方で,人材が入れ替わる大学の研究室に当てはめることは難しいですが,心に留めておきたいと思います.
「イノベーションを行うにあたっては、外に出て、見て、問い、聞かなければならない。」 モノを知らなければ,やろうとしていることの価値すら分からないということだと理解しました.今年もガンガン外出したいと思います.
「小さくスタートしないと、調整や変更のための時間的な余裕がなくなる」 これについては,今年度の卒論の指導で痛感しました.今の気持ちを忘れずに,今後の指導に生かしたいと思います.
「『説得』 というのは、『依頼』 ではなく、相手にとっての 『得』 を 『説く』 ということ」 という考え方には目から鱗が落ちました.反対に,『納得』 というのは,自分にとっての 『得』 を理解するということではないでしょうか.今後,他人に何かを依頼する時は,相手の損得についても考慮したいと思います.
この本を読んだ一番の収穫は,またドラッカーを読んでみたいと思ったことです.「イノベーションと企業家精神」 のエッセンシャル版も買ってあるので,これから読んでみたいと思います.
2017年1月8日日曜日
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