平成29年10月27日(金)は,精密工学会主催 第390回講習会 「基礎講座 トポロジー最適化 -設計を変える!」 で司会進行を務めるために,「中央大学 後楽園キャンパス」 に行ってきました.
トポロジー最適化は,既存概念にとらわれない新しい構造最適化手法で,従来手法よりも設計の上流の段階で適用され,均質化設計法や密度法といった数学的手法や遺伝的アルゴリズムなどのメタヒューリスティック手法によって実用的な解,つまり構造を得ます.最適化によって得られた構造は,造形が困難なことが予想されますが,現在急速に発展している3DプリンタやAMを活用すれば克服できると考えられています.であるならば,3Dプリンタをライバルとしている我が5軸制御加工の適用拡大にも繋がるハズ! というわけで,今回の講習会を楽しみにしていました.
専門的で難しい内容でした.午前中の京都大学の先生方による構造最適化⇒トポロジー最適化の基礎についての講演を拝聴しながら,学部生時代の有限要素法の講義を思い出しました.正直,数式の内容についていくことは出来ませんでしたが,良く整理されたスライドだったので,後で見直せば必ず理解できると思います.私は,担当している生産システム工学の講義の中で,有限要素法に関する内容を取り上げているのですが,良質なスライドを2枚ぐらい追加することができそうです.
午後からは,構造最適化に関するトリビア的な話題や,トポロジー最適化をモータの設計に適用した事例,市販のトポロジー最適化ツールの紹介,量子コンピュータと最適化計算回路などの講演を拝聴しました.完全に理解することなどできませんでしたが,構造最適化の分野の雰囲気を体感することができました.まる一日と時間は取られますが,こういった機会がとても大事だと思っています.
講習会終了後に別室で行った 「名刺交換会 交流会」 には多くの方に参加いただき,大いに盛り上がりました.私自身も,講師の方や聴講者の方と歓談しながら,たくさんの元気をいただきました.所用で中座しなければならなかったこと,大変残念に思いました.モリシゲ,数週間の不覚...orz
我が1Gが担当する次回の講習会は,来年6月の開催を予定しています.引き続き,参加してくれた会員の皆様に喜んでいただける講習会を目指していきます.多くの方々のご参加をお待ちしております.
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