2010年11月14日日曜日

ユーザー不在のアフターサービス

 今日は,住んでいるマンションの総会に参加するために,朝から調布市文化会館 たづくりに行って来ました.管理事務報告から始まり,色々な議案がありましたが,その中で機械式駐車場保守会社変更に関する議案がありました.
 マンションの一階と地階に設備されている立体駐車装置のメーカー,仮にFSEとしておきますが,施工後も定期点検などを含んだ保守契約を締結していました.エレベーターもそうですが,装置のメーカーと保守契約を結ぶのは必然的なことだと思います.
 今年の4月,ある日の夜22時頃,利用者が帰宅して所定の場所に駐車しようとしたところ,安全装置タイムオーバーで機械が動かないという不具合が発生しました.すぐにFSEの作業員が駆けつけて修理(?)し,2時間ほどで復旧しました.しかし,この不具合,後日,管理会社が詳細について確認したところ,定期点検時の見落とし,すなわち,FSE側の人為的要因に起因することが判明しました.ここまでは,特に問題はないと思います.ミスは誰にでもありますから.問題は,ミスを犯したあとの対応です.
 FSEは,報告書に自社の人為的ミスが要因であることを明記することを渋り,最終的には正しい経緯報告書提出の要請を無視しました.また,当日の被害者は,復旧する見込みが不明だったため,一時的に近所の有料駐車場に車を停めていたのですが,この出損代替駐車料金の賠償も,FSEは免責事項であるという理由で拒否しました.最終的には,この出損金は賠償されることになりましたが,今回の賠償はあくまで例外であり,今後同様の案件が発生しても応じることはない旨の申し入れがあったそうです.
 FSEの業務内容についてWebで調べてみると,立体駐車装置事業の中に「アフターサービス」の内容も明確に掲載されています.こちらが例外的にお願いしているサービスではないのです.それにも関わらず,今回のような誠意の欠片も見られない信じられないような対応.開いた口がふさがりません.こんなにユーザーを不愉快にするような仕事しかできないのなら,事業から外せばいいんですよ.おそらく,アフターサービスのことを,低価格で提供した製品のバックマージンみたいなものと勘違いしているのでしょう.
 今回の案件,当日の夜にミスを認めて謝罪し,出損金もすみやかに賠償すれば,このような大事にはならなかったハズです.このようなユーザー不在のアフターサービスに囲まれていることを,本当に残念に思います.ちなみに,賠償された出損金ですが,支払われたのは7月,金額は600円でした.そして本日の総会で,機械式駐車場保守会社変更議案が,満場一致で可決されました.

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