2012年1月30日月曜日

人を叱るということ

今日が卒研本体の研究室〆切の日となり,卒研指導もピークを迎えようとしています.昨日の投稿で,「その人がどう感じるか。それを考えることが基本です」 という,乙武さんの言葉を紹介しましたが ⇒ m-shige's log: 違いを理解するということ,学生を指導している時の私が,学生がどう感じるか考えているかというと,正直に言って,ちょっと疑問です.

 静かにやさしく指導したいとは思っているのですが,思っていることを包み隠さず話してしまう性格は,どうにもなりません.ストレートな表現も多く,学生もつらく感じることがあると思います.でも,本人のことを思って叱っていることは間違いありません.どうなってもよいと思う人を叱ったりしません.どうなってもよいと思った人間は,無視していると思います.

 今日の夜,NHKのニュースで,パワハラの特集がありました.その流れで,2つの叱り方のポイントが紹介されました.

1.ついで怒りはやめる
 「それもそうだけど,これもそうだよね.ついでに言っとくと,あれもそうだったよね」 という具合に,その時の怒りの対象ではないようなことを,次から次へと叱り続けることだそうです.こんなことされたら誰でも参ってしまって,言われたことを忘れようとするでしょうから,叱ったことが無意味になると思います.これは,自分はやっていないと思います.やったとしたら,何度も同じ間違いを繰り返す人に,「前回も,前々回も,その前も,ずっと同じことを言ったハズだよ?」 という時ぐらいでしょうか.

2.期待を伝える
 「君には期待しているんだ」 というような言葉を,叱っている相手に伝えることが重要ということです.私は,直接的に相手を褒めることが苦手です.どうしてなのかうまく言えませんが,なんとなく恥ずかしいんですよね.それよりも,「君はもっとできるハズなのに,なんでやらないんだ?」 というようなことを,しょっちゅう言っていると思います.嘘偽りのない,正直な気持ちです.出来ないと思った人に,こんなことは絶対に言いません.これを,期待の裏返しだと思ってくれると助かります.

 私も人間ですから,人から褒めてもらったら嬉しいですし,日常の業務で 「いたわりの言葉ぐらいあってもいいんじゃない?」 と不満に思うことがあります.相手が気持ちよく活動してくれるようになるなら,人を褒めることにも慣れた方がいいかもしれません.ちょっと,頑張ってみようかと思います.

0 件のコメント: