昨日紹介した理想科学工業の広報誌『理想の詩』⇒ m-shige's log: 理想の詩,2011冬号と一緒に送られてきた2011秋号のインタビューは,作家の乙武洋匡さんでした.
知っている方が多いと思いますが,乙武さんは生まれつき手足が短いという障害を持っている方です.乙武さんが自らの半生を書いたデビュー作「五体不満足」は500万部を超える空前のベストセラーとなりました.私も,この本を読んだことがありますが,悲壮感など微塵も感じさせないどころか,逆に乙武さん自身の境遇がユーモアを交えながら実に前向きに書かれていて,「この人,すごいな!」 と驚いたと同時に,自分も負けずにがんばろうと思ったものです.
このインタビュー記事も,主題は「コミュニケーション」でした.冒頭の
「違いを認め合うことから、コミュニケーションは始まります」
のコピーは,2011冬号の山崎直子さんのコピーと伝えたいことは一緒ですね.中でも一番感銘を受けたのは,
「その人がどう感じるか。それを考えることが基本です」
ということばです.同じ言葉や態度も,相手が異なれば捉えられ方は千差万別です.「障害者」 という言葉も,自分の障害を受け入れられていない人には禁句になるし,逆に,自分の障害を気にしていない人に対しては,気を使って使わないことの方が不自然になる.さまざまな違いを考慮して,一つひとつの関係を丁寧に扱うことが大事ということです.
さまざまな学生が集まっている大学の教員として,私自身も気を付けなければならないと思います.色々と失敗していますから…
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