2013年5月2日木曜日

「こんな会社で働きたい(働いています)」

というセッションが,「型技術者会議2013」「特別セッション②」 として,6月19日(水)の10時~12時,大田区産業プラザPiO 小展示ホール において開催されます.

 プログラムに掲載される趣旨は,『(略)日本の「ものづくり」で活躍されている若手の皆さんにお集まりいただき、「こんな会社で働きたい(働いています)」をテーマに、現在の仕事(会社)での理想と現実あるいは自慢できること、やっていられないことやりたいこと、学生時代に学んだことと実践との違い、「ものづくり」の楽しさ辛さやりがい、学生の皆さんに先輩としてぜひ伝えておきたいことなど、本音をお聞かせいただければと考えております。技術マネージャー、若手技術者、学生の皆さんをはじめ、学生を指導する立場の大学の先生方にも有益な内容となることはもちろん、製造業のパラダイムシフトのヒントにもなると期待しております。』 となっております.

 不本意ながら,これまでに開催された実行委員会を,すべて欠席せざるを得なかった私に,このセッションの「コーディネーター」という役目が与えられました.要するに,「セッションを形にしてください」 ということであると理解しました.

 早速,直後に広島で開催された型技術協会理事会の後の懇親会において,大学の先生方に研究室のOBを紹介していただくようお願いしたところ,自動車や工作機械のメーカに勤務している講演者4名を確保することができました.これに,このセッションの担当となった実行委員の皆様から,工作機械,工具メーカ,町工場から各1名,女性3名を紹介していただき,計7名の若手技術者を講師として迎えることができました.

 講師の方が協会に提出されたプロフィール原稿を読ませていただきました.どなたも,自分の仕事に対して前向きに取り組まれているということがよく分かりました.ひとことで言えば「純粋」であるということ.これぞ若さの特権だと思うと同時に,正直,うらやましく思いました.講師の皆さんは,本当に良い職場に恵まれているようです.きっと当日は,素晴らしい講演をしていただけるものと確信しています.

 学生が聴けば,将来の自分が働く姿を考えるきっかけになるでしょうし,講師と同じ立場である若手技術者の方が聴けば,自分自身と比較しながら,これまでの仕事ぶりを振り返る機会になると思います.また,若い部下を持つリーダの方が聴けば,若手社員に対する他社の取り組みを知ることができ,大いに参考になることでしょう.自分が就職した頃の,初心に立ち返る方がいるかもしれません.大学の教員である私としては,このような場所で胸を張って自分の仕事について語ることができる卒業生を,たくさん輩出したいと思いました.

 私は,型技術者会議が,年に一回,所属する会社は違えども,同じ立場にある技術者が集まって,多いに交流,語り合う場になればと思っています.事実,型技術者会議の趣旨は,そのような内容になっています.しかしながら,現在の型技術者会議における交流という意識は,極めて薄いように感じています.若手の参加者は技術調査等で忙しいようで,交流しているのは年配の方ばかり(笑) 他社の技術者との交流が有意義なものであるということは,認識しておられると思います.是非,そのような機会を,若手の方にも与えていただければと思うのです.

 このような学生,若手,女性を対象としたセッションが,今後の型技術者会議でも継続的に企画されるように,今回の運営に全力であたりたいと考えています.たくさんの方に参加いただき,活発な議論が展開されるよう,皆様からのご協力を心よりお願い申し上げます.

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