今日は,68回目の 「広島原爆の日」 でした.朝8時からNHK総合で中継された平和記念式典の様子を,自宅のテレビで見ていました.広島市長の平和宣言の中で,『無差別に罪もない多くの市民の命を奪い、人々の人生をも一変させ、また、終生にわたり心身を苛(さいな)み続ける原爆は、非人道兵器の極みであり「絶対悪」です。』 という言葉を聞いた瞬間,犠牲者の無念や,生存者の苦しみが押し寄せてくるような気がして,止めどなく涙がこぼれました.
広島市長の平和宣言には,毎年,何か感じるものがあるのですが,今回の平和宣言で印象にのこったのは,「差別」 という言葉でした.死ぬような思いをして生き残り,本当は誰よりも労られなければならないはずの被爆者が,被爆したという事実だけで,謂れのない風評によって苦しめられ,結婚や出産,就職までも差別される.健康ではないので,本当は助けて欲しいのに,助けてと言えない.最近読んだ本にも,そのような事実がたくさん紹介されていました ⇒「m-shige's log: 綾瀬はるか 「戦争」を聞く」.
結局,原爆に関する情報が,正しく周知されていないことが,原因なのだと思います.確かに,楽しいことばかりで溢れかえる現代において,楽しくないことを学ぶことの意義が問われているように感じています.しかし,戦争については,絶対に,学ばなくてはいけない.それは,現代に生きる人間の使命です.平和を望むのであれば,どうして戦争が起こったのかを,理解しなければならないと思います.
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