昨日,池井戸潤氏の大人気シリーズ第二弾 「下町ロケット ガウディ計画」 の文庫本を買いました.この作品の内容は,2015年にTVドラマ化されたものを視聴して知っていましたが,ドラマ版は少し粗っぽいという印象だったので,きちんと原作を読みたいと思っていました.ようやく手に入れたと思ったら,その日のうちに読了してしまいました.
ロケットから人体へ― 今回の対象は,ロケットのバルブシステムから,「ガウディ」と呼ばれる心臓の人工弁となりました.ライバル企業の登場や学会内の権力争い.様々な障害を乗り越えながら,目標の製品が完成するまでのプロセスを描くという作風に変わりはありませんが,人工弁の開発担当に抜擢された二人の若手技術者が,子供の心臓病患者という顧客と向き合う機会を経て,真摯に仕事に取り組むようになる過程がとても印象的でした.
やっぱり,仕事は人のためになることでなければいけないとつくづく思いました.大学の教員である私が自分の仕事の意義を一番感じるのは,卒業生の活躍を見聞きした時です.そのためには,顧客である学生たちと真剣に向き合わないといけませんね.今の気持ちを忘れずにいたいものです.
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