2020年1月24日金曜日

JSME RC279 第10回研究分科会

 令和2年1月23日(木)は,「日本機械学会RC279 スマートファクトリーにおける生産技術に関する研究分科会」に参加するために,神戸新交通ポートライナー 医療センター前から徒歩5分のところにある「八十島プロシード株式会社 本部テクノロジーセンター」に行ってきました.

 1937年の創業以来,「樹脂加工のプロ」を自認しておられるということですが,本部テクノロジーセンターは3Dプリント事業が中心でした.2件の話題提供では,今後の3Dプリント用のモデルデータは,STLからボクセルになるだろうという考えが印象的でした.個人的には曲線や曲面の幾何情報をしっかりと保持した硬派なモデルが好みなのですが,時代の波には逆らえそうにありません.

 話題提供の後の見学では,5室に導入されている多種多様な3Dプリンタを見せていただきました.その数,ざっと数えただけで23台でした.現場で実働している3Dプリンタを,1度にこれだけたくさん見たことはありませんでした.積層造形のニーズは金属が圧倒的だと思っていましたが,専門の先生によると,成形温度が金属よりも低い樹脂の方が,精度的には3Dプリントに向いているとのことでした.私が思いもつかないようなニーズがあるのかもしれません.今後の動向に注目です.

 最後の議事としてお時間をいただき,私が主査を務めることになっている「高付加価値産業を創出する生産技術に関する研究分科会」について説明させていただきました.「RC288」という冠も決まり,身の引き締まる思いです.4月からの開始に向けて,しっかり準備を進めてまいります.

分科会後の技術交流会では,色々な方と歓談させていただきました.次期RCについてご意見をいただきながら感じたことは,会の運営にこれまでの主査の方にはないような自分らしさを出していくことが大事だということでした.2年後,RC288を笑って振り返ることができるようにしたいものです.

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