2012年3月2日金曜日

プロセスよりも,結果ですよ.

 「采配」という本を,火曜日に神戸に移動する電車の中で読了しました.プロ野球選手として三冠王を3度達成,2004年に中日ドラゴンズの監督に就任して以来,8年間で4回のリーグ優勝と1回の日本一を達成し,Bクラスになったことは一度もありません.選手として,監督として,脅威的な数字を残し続けた落合博満氏.私は,プロ野球ファンの一人として,氏の文句のつけようのない実績と手腕に,心の底から敬服しています.この本,かなり売れているようですから,同じような考えを持っている人が多いのではないでしょうか.
 読み終えた感想としては,ほとんどが共感できるというか,実力社会の中では当たり前の話でした.目標を達成するためには,まず,やるべきことに真剣に向き合って,集中すること.目標に向かうプロセスをしっかり考え,一度決めたら迷うことなくそれを実行すること.とにかく実行することが大事なのだなと思いました.自分自身も,しっかりと腹を据えて,大きな目標に取り組まないといけませんね.
 しかし,実力さえあればよいというわけではないのが実際の世の中.落合氏は,チーム初のリーグ2連覇を成し遂げたにもかかわらず,監督を解任されてしまいました.勝負事に,勝つこと以上の喜びがあるんですかね? 万年Bクラスの横浜ベイスターズを応援し続けている私には,まったく理解できません.もし,落合氏が横浜ベイスターズの監督になったら,私は可能な限り球場に行くと思います.チームの確かな成長を感じることができるでしょうから.応援している人が結果を出してくれるというのは,本当に嬉しいことなんです.なんだか,寂しいですね.

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