昨日買った週刊誌を読んでいると,ある万年筆の広告記事が掲載されていました.そして,その万年筆が自分が愛用しているものと同じであることがすぐに分かりました.
ペリカン スーベレーン M800
婚約指輪のお返しにと,妻が10年前にプレゼントしてくれたもので,現在も大学の居室の机の上に転がっています.妻と一緒に買いに行った時,店の人に購入の目的を伝えて相談しながら,精密なものはドイツ製,渋いデザイン,書きやすい,という点を総合的に評価して選んだように記憶しています.手書きの推薦状の作成などは,あまり楽しい作業ではないのですが,この万年筆は書くことそのものを楽しむことができるので,楽しい仕事に置換することができるのです.今では,私の仕事の道具として,無くてはならない存在となっています.
記事を読んで,この万年筆が大変な名品であることを知りました.97年に,ドイツの万年筆専門誌が世界のユーザーを対象に行った人気投票で 「ベスト・オブ・ザ・イヤー」 を獲得.それから15年以上も経った2013年には,日本の文具専門誌が実施した読者投票で 「ペン・オブ・ザ・イヤー」 を獲得.正しく,一生ものの文具といえるのではないでしょうか.正直,これまでいい加減に管理して,かなりいい加減に使ってきた私なので,なんだか万年筆に申し訳ないような気持ちになってしまいました.
当時から使ってきたロイヤルブルーのインクが残り少なくなり,インクを補充することが難しくなってきたので,そろそろ新しいインクを購入しようと思っているところです.「インクを赤に替えたら,もっと使うようになるかもしれないね」 などと妻に話したところ,インクが無くなるまで使っていたことをとっても喜んでくれて,結婚10周年記念に,赤インク専用の万年筆をプレゼントしてくれるみたいなことになるかもしれません.これで赤ペンチェックが楽しくなったりなんかしたら,素晴らしいことですね(笑)
偶然目にしたたった2ページの記事が,私の万年筆とその未来を,光り輝くものにしてくれました.清々しい気持ちでいっぱいです.
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