という幻冬舎の単行本を,土日で読了しました.著者は,現在の横浜DeNAベイスターズ社長である池田純氏です.
私は今年度,4回もハマスタに行ってベイスターズを応援しましたが,どの日も満員でした.5年前のハマスタは,試合当日でも外野席のチケットが手に入るほど閑古鳥が鳴いていました.確かに,今年はCS進出を決めるなど,ファンも盛り上がっていたとは思いますが,その変化には驚くばかりです.
ベイスターズは本当に良いチームになり,ハマスタも本当に良い球場になりました.この成功には,社長の池田さんの功績が大きかったと,色々なメディアを通して見聞きしています.そんな池田さんの考えを知りたいと思っていたので,この本を見つけた時,迷わずKindle版で購入しました.
「マーケティング」 は,大学の教員には関係のない取り組みだと思われがちですが,学生という顧客がある以上,大学人にとっても大事な考え方だと思っています.また,自分が役員や委員などを務めている学協会に至っては,「マーケティング」 に基づいた改革なしに,これからの存続はあり得ません.事実,この本の内容にも,参考になる部分が幾つもありました.
また,組織の運営方法についても,色々と参考になりました.「前向きな人材には“おいしい酸素”を吸わせる」,「ブレない」 ,「変えていいもの、変えてはいけないもの」 などなど.
「真似は×。モチーフとオマージュは○」 参考にしたオリジナルに対してはリスペクトが必要.オリジナルに対するこちらの考え方と努力が,きちんと伝わることが大切.モチーフのオリジナルへのオマージュをしっかりと言明して,お互いにシンパシーを感じ,精神の良好な関係を築くこと.身につまされるというか,大きな感銘を受けました.研究室の学生に対しても,同じ態度を要求していきたいと思います.
読み終えた後,とても前向きになれる本でした.すぐに取り組めることもあるので,どんどん実践していきたいと思います.
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