今年の12月8日に,電気通信大学は創立100周年を迎えます.本日の午後,学内外の機運を高めていくために100周年事業のスタートアップと位置づけた「創立100周年記念事業 100周年カウントダウン特別講演会」 が本学の講堂で開催され,教職員の私も参加させていただきました.
学長挨拶の後,カウントダウンボードがお披露目されました.後日,甲州街道沿いに設置されるとのことですので,学外の方にもご覧いただけるようになると思います.お楽しみください.
最初の講演者は,本学の電子工学科の卒業生で,家庭用ゲーム機「PlayStation」の発想者・開発者であり,自ら陣頭指揮してゲーム産業を2000年代の情報技術の牽引役に作り上げた 久夛良木 健 氏でした.
「エンジニアって... 愉しい! 知的好奇心が拓く未来への道」 科博の理工学館,秋葉原ガード下パーツ街,中身が知りたくて手当たり次第に分解,2001年宇宙の旅,ハヤカワ文庫制覇 ⇒ エンジニアになりたい! 久夛良木さん,エンジニアだったんですね? 卒論は「画像微分器による特徴量の検出」⇒ 研究室って面白い! まったく同じプロセスですが,ここからの進路が違いました.1975年ソニー入社,3-inch液晶TV開発,メーターを液晶で電子式に置き換える,マイコン,統合開発環境,電子カメラの開発,情報処理研究所へ異動,そして,PlayStationへ.先輩としては恐れ多い存在です.プロジェクトのために集めるべきは,予算ではく,才能と好奇心.大変勉強になりました.
次の講演者は,退職後に初めてパソコンを購入し,81歳にしてiPhone用アプリ 「hinadan」 を開発,2017年6月にApple社から米国サンノゼで開催された世界開発者会議に招待された 若宮 正子 氏でした.今月,若宮さんが国連の社会開発者会議で演説したことが報道されましたが,その当人が講演されるということで楽しみにしていました.
とっても楽しい講演で,会場の笑い声が絶えませんでした.歳を取ってからも楽しく生きていくことができるということを教えていただきました.最近,70代からをどう生きていこうか? などと夫婦でしんみり話し合っていたことがバカみたいに思えました.色々な人が応援してくれる若宮さんのキャラも大きいと思いますが,そのキャラを構築しているマインドが素晴らしいです.見習って,今後の活動に生かしたいと思いましたが,すぐに現状にまみれて今の気持ちを忘れてしまうんだろうなあ... とにかく,これからも若宮さんの活動をフォローしていきたいと思います.
腰痛悪化のため,最後の歴史的音響機器が奏でる演奏の前に退出させていただきました.ヘタレですいません.今回の講演会では,積極的に質問する学生も印象的でした.本学も捨てたものではありませんね.今後のイベントにも積極的に参加していきたいと思います.
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