2011年7月5日火曜日

「(株)ペッカー精工」を見る

 今日は,型技術協会と(社)プラスチック成形加工学会が主催する第108回技術交流会に参加するために,埼玉県東松山市にあるペッカー精工に行って来ました.池袋から東武東上線の急行で最寄り駅の森林公園まで一時間.(株)MヨシのSさんと一緒に昼食を食べようとしましたが,駅前に店らしきものが見えませんでした.一瞬,駅前のコンビニで何か買って,公園のベンチで食べることを覚悟しましたが,ランチタイムをよろこんで営業中の日本海庄やを発見出来たことは幸いでした.森林公園駅前にこの店があること,一生,忘れません.
 交流会は,13時30分から始まりました.(株)ペッカー精工は,自動車部品内外装用,家電品用,携帯電話用,医療機器,ゲーム機などに供する金型の製作を手がけています.金型の種類も,射出成形用金型,チクソモールディング用金型,インサート金型,二色成形用金型,ホットランナー金型と多岐にわたります.
 また,日本国内で唯一,韓国のNADA Innovation社よりE-MOLD 金型の製作ライセンスを取得しています.E-MOLDとは,金型表面の急速加熱急速冷却を行うヒートサイクル成形システムです.ヒーターを使った高温成形によるガラスやカーボン入りのナイロン,あるいは,スーパーエンプラの薄肉高強度,ウエルドレス,ハイグロス成形が可能となります.今日の技術交流会は,このE-MOLDを含めた「加熱・冷却金型」に関する話題が中心となりました.E-MOLDシステムを使うと,樹脂に含まれているガラスやカーボンが製品表面下に沈み込んでピカピカとなるうえに,ウエルドラインなどの成形不良も大幅に改善されます.私達が普段何気なく使っている製品の中にも,このような加熱・冷却金型で成形されたものがたくさんあります.話では聞いたことがある技術でしたが,実物を見て記憶に焼きつきました.成形サンプルもいただいたので,後期の生産システム工学のプラスチック成形の内容の時に紹介したいと思います.
 2件の話題提供の後,加工の第1工場,仕上げの第2工場,トライ成形の第3工場という順番で見学しましたが,マシニングセンタ,NCワイヤーカット,NC放電加工機,成形機,積層造形機など,多数の機械が導入されており,樹脂成形に関することなら,なんでもござれ!という感じでした.
 今回の技術交流会は,募集人数25名のところ参加者24名と満員になりました.参加者からの質問も多く,技術に関する注目度の高さを感じました.私自身も,本当に勉強させていただきました.交流会を企画された関係者の皆様に,心より御礼申し上げます.

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2011年7月4日月曜日

カントとドラッカーにおける自由

 昨日,週間ダイヤモンドのドラッカー特集で感銘を受けた経営哲学の記事を紹介しました.⇒ m-shige's log: 経営者に求められる自律と挑戦
今日も引き続き,同じ記事にあった「自律的な自由の表現 そのためのマネジメント」の内容を紹介したいと思います.

 哲学者イマヌエル・カントは,人は生まれながらにして自由ではないが,自由意志,意志の自律に基づく 「自律的行動の自由」 を持つことができるとし,「他律的行動」と「自律的行動」による 「二元論的人間観」 に立っているそうです.

「他律的行動」 とは,お金,モノ,名声などの外的要因が刺激となっている「功利主義的行動」です.動物の行動や機械の動きと同じです.

「自律的行動」 とは,誰に言われるでもなく自ら実行する能力,つまり,「実践理性」に基づく行動です.まったく新しいことに挑戦したり,行動した後に後悔したりするのは,この自律的行動の表れだそうです.人間独自のものと言えます.

「ただし、自律的行動によって失敗したとき、その原因は他ならぬ自分にあります。それゆえ、自由な行為には常に責任が伴う。「自由と責任は対概念」 だとカントは考えました。自由とは無制約になんでもできるということではなく、責任を伴うという意味で道徳的な行為でもあるのです。

 このKOGJ大学の先生の解説,素晴らしいですね.ドラッカーも,次のように述べているそうです.

「自由とは開放ではない。責任である。」

「自らの行為、および社会の行為について自ら意思決定を行うことである。そしてそれは意思決定に責任を負うことである。」

 自由とは責任である.
 責任のない自由は,趣味である.
 自分の趣味に他人の資産を使うことは,罪である.

2011年7月3日日曜日

経営者に求められる自律と挑戦

 先日,週間ダイヤモンドのドラッカー特集で感銘を受けた記事について紹介しました.⇒ m-shige's log: 【エッセンシャル版】 ドラッカー Part1
今回は,他の記事の内容を紹介したいと思います.

 「Part 3 ドラッカーが全てを教える」にある最初の記事で,経営哲学の先生が述べている「利益でなく顧客創造を企業の目的とする理由」に,大変感銘を受けました.ドラッカーが経営者に求めた企業の目的は「顧客の創造」「イノベーション」でしたが,それを実現するためにも,この先生は「経営者も自由人たれ」と主張しています.客の声を聞いて刺激反応的に売れる商品を作ればいいというような,受動的な態度ではいけないと.

「経営者も人間として生まれたからには自由を行使し、自らイノベーションを起こし、能動的に新製品を顧客に問う。そこから新しい顧客、新しい産業が生まれ、自由な産業社会が形成される。」

 しかし,イノベーションを起こそうとしても,必ず成功するという保証はありません.「百発百中は曲芸」ですから.「イノベーションを図って失敗したときのために,経営者は利益を取っておかなければならない」という発想なのです.利益は,貯めこむためのものではなく,自由にイノベーションを追求するための保険というわけですね.

 私は経営者ではないので,この考えを実践することはできません.しかし,無責任に聞こえるかも知れませんが,「利益はイノベーションのため」と聞くと,なんだかワクワクしてきます.自分の研究活動からもイノベーションを発信できるように頑張りたいと思っています.

2011年7月2日土曜日

嘆きの丘の聖なる星

 今日は,「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」を観に,府中の映画館まで行って来ました.私が「ハガレン」を観るなんて,驚く人がまだいるかもしれませんが,妻と一緒になって以来,ロボットアニメよりファンタジーアニメの方が好きになってしまったような気がします.ヘタレですいません.このハガレンも,妻が大好きだというので一緒に見るようになり,私もすっかりハマってしまいました.今回の映画も,前売り券まで買って,観に行くのを楽しみにしていたものです.
 この映画,今日が封切り初日でありました.実は,私は封切り初日の映画を観たことが一度もありませんでした.今週,何気なく専用Webサイトを見ていて,来場者特典として「鋼の錬金術師 第11.5巻 ~旅立ちの前に~」を先着順にプレゼントするという情報を入手し,どうせ観るのなら,もらえるものはもらっておこうと,思い切って出かけることにしました.
 映画館に着いたのは2回目の開演の30分前.いい席どころか,席が取れるかどうかを心配していましたが,それなりの席をあっさり取ることができました.特典の11.5巻も,あっさりゲットすることができました.正直,拍子抜けでした.開演時間になっても,空席が目立ちました.やはり,TVアニメも雑誌の連載も終了している今になって,番外編みたいな内容の映画は厳しかったのかもしれません.
 しかし,映画自体はよくまとまっていて,それなりに楽しむことができました.やはり,ハガレンの良さは「テンポ」ですね.グラフィックの荒さが少し気になりましたが,動きが激しいアニメなので,目くじらを立てるほどではありませんでした.ハガレンが好きな人なら,十分楽しめる内容だと思います.妻も満足しておりました.
 おそらく,ハガレンの新作はこの映画が最後になるのではないかと思います.少し寂しい気もしますが,これでいいのだと思います.

2011年7月1日金曜日

「原発のウソ」

という新書を,今日の昼に大学生協で見つけました.最近,原発に関する本を一冊読んだばかりですが, ⇒ m-shige's log: 「エネルギーと原発のウソをすべて話そう」 先週末,品川駅の新幹線ホーム上の書店で,この本だけ売り切れになっていたので,どんな本なのか気になっていました.早速購入して何気なく読み始めましたが,あまりに衝撃的な内容に引き込まれてしまい,3時間足らずで読みきってしまいました.東海村の臨海事故で被曝して亡くなった作業員の人の話では,思わず涙がこぼれました.今は,絶望感で胸がいっぱいです.私は今日のこの時から,反原発の側に立つことにいたします.もっと早く,このような考え方に辿り着くべきでした.これまでの自分の不勉強を恥じ入るばかりです.