2011年6月28日火曜日

「エネルギーと原発のウソをすべて話そう」

という本を,この前の土日に大阪に行った時の行き帰りの新幹線の中だけで読み終えました.この本,実は妻が立ち読みしていて目からウロコが落ちたということで買ってきて,私にも是非読んで欲しいと貸してくれたものです.最近,書店でよく見るようになった,原発事故に関する書き下ろしです.とても読みやすい文章で書かれており,特に後半はテンポよく読むことができました.
 原発事故に関係する内容については,正直,あまり目新しい点はなかったというか,想定内の内容でしたが,第3章「自然エネルギー幻想と石油のウソ」の内容は,目からウロコでした.目次を見てみても,「水力発電は自然を破壊する」,「バイオエネルギーは国が失敗を認めた」,「太陽電池はドイツでも厳しい」,「石油は8000年大丈夫」などと,国内で一般的と思われていることとは真逆の考えが書いてありました.私は環境問題の専門家ではありませんので,論破することなどできませんが,一応,論理的に述べられているので,こういう考え方もあるのだなぁと思いました.
 特に印象に残ったことは,石油危機や地球温暖化などの問題も,ある組織が自分の利権を拡大するために提唱したものかもしれないということです.私がよく「正義とは各自が定義するもの」と言っていますが,石油危機や地球温暖化も,もしかすると同じようなものなのかも知れません.
 どのような問題についても,色々な人の考えを聞くことは大事なことなのだと思いました.

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