2013年3月23日土曜日

伊勢神宮参拝 (5.神明神社と石神さん)

 平成25年3月21日,伊勢神宮参拝の二日目の朝は,三重県鳥羽市相差(おおさつ)の旅館 「リゾートヒルズ豊浜」 で迎えました.朝食は,我が家のディナーを遥かに凌駕する磯料理.昨日食べたものが,まだ消化されていないような気がして,あまり食べられないと思っていたのですが,結局,完食してしまいました(笑) この旅館の食事は,本当にすばらしい.大オススメの旅館です.

 チェックアウト後,近くにある相差地区の氏神様,「神明神社(しんめいじんじゃ)」 を参拝しました.この神社の参道には,「石神さん」 と呼ばれる女神を祀る小さなお社があります.石神さんには,古くから女性の願いであれば,必ず一つは叶えてくれるという言い伝えがあり,全国からたくさんの女性が参拝に訪れるそうです.購入した伊勢神宮のガイドブックにも載っていたのですが,あまりにも不便なところにあるので参拝は諦めていました.料理を第一と考えてチョイスした旅館の近くに,その石神さんがあり,旅館がチェックアウト後の参拝ツアーをサービスしていると知って,思いがけない幸運を噛み締めることになりました.
 石橋さんは,本当に小さなお社でした.専用の赤い用紙が用意してあって,それに願い事を書いてお参りします.男性も書いてお参りできると思いますが,そんなことをする男性は居ませんよね(苦笑) 私は,普通にお参りをさせていただきました.妻は,自分のことを一つだけお願いするのは難しいからと,私のことをお願いしてくれたみたい.なんだか,泣けるねぇ… (T_T)
 奥にある氏神の神明神社も参拝して,私の留守中,変な仕事が発生しないようにお願いしておきました.結果的に,この参拝の御利益があり,今回の休暇中,大学で不測の案件などが生じることはなく,私はスムーズに仕事に復帰することができました(笑)
 三重県鳥羽市相差町は,本当に雰囲気のよい「海女と漁師のまち」でした.今度は夏に来て,海水浴や海鮮料理を堪能しながら,ゆっくりしてみたいですね.

伊勢神宮参拝 (4.倭姫宮へ)

 平成25年3月20日春分の日,伊勢神宮参拝の初日,「月夜見宮(つきよみのみや)」 を参拝した後 ⇒「m-shige's log: 伊勢神宮参拝 (3.月夜見宮へ)」,伊勢神宮を創建した皇女,「倭姫命(やまとひめのみこと)」 をお祀りしている 「倭姫宮(やまとひめのみや)」 に向かいました.
 月夜見宮から内宮に向かって,両側に石の燈籠が建ち続ける参道らしき道を歩いていくと,小高い山に挟まれた道が現れ,その手前から右手の車止めのある道に入って行くと,農業館,美術館,博物館に続いて,倭姫宮への入口が現れるハズです.我々は,この道に入り損ねてしまい,奥の方から引き返すことになりましたが,どうやら,こちらの方が表参道みたいでした.逆に,運が良かったのかも知れません.初めての神社を参拝する時に,裏参道から入ってしまうと,かなりがっかりした気分になりますから(笑) 周囲を深い森に囲まれた長い参道の雰囲気は,とても素晴らしいものでした.
 倭姫宮は,内宮の外宮なので,本当は内宮を参拝した後にお参りするべきだと思いますが,出来るだけたくさんの神様をお参りしたいという気持ちに免じて,赦していただきたいとお祈りしました.

 倭姫宮を参拝した後,近鉄五十鈴川駅から鳥羽駅に移動し,駅前から送迎バスに乗って30分,宿泊先の旅館に到着しました.料理が評判ということで選んだ宿でしたが,本当に素晴らしい海鮮料理でした.本格的な湯質の温泉も楽しめるので,本当にリフレッシュできます.いい宿にめぐりあえて,よかったです.

伊勢神宮参拝 (3.月夜見宮へ)

 平成25年3月20日春分の日,伊勢神宮参拝の初日,「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」,通称 「外宮(げくう)」 を参拝した後 ⇒「m-shige's log: 伊勢神宮参拝 (2.外宮へ)」,天照大御神の弟神である「月夜見尊(つきよみのみこと)」「月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)」 をお祀りしている別宮,「月夜見宮(つきよみのみや)」 に向かいました.

 ちょうどお昼どきだったので,ランチにすることにしました.当初は,ご当地の「御饌丼(みけどん)」か「伊勢うどん」を食べようと思っていたのですが,ガイドブックに載っていたパスタ専門店が盛況だったので,トライしてみました.松阪牛のミートソースが絶品でした.私の人生の中で,片手レベルですね.それに,とってもリーズナブル.地元の人が多かったことからも,その人気の確かさが裏付けられていると思います.


 月夜見宮までは,外宮裏参道火除橋から徒歩で10分程度.入口の鳥居は,ちょっとした神社と大差ないですが,境内の雰囲気はさすがでした.私は,人混みの中の外宮や宮域内の外宮よりも,静寂の中の月夜見宮の方が断然好きです.
 参拝客の数は,地元の布多天神社の平日ぐらいでしょうか? 伊勢神宮の外宮のすぐ近くにあるというのに,足を運ぶ人はわずかのようです.ちょっとどころか,かなり勿体無いような気がします.もしかすると,外宮の裏参道を歩かないで帰ってしまう人も多いのではないでしょうか? これも,勿体無いです.外宮を参拝したら,帰りは裏参道から出て,そのまま直進,月夜見宮まで参拝することを強く勧めます.

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2013年3月22日金曜日

伊勢神宮参拝 (2.外宮へ)

 平成25年3月20日春分の日,伊勢神宮参拝の初日,「せんぐう館」を見学した後 ⇒「m-shige's log: 伊勢神宮参拝(1.せんぐう館)」,「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」,通称 「外宮(げくう)」 を参拝しました.式年遷宮の年ということで,一番年季の入ったお社を見ることになりましたが,私は新しくて綺麗なお社よりも,苔むした屋根のお社の方が断然好きです.

 「正宮(しょうぐう)」 を参拝した後,宮域内にある3カ所の 「別宮(べつぐう)」 を参拝しました.順序はよく分からなかったので,適当です(笑)
風の神をお祀りする 「風宮(かぜのみや)」
豊受大神宮の荒御魂(あらみたま)をお祀りする「多賀宮(たかのみや)」
豊受大神宮がご鎮座する前の地主神をお祀りする「土宮(つちのみや)」

 人混みが苦手の私にはちょっと辛い参拝でしたが.静かで落ち着いた裏参道の雰囲気が最高でした.

伊勢神宮参拝 (1.せんぐう館)

 平成25年3月20日春分の日,伊勢神宮参拝の初日,品川駅7時6分発の新幹線で名古屋へ.そこから近鉄特急に乗って,10時半頃伊勢市駅に到着.早速,「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」,通称 「外宮(げくう)」 に向かいました.

 まず,表参道の第一鳥居の近くにある 「せんぐう館」 を見学しました.これまで,このような神社のテーマ館は,参拝後に見学するものだと考えてきたのですが,今回は参拝後に入り口に戻るのは面倒だと思い,先に見学しておくことにしたのです.しかし,後になって考えてみれば,「せんぐう館」先に見学しておいたことは,本当に幸運でした.

 私は,皇室が伊勢神宮と繋がりがあることは知っていましたが,正直,認識は薄かったと言わざるを得ません.入場してすぐに観た 「遷宮シアター」 で,伊勢神宮が毎日行なっている 「日毎朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」 の様子や,式年遷宮で天皇陛下が大御神(おおみかみ)を新殿に還す 「遷御(せんぎょ)」 の様子を見て,自分が日本国について,いかに無知であるかを痛感しました.この映像は,日本国民のために,是非,YouTube で公開していただきたいです.

 御装束神宝は,金工・木工・漆工・染織といった我が国伝統の工芸技法を駆使し,遷宮に合わせて新調されるのですが,その技術と完成度の高さに度肝を抜かれました.量産技術では太刀打ち出来ない,作り手の魂が込められた,真の逸品生産がここにあります.本当に良い物を作ろうと思ったら,金とか時間は関係ない.何のしがらみのない世界でこそ,良い物が生まれる.

 「せんぐう館」を見学せずに外宮を参拝し,それから「せんぐう館」を見学していたら,おそらく,外宮を参拝し直すことになったと思います.今後,宝物殿などのある寺社を参拝する時は,最初に宝物殿を見学してから参拝したいと思います.予備知識が無いまま,物事にあたることのもったいなさを痛感しました.これから伊勢神宮を参拝する方は,始めに外宮を参拝することは当然として,その前に「せんぐう館」を見学することを強く勧めます.

2013年3月21日木曜日

お伊勢参りに行って来ました

 昨日今日と一泊で,お伊勢参りに行って来ました.昨日は,「豊受大神宮(どようけだいじんぐう)」,通称 「外宮(げくう)」 と,別宮を5カ所.今日は,日本人の総氏神,「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」 をお祀りしている 「皇大神宮(こうたいじんぐう)」,通称 「内宮(ないくう)」 と,別宮を6カ所と,神社を2カ所.分祀されている神様もお参りしましたから,ずいぶんたくさんの神様と向き合ったことになります.
 二日間を振り返って思うことは,まず,古事記や日本書紀に出てくる神々について,ようやくきちんと学ぶことができたということ.それぞれの神様が祀られているお宮を,ガイドブックを読みながら参拝しているうちに,知識として定着した感じがします.もう一つは,「神道」と「皇室」の繋がりを,強く認識することが出来たこと.皇室を近くに感じるようになったようで,逆に,遠くなったような気もする,不思議な気持ちです.少しでも日本人であるということを意識している方は,伊勢神宮をきちんとおまいりすることをお薦めします.
 この二日間のことは,きちんと振り返りながら,何回かの投稿に分けて,このブログで紹介していきたいと思います.

2013年3月19日火曜日

お伊勢参りに行って来ます

 卒研発表会が終わってから,ちょうどひと月経ちました.例年,3月は新年度に向けて色々なことを落ち着いて考えことが出来る時期なのですが,今年は心休まることがありませんでした.ここに来て,ようやく懸案事項が収束しそうなので,ホッとしています.油断は禁物ですけどね(笑) というわけで? 明日から一泊で,夫婦でお伊勢参りに行って来ます.出張の合間などではなく,専心してお参りできるこがが,何よりも嬉しいですね.日本の神様の頂点である 「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」 を,じっくり参拝したいと思います.

茅ケ崎機械金属工業団地を表敬訪問

 平成25年3月18日月曜日の午後,茅ケ崎機械金属工業団地にある中小企業を表敬訪問しました.この工業団地は,2年前に訪問したことがあります ⇒「m-shige's log: Twitterオフ会 in 茅ヶ崎 (2. 茅ケ崎機械金属工業団地編)」.

 まず,今年1月に本学で講演していただいた ⇒「m-shige's log: 2012年度 電気通信大学 知能機械工学科 特別学術講演会」,大坪正人さんの 「株式会社 由紀精密」 を訪問.工場も見学させていただきました.人工衛星や医療機器を,実際に作りながら開発しているということで,まるでラボのようだ,と思いました.これからの中小企業は,請け負いの仕事をするだけでなく,自ら新しい製品を発信することが不可欠と言われています.そのためには,開発力が必要ですが,これを実現することがなかなかに難しいのです.由紀精密は,非常に高い開発力を持ちつつあります.

 続いて,2年前に見学した 「株式会社 株式会社シンクフォー」 を再訪問.この会社は,昨年,牧野フライス製作所の新鋭5軸制御マシニングセンタ 「D300」 を導入しています.実務で稼動している D300 を見るのを楽しみにしていました.専攻機種の「D500」と比較してかなりコンパクトでした.日本の試作メーカーが使うには,このぐらいの大きさが,ちょうどよいかもしれません.YMST社長自慢の5軸加工専任の若手2人にもお会いすることができ,私が編集委員をしている「型技術」誌の連載記事,「金型の未来を拓く技術者たち」の取材もご快諾いただきました.ものづくりの現場で頑張る若手を,どんどん紹介していきたいですね!

 夕方,近くにある造り酒屋を見学しました.贔屓にしている調布の焼き鳥と日本酒の店で,偶然出会った「天青」というお酒.まるで「獺祭」,いや,それ以上? こんなすごい酒が,どうして茅ヶ崎に? と驚いている私にマスターが,「米とか水とか関係ない.真摯に取り組む人がいれば,いい酒ができる」「最近は,真面目に酒造りに取り組んでいる若い人が,本当にいい酒を造っている」 と語った.私にとって天青とは,そういうお酒です.酒造りも,ものづくりと一緒ですね.天青が生まれる現場に立ち,感無量でした.
 夜は,敷地内に併設されている創作料理の店で,旨い料理を肴に,地ビールと日本酒を堪能しました.今日飲んだ酒の中では,天青のおりがらみが一番だったかな? 本当に楽しい時間を過ごすことができました.アレンジしていただいた茅ヶ崎の皆さんに感謝です.今日は飲めなかったヴァイツェンを飲むために,また訪問したいと思います(笑)

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2013年3月17日日曜日

高安寺と大國魂神社を参拝

 今日は,府中市にある 「高安寺(こうあんじ)」 を参拝しました.このお寺は,購入したガイドブック 「江戸東京の寺社 609を歩く 山の手・西郊編」 でも紹介されている,多摩地域を代表する古刹です.京王線・JR南武線分倍河原駅から旧甲州街道を府中に向かって歩いてゆき,右に見えてくる案内の看板のところから右に入ると,立派な三門が姿を現します.
明治5年(1872年)に建てられ,左右に仁王像を配する山門
享和3年(1803年)建立の拝殿も,存在感がありました.

  高安寺には,源頼朝の怒りを買い,鎌倉入りを許されなかった源義経と武蔵坊弁慶が京都に向かう途中,この地に居住した折り,大般若経を書き写すために境内にある井戸の水で墨をすったという伝説があり,今も 「弁慶硯(すずり)の井」 と呼ばれる古井戸跡が残されています.

 帰路,府中駅に向かう途中にある 「大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)」 を参拝しました.この神社は,これまでに何度も参拝したことがありますが,寺社と真剣に向き合うようになった今,これまでとは違う何かを感じるような気がします.
長い参道.こんなに長かったのか.
明治18年改築の拝殿
 今回,初めて宝物館を見学しましたが,2階の部屋に展示してにあるものは見応え十分で,これまで見学しなかったことを後悔することになりました.武蔵国近隣六社の総社であることは,伊達ではありません.府中にも,良い寺社がたくさんありますね.しばらくの間,日曜日のお昼は近くの寺社を参拝したいと思います.