2011年10月22日土曜日

特別講演会の成功に向けて(6)

 特別学術講演会「発信型中小企業が創るこれからの日本のものづくり」【10月27日開催】,いよいよ来週となりました.今月の学部と大学院の講義で,講師の皆さんを一人ずつ紹介してきましたが,さすがに同じ講演会について3週連続で紹介すると,「緑川さん」とか「小泉さん」とか「松井さん」とか,学生同士でも講師の方の本名を使いながら会話するようになるみたいです.よい傾向だと思います.
 当日,講師の皆さんの講演の後に予定されているパネルディスカッションでは,講師の皆さんに壇上に上がっていただき,私が提案するテーマについて意見を伺いたいと思っています.ここで取り上げるテーマですが,私が考えたものでは面白くないので,学生からの質問を受け付けようと思います.しかし,電通大はシャイな学生が多いので,当日では質問が少ないかも知れません.そこで,講師の方を紹介してきた講義の最後に用紙を配り,どんなことでもいいから質問したいことを書いてもらうことにしました.
 早速,今日の2限にあった学部夜間主の生産システム工学の講義で,アンケートを実施してみましたが,期待していたよりも良い質問が多かったです.学生も,色々と真面目に考えているのですね.今日の質問だけで,パネルディスカッションのテーマは十分だと思います.質問の内容については,当日のお楽しみとさせていただきますが,キーワードだけ列挙すれば,「中小企業として」,「社長として」,「これから」,「学生の皆さんへ」というところでしょうか.それぞれの質問に対して,講師の皆さんがどんな回答をされるか,私自身も今から楽しみです.

2011年10月21日金曜日

太陽とコスモスと庭園と

 昨日の午前中,万博記念公園を見学しました.最近,NHKのニュースか何かで,万博記念公園のコスモスが見頃だというニュースを見ました.ちょうど昨日の午後に,大阪でミーティングが予定されていたので,午前中に立ち寄ってみようと決意し,6時50分品川発の新幹線に乗って,10時には万博記念公園に到着しました.
 これまで大阪大学には何度も来ていて,大阪モノレールに乗った時に「太陽の塔」などは見ていましたが,万博記念公園に入場したのは今回が初めてでした.中央口から入場して目の前に「太陽の塔」がありました.周囲の木も大きくて,遠近感が狂っていたのか,最初はあまり大きく感じなかったのですが,近づいて見ると,その外周の大きさから,やはりとてつもなく大きいものであることが分かりました.「芸術は,爆発だ!」

 続いて,公園の最西端にある花の丘のコスモスを見に行きました.9品種・約30万本のコスモスが丘一面に広がっていました.正直,想像していたよりも花が咲いているエリアは広くありませんでした.しかし,これだけの数のコスモスを見る機会はなかなかないでしょうから,貴重な体験だったと思います.被写体としては文句なく,素晴らしい写真が撮れると思います.

 最後に,北側一帯に広がる,広大な日本庭園を見学しました.先に投稿した京都旅行記にも書きましたが,私は日本庭園が大好きであります.ただ,この日本庭園は,私の好みではありませんでした.一口で言えば,大味なんですね.日本万国博覧会の政府出展施設として,日本の造園技術の粋を集めて造られたものということですが,おそらく,日本庭園を展示するようなつもりで造ったのではないでしょうか.どうしようもなく,京都の庭園が恋しくなりました.

 2時間弱の駆け足の見学でしたが,実際に見ると見ないとでは大違いです.昔,日本のターニングポイントとなったイベントが,ここで開催されたということを感慨深く思いながら,大きな公園を後にしました.また来ることもあるでしょう.

型技術者会議2012幹事会

 今日は、来年6月に開催される型技術者会議2012の成功に向けた事前の打ち合わせに参加するために、大阪大学の吹田キャンパスに行ってきました。2006年度からこの会議の幹事を務めてきた私ですが、今年度は副委員長の役職を拝命しました。この会議の実行委員会に関わるのも、あとわずかとなりました。今回は、実行委員長である大阪大学TY先生のサポートに全力を尽くしたいと思います。
 今日は、今月末に予定されている第1回実行委員会の開催に向けて、大会全体の趣旨とテーマ、それに沿った特別講演や特別企画のテーマと講師、4つの特別セッションのテーマと講師、それぞれの企画をお任せする責任者などについて、たたき台を作成しました。今日の参加者で考えられる、最善のものをまとめることができたのではないかと思っています。来週、別の関係者の皆さんで再検討することになっていますので、さらなる最適化が図られると思います。完璧なたたき台になります。企画どおりにまとめることができれば、すばらしい型技術者会議になると確信しています。
 打ち合わせ終了後、梅田の串かつ専門店で懇親会となりました。以外に思われるかもしれませんが、本格的な大阪の串かつを初めて堪能しました。大阪は店の数も多いですが、どの店もレベルが高いですね。食文化では、東京は負けていると痛感しています。今後の大阪出張では、食べ物を楽しみにしたいと思います。

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2011年10月19日水曜日

特別講演会の成功に向けて(5)

 先週から,担当している学部と大学院の講義の最後に,特別学術講演会「発信型中小企業が創るこれからの日本のものづくり」【10月27日開催】 で講演していただく講師の方を一人ずつ紹介しています.
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今週は,最後の講演をお願いしている 株式会社モルテックの松井さん です.最初のスライドの内容は,以下のようなものでした.

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株式会社モルテック 代表取締役 松井宏一 さん

◇ 1960年設立
◇ 所在地:神奈川県川崎市
◇ 自己紹介
・1961年1月生まれ,山羊座,血液型O型
・大学卒業後モルテックへ入社,加工・設計・営業を経験し,1992年,31歳のときに二代目社長となる.
・好きなもの: 宮崎アニメ,ディズニーランド,ブロンプトン(小径自転車),iPhone
・特技: 極真空手(新極真会に所属),合氣道(合氣会・氣の研究会)
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 …すいません.会社の業務内容でなく,松井さん本人の紹介になってしまいました.そして,滑りました… やはり,こういう内容は,本人から話さないと不自然ですよね… でも,2枚目のスライドで,モルテックのWebトップページを見せながら業務内容を説明して,かなり挽回できたと思っています.特に,専修大学の学生さんとの商品開発の取り組みは,同じ学生ということで,強調しておきたいと思っていました.やはり,この話題は学生の食いつきもよかったと思います.

 残念な失敗がひとつ.昨年,モルテックを訪問したときに見せていただいた会社紹介のビデオがとても印象に残っていたので,事前に学生に見せておきたいと思い,松井さんにお願いしてDVDを送ってもらっていました.居室のデスクトップPCでは再生できたので,問題ないだろうと思い,今日の講義に持って行ったのですが,教室に据え付けてあるプレイヤーでは再生出来ませんでした.慌てて講義用のノートPCで再生してみようとしたのですが,やはり再生出来ません.結局,今日の講義で学生に見せることが出来ませんでした.自宅のPCで試してみたところ,どうやら教室のプレイヤーや,研究室ノートPCのソフトが古くて,「コピー・ワンス(1世代だけ録画可能)」の番組を録画するときに使われるコピー制御方式 「CPRM (Content Protection for Recordable Media)」 に対応していなかったようです.今頃になって,こんなことを知るなんて恥ずかしいです.以後の講義では,自宅のノートPCを持ちこんで,お借りしたDVDを再生することに致します.

2011年10月18日火曜日

35回目の献血

 今日,昼食にさんまの塩焼きを食べようと生協食堂に向かう途中,献血をやっているのを発見しました.完全にノーマークでした.いかんなぁ.そして,先着20名に,「けんけつちゃん」 のぬいぐるみをプレゼントするという立て看板を発見してしまいました.「けんけつちゃん」 は,「献血」 をより多くの人に知ってもらい,参加してもらうために登場した,愛の妖精です. 献血フリークの私が,この機会を逃すハズはありません.しかし,「3人組で献血すれば,ドーナツ10個をプレゼント」 という従来からの特典は,ドーナツの数が6個に減ってしまいました.それでももらえるだけマシだろうということで,午後一に研究室の学生2人を引き連れて献血してきました.1月と4月に続いて,これで今年3回目の献血となります.私は,献血回数が自分の年齢を超えることを目指していますが,なかなかいいペースになってきました.次に献血できるようになるのは3ヶ月後,来年の1月ですか.来年もこの調子で献血していきたいと思います.

2011年10月17日月曜日

株式会社ミヨシを訪問

 今日の夕方,新小岩にある株式会社ミヨシを訪問しました.この会社は,主に樹脂金型の試作成形を手掛けています.ここの34歳の後継者なSKさんとは,昨年Twitterで知りあって以来,大変懇意にさせていただいています.
 私は,型技術協会の会報のような形で日刊工業新聞社から発行されている「型技術」という工業雑誌の編集委員を務めております.この型技術で連載されている「金型の未来を拓く技術者たち」は,金型関連企業で働く若手~中堅の方にインタビューする記事です.私も編集委員の一員として,この連載の趣旨にあうような若手が活躍する会社を推薦しなければならなくなったのですが,この時,真っ先にSKさんのことを連想しました.すぐに編集部に推薦してもよかったのですが,一度も現場を見ることなく推薦するのは無責任です.きちんと訪問して,見学させていただいてから,直接お願いしようと思い,今日,訪問することにしたというわけです.
 まず,作業場や工場を見学させていただきましたが,誰もが主体的に仕事している様子に感銘を受けました.一番感心したのは,SKさんが本人の居る前で,「この人は,放電の専門家.絶対に失敗しない」「この人は,CAD/CAMに興味を持っていて,ミーリングが得意」と,自然に褒めていたことです.社員を信頼する気持ちがよく分かりました.この姿勢は,私も見習わなくてはいけませんね.これならインタビュー記事も全く心配ないと思い,依頼したところ,ご快諾いただきました.読者が「この会社,いいな」と思う内容になるよう,推薦者として協力させていただくつもりです.
 夜は,SKさんと二人で新小岩駅近くの焼鳥の店に移動して懇親会となりました.見学ですっかり舞い上がっていた私は,酒の力も手伝って,常日ごろ考えている製造業のあり方について語ってしまいましたが,話しながら「それをどうやって実現するんだよ?」と自分に突っ込みたくなりました.しかし,これからの日本の製造業を支えていくのは,ミヨシのような中小企業であることは間違いないと確信してます.何をどうするか,一緒に考えていきたいと思います.
#ドライカレー,美味かった.

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2011年10月16日日曜日

シブすぎ技術に男泣き!3

という単行本(と言うより漫画)を昨日購入し,今日,1時間ほどで読み終わりました.この単行本,私は1巻も2巻も持っています.1, 2巻は,エンジニアだった作者自身が経験したことがネタとなっていたので,2巻あたりからネタぎれの雰囲気を感じていました.しかし,今回の3巻はこれまでとは違い,作者が取材した中小企業をネタにしたものが多いです.それぞれの会社に関係する人達のドラマが,爽やかかつ,面白く描かれています.特に,最初は別の世界で生きていくことを目指していた若者が,いつの頃からか自然に父の仕事を継いでいたという第3話は,同じように仕事を継いだ知り合いの2代目な人達を連想させる内容で,非常に好感を持ちました.中小企業だけでなく,シーメンスPLMソフトウェアの3D設計やキヤノンのMR技術など,最先端の取り組みについても紹介されています.非常にバランスがいいんですね.企業のものづくりを紹介するこの路線は,これからも継続して欲しいと思います.
 第12話に出てくる著者がエンジニアだった頃の厳しい上司の人の言葉もいいですね.
 「教える?ここは学校じゃないよ」
 「給料もらって勉強するところじゃないんだよ,ここは」

…ほんとに,そのとおりですよね.自分も,気を付けよう…
 個人的には,これまでの1,2巻よりも,今回の第3巻が一番好きです.第4巻も期待しています.

日本はものづくりを絶対あきらめない!