2012年6月23日土曜日

型技術者会議2012二日目

 平成24年6月21日金曜日は、型技術者会議2012の二日目でした.昨日はほとんどの時間を,2階の小展示ホールで過ごしましたが,今日は,4階のコンベンションホール2に張り付いて,切削加工・切削工具のセッションを聴講しました.個人的には,結果は今ひとつでも,自分なりに考えて,新しい何かに挑戦するような,いわゆる研究開発型の発表に好感を持ちます.そして,そのような発表をしているのは,中小企業の方だったような気がします.もっと,中小企業の方に発表してもらえるような雰囲気づくりが必要だと思いました.
 今年は,例年と比較して,参加者が少なかったような気がします.会期が,「設計・製造ソリューション展(DMS)」 と完全にかぶってしまったことが大きな原因と思われますが,逆に,それ意外の原因が見えなくなってしまいました.とにかく,大きなイベントの開催期間は,確実に外さなくてはいけないということです.
 夕方から行われた第3回実行委員会(別名「反省会」)では,来年の「型技術者会議2013」の実行委員長となったホンダEGの田岡副会長とその仲間たちと一緒に,来年度の新しい試みについてブレーンストーミングを行いました.ホンダのことばで言うと,「ワイガヤ」ですね.できる・できない,やる・やらないはさておき,相手の意見を否定せず,とにかく前向きに,色々な案を出しあいました.まだ整理されていないので,確実なことは申せませんが,キーワードは「女子力」と「学生」です.私も,自分なりのアイデアを,どんどん提案していきたいと思います.
 今回の「型技術者会議2012」では,実行委員長である大阪大学の高谷先生をはじめ,実行委員の皆さんには大変お世話になりました.心より御礼申し上げます.今回は,副実行委員長という立場で運営に参加しましたが,議事録作製と懇親会司会を減免された幹事みたいでした(笑) ただ,自分から言うのもなんですが,自分の仕事スタイルは,気配りしながら自分で動くことだと思っています.今後も,このようなスタイルで,型技術者会議の運営に関われればと思います.

 それでは皆さん,来年は「型技術者会議2013」でお会いしましょう!

型技術者会議2012初日

 平成24年6月21日木曜日、型技術者会議2012が始まりました。運営スタッフとして一番緊張するのは、最初のセッションが始まる瞬間なのですが、最近はパタパタしているうちに、いつの間にか始まっているような気がします。毎年、優秀な学生アルバイトに恵まれて、本当に助かっています。
 9時20分から始まった特別企画「JAPANブランドを世界に発信するものづくりメーカー」で、SNSで交流している由紀精密の大坪正人さんが講演してくれました。先日、藤沢で行われた勉強会で聞いていた内容でしたが、本気モード(失礼!)の大坪さんの講演には、新しい感動がありました。迷いなく世界に発信している由紀精密の取り組みを聞いて、聴講された皆さんも感銘を受けたのではないでしょうか。徐々に盛り上がるように練り上げられた、すばらしい講演でした。
 10時40分からは、法人化記念特別講演として、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャを務められた川口淳一郎先生が 「“はやぶさ”が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み」 という題目で講演されました。「いつまで人間をミサイルにしばりつけて打ち上げるのか?」⇒ スペースプレーンへ。「小惑星で何がわかるの?」⇒ 地球を作った材料の大部分は、重力の影響で地中深くにあるので、取れない。だから重力の小さな小惑星の表面に拾いに行く。 オープニングからわくわくするような内容で、絶対面白い講演になるだろうと確信しながら、11時からの理事会に出席するために、断腸の思いで会場を後にしました。残念無念でありました。後から聞いた話では、本当に素晴らしい講演だったということで、痛恨の極みであります。
 午後の特別講演では、「はやぶさ」とはまったく逆の世界、深海探査気「江戸っ子1号」について、プロジェクト推進委員会の委員長である杉野行雄さんが講演されました。中小企業の皆さんが、本当に純粋な気持ちで、大企業に引けを取らない研究開発に取り組んでいる姿に感銘を受けました。
 夕方からの懇親パーティでは、facebook の友達と勝手なオフ会を楽しんでいました。SNS で交流している友達が、20人以上いたのではないかと思います。SNS を利用した協会の試みが、徐々にではありますが結果を出しつつあります。来年度あたり、大きくブレイクしそうな予感です。

2012年6月21日木曜日

型技術者会議2012開幕前夜

 平成24年6月20日水曜日の午後は,翌日から開催される「型技術者会議2012」の準備のため,研究室の特攻隊長OM君,研究室の木霊(最近はそうでもないか?)KD君と一緒に,大田区産業プラザPiOに行って来ました.
 もう,このイベントに対しては,身体が自然に反応するようになっているような気がします.今日も,13時半から19時まで一度も座ることなく,懸案事項を解消するために,ひたすら各階をうろついていました.一緒に作業してくれた委員やアルバイトの皆さんと一緒に,考えられることについては最善を尽くしたつもりです.参加者の皆さん,明日は,大田区産業プラザPiOで,ボクと握手!

 作業終了後,協会長と実行委員長を含め,作業に携わった委員の皆さんと一緒に,京急蒲田駅近くの韓国料理店で壮行会(?)を行いました.毎年恒例となったこの会に参加して,その日に失った水分をビールで補充していると,いよいよ明日から型技術者会議が始まるんだという気がしてきます.とにかく,参加者の皆さんに「参加してよかった!」と思っていただけるように,最善を尽くすのみです.

 明日からの二日間のために,「勝負靴下」二足組みを購入しておきました(ユニクロですが…)明日からの二日間,火の玉になって,熱く生きます.


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2012年6月19日火曜日

PDCAサイクル

 昨日参加した「キャリア教育演習」で,「PDCAサイクル」についてのレクチャーがありました.先月開催された学科3年生向けのセミナーでも,講師の方が「PDCAサイクル」を取り上げていました.私自身も,担当している生産システムの講義で「PDCAサイクル」について話しているのですが,知らないうちに,ずいぶん一般的なものになったんですね.ちょっと,驚きです.

 ウィキペディアから抜粋すると,PDCAサイクルは 「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。」 ための手法です.

1. Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
2. Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
3. Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
4. Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする

 「この4段階を順次行って1周したら、最後のActを次のPDCAサイクルにつなげ、螺旋を描くように1周ごとにサイクルを向上(スパイラルアップ、spiral up)させて、継続的に業務改善する。」 ことが大事です. 一回まわすだけでは,無意味だということです.

 今日,研究室でミーティングをしたのですが,各自の進捗状況を聞いてコメントしながら,「ああ,これは正にPDCAサイクルだな」と思いました.「PDCAサイクル」の利用者としては,このサイクルはできるだけ早く,何回もまわすことが大事であるという実感があります.議論の質を重視してじっくりまわすより,内容が薄くても高速回転の方がいい.

 昔の個別ミーティングは月に1回程度でしたが,今は週に1回となっています.そして,研究室の活動は明らかに改善されたと思います.もっと早くからやればよかった.当時の学生に,申し訳ない気持ちでいっぱいです.

2012年6月18日月曜日

転学科について

 今日の一限は,担当教員として1年生の「キャリア教育演習」に参加しました.先週のオープンラボを見学した感想を発表する時間がありましたが,私の研究室が一番面白かったと言ってくれる学生も何人かいて,ちょっと嬉しかったです⇒ 「m-shige's log: 第8回 産学官連携DAY in 電通大」.

 今日の発表でも気になったのですが,入学時に希望する学科に入れなかったので,転学科を考えているという学生がかなりいるようです.オープンラボの時にも,知能機械工学科を希望したが,今の学科で入学するしかなかったという話を聞きました.自分の所属する学科に人気があるのは,嬉しいことでもありますが,ちょっと複雑な気持ちです.

 全員が発表した後にコメントを求められたので,話の腰を折るようで申し訳ない気がしましたが,早めに知っておいた方がよいだろうと思い,現実を伝えました.転学科するためには,学科の主席に値する成績が不可欠であること,15年という短い期間ですが,私の教員としてのキャリアの中で,転学科を認められた学生の記憶がないこと.

 熱意だけで転学科を認めるわけにはいかないのです.2年間の専門教育を受けていなくても,別の学科できちんと単位が修得できることを示さなくてはなりません.そのための評価項目は,成績しかあり得ません.

 私が1989年に当時の機械制御工学科に第一希望で入学したときに,一番人気があったのは電子工学科でした.電子工学科や情報工学科に入れなくて,機械制御工学科に流れてきた友人が何人もいました.でも,彼らは転学科などすることなく,同じ専攻の大学院に進学していきました.修了した時の彼らは,紛れもなく,機械の学生でした.

 かくいう私自身も,卒研配属の直前までは,流体関係の研究室への配属しか考えていませんでした.しかし,結局は生産システムの研究室を希望することになり,当初の就職希望から,修士どころか博士課程にまで進学して学位を取得,そのまま大学の教員になってしまいました.人の道は,何が原因でどうなるか,予想できないものです.

 自分自身の体験から言わせていただければ,どんなことも突き詰めてみれば面白いということです.他学科に入学するしかなかった学生の皆さん,今は不本意かも知れませんが,不本意な気持ちのまま講義に臨んでも,よい成績は取れないと思います.ここはひとつ,前向きな気持ちで目の前の講義に集中してみましょう.おそらく,面白いことがたくさん見付かると思います.そして,2年終了時に主席になっていたら,胸を張って転学科を申請してはいかがでしょうか? しかし,主席になるほどであれば,自分の学科が大好きになっていると思いますよ(笑)

 以上の内容は,あくまで個人的な私見であり,学科の方針とは関係のないことを申し添えます.

2012年6月17日日曜日

スーパーの鰻を美味しくいただく

 先日,駅前のうな丼チェーン店でうな丼を食べた話を投稿しました⇒ 「m-shige's log: 鰻はどうでしょう?」.この店のスタンダードなうな丼は500円なのですが,今日は,同じ程度の値段でスーパーで売られているうなぎを,より美味しく食べる方法をご紹介しましょう.
 まず,スーパーで食べたいだけのうなぎを買ってきます.このとき,タレや山椒が付いたものを選ぶことがポイントです.今日の我が家は,二串で980円の中国産うなぎを用意しました.
 続いて,用意したうなぎをフライパンにしいて,調理用の日本酒でひたひたに浸してから火をつけ,焦げつかないように気を付けながら,日本酒を半分ほど煮とばします.熱くなったうなぎを炊きたてのご飯の上にのせ,上からタレと山椒をかけて出来上がりです.
 たったこれだけの処理で,買ったうなぎを単純に電子レンジで暖めたものよりも,しっとりとして,ほくほくのうなぎにすることができます.材料費だけで一人500円と,ご飯の値段や人件費が含まれているうな丼チェーン店の500円にはかないませんが,味の方は数段上だと思います.だまされたと思って,是非,お試しあれ.