2012年7月14日土曜日

卒業生が電撃訪問

 今日の午後,2009年度に修士を修了したUD君とYG君,2010年度に修士を修了したMD君の3人が,研究室を訪問してくれました.みんな,社会人になって2年目と3年目,私の研究室の出身者の宿命というか,もれなく生産技術に関する部署に配属されて,働いているそうです.
 炎天下の中,深大寺までの往復を歩きがながら,色々な話をしました.3人とも相変わらず元気そうで安心しましたが,学生時代にはなかった落ち着きのようなものを感じることができ,確かな成長を感じることができました.一部,心配なこともありましたが,立場が人を育てると言いますし,やるときはやってくれるでしょう,きっと.
 このように,卒業生が訪ねてきてくれることは,教員としては嬉しいことです.先ほど,卒業生のリストを見てみたところ,一度も再会していない卒業生が数人かいます.彼らは元気でやっているのでしょうか.そろそろ,OB会でも開催してみますか.

2012年7月13日金曜日

節電に関する全学説明会

 今日の夕方,節電について大学の方針を説明する集会に参加しました.東京電力の電気料金値上げに対応するために,様々な組織が苦労していますが,大学も例外ではありません.

 昨年の夏,電気通信大学は全学をあげて節電に取り組み,消費電力の大幅な削減に成功しました.私自身も,昨年の夏はクーラーの使用は数回だけ,居室の照明は半分だけ使用,下りだけでなく上りのエレベータも使わないなど,可能な限りの協力をしたつもりです.でも,今日の学長からの説明にもありましたが,このような状況が昨年だけで終わるハズはなく,これから何年も続いていくのですね.

 しかし,自分でも意外に思うのですが,ネガティブな感情などはなく,むしろ 「やってやろうじゃないか!」 という気持ちです.幸いなことに,今年は昨年よりも涼しい傾向にあるようで,学内の消費電力も昨年の同時期と比較して低いということなので,なんとかなるような気がします.

 今後,節電のためのアイデアなどを全学的に募集するそうです.既にいくつか提案したいことがあるので,アナウンスがあり次第,積極的に発信していきたいと思います.

2012年7月12日木曜日

怒らない技術2

という新書を読了しました.前作の 「怒らない技術」 を読んで,非常に印象が良かったので ⇒「m-shige's log: 怒らない技術」,先月末に赤羽駅ナカの書店で見かけた時に衝動買いしたものです.前作と主旨は同じです.怒ることのデメリット,怒らないことのメリット,怒ってしまった時の対症方法,怒らない体質に改善する方法などについて,分かりやすい文章で書かれています.

 個人的には,第7章で紹介されている夫婦で意見をすり合わせる内容が,特に印象に残りました.著者が妻を大切に思っていることが,文章からじんわり伝わってきました.著者の知り合いの外国の婦人が,「夫婦は一生わかりあえないものよ。わかりあえないからこそ、会話をすることをやめてしまったら、夫婦なんておしまいよ」 と言っていたそうですが,夫婦ですらこうなのだから,わかりあえない人との会話でも,絶やしてはいけないなと思いました.

 写真のように,ピンク色の表紙に,ケバケバしいオビが巻かれている様子を見ると,一見,いかにもありふれたハウツー本みたいな印象ですが,とても内容のある本だと思います.私が尊敬している本田宗一郎やドラッカーのことばが効果的に引用されている点も,個人的には好印象です.特に,以下のことばは,私の目指すものと同じです.

 自分の喜びを追求する行為が、
  他人の幸福への奉仕につながるものでありたい
                         本田宗一郎

 読み終わって,とても前向きな気持になりましたが,同時に,前作で感銘を受けた内容を,すっかり忘れてしまっている自分に気が付きました.「あなたの目標は何ですか? 怒ったことで,何か好転するのですか?」
 前作の「怒らない技術」と合わせ,定期的に2冊の本を読むようにして,怒ることの無意味さ,前向きに生きることの大切さを,忘れないようにしたいと思います.

2012年7月11日水曜日

プロ意識を持つ

が,私がバイブルとしている本「暮らしの絵本 お仕事のマナーとコツ」の冒頭に載っている 「お仕事10か条」の第8条でした.『あなたが行うことに対して1円でも対価が発生するならば、それは仕事であり、あなたはプロ。アルバイトだから…、派遣だから…、そんなことは関係ありません。お客様や仕事相手に接するあなたは、そのときまぎれもなく、会社(や店舗)の代表なのです。』 という解説が添えられていました.

 給料をもらうのではなく,学費を払っている学生に対して,「プロ意識を持て」と言うのは難しいですが,アルバイトはしているという学生は多いと思いますので,ここでは,私の「学生アルバイト観」について述べておきたいと思います.

 私の研究室では,定期的なアルバイトは 原則として禁止 しています ⇒「m-shige's log: 森重研入室のしおり」.アルバイトは,自分の時間を切り売りする行為だと思うからです.学生は,自分の時間は「勉強⇒自分への投資」に費やして欲しいと考えています.

 しかし,経済的な理由でアルバイトしなければならないという学生もいるでしょう.私も,やむを得ない事情があれば,アルバイトすることを認めています.そして,その学生には,アルバイトの時間は,アルバイトの仕事に本気で取り組むように伝えています.

 賃金の安いアルバイトなのだから,正社員のようにちゃんと仕事しなくてよいと思うかもしれません.でも,そんな気持ちで時間を費やしたら,本当に貴重な自分の時間を切り売りしただけです.どんなことでも,本気で取り組めば,何かしら得るものがあるハズです.賃金をもらうために働くという点では,将来,定職に就いた時と違いはないのですから,ここはひとつ,本気で社会勉強してみてはいかがでしょうか?

 明らかにアルバイトだと思われる女の子が働いている寿司屋に行ったことがあるのですが,彼女が一生懸命に働く姿が本当に素晴らしく,そして,清々しかった.また,この店に来たいと思いましたよ.客にこう思わせるような仕事をしなければいけない.

2012年7月10日火曜日

日本精工埼玉工場見学

 今日は,縁あって,研究室をあげて日本精工の埼玉工場を見学する機会に恵まれました.日本精工と言えば,個人的な印象としては「ベアリング」です.昨年,学会の研究分科会でNSKプレシジョンのボールねじの生産ラインを見学させていただきましたが ⇒「m-shige's log: JSME RC249 第9回研究分科会」,今回はベアリングの国内生産最大の拠点である埼玉工場を見学できるとあって,とても楽しみにしていました.
 「埼玉工場」と言っても,所在地は群馬県との国境に近い羽生市で,最寄り駅は東武伊勢崎線羽生駅です.JR湘南新宿ライン快速を利用してワープしても,調布から2時間以上の行程となってしまいます.学生たちには,12時30分に羽生駅改札前集合を指示しましたが,おそらく羽生駅には昼食を取るところはないだろうと予想し,途中の久喜駅で長時間の活動が予想される時の定番であるココイチの野菜カレー2辛+福神漬大盛りを補給できたことは幸いでした.
 日本精工は,「にほんせいこう」ではなく,「にっぽんせいこう」 と読むのですね.どうりでPCの日本語変換が,「にほんせいこう」ではうまくいかないわけです.今更ながら取得した知識,自分に絶望しました(そう言いながら,相変わらず「にほんせいこう」と打ってしまう自分がいます…orz)
 埼玉工場の敷地の広さは280,627平方メートル,東京ドーム6個分ということです.これほどの敷地面積は,トヨタ自動車の元町工場や貞宝工場以外に,私が見学したなかでは記憶にありません.
 日本精工の技術力については,国内外ともに認めるところです.
 ① ボールベアリングのシェア世界No.1
 ② 電動パワーステアリング(EPS)の技術力No.1
 ③ ハーフトロイダルCVTを世界で初めて実用化
しかし,どれも永遠を約束するものではありませんね.事実,海外他社の生産拠点との連携を,積極的に進めているようです.でも,ベアリングは輸送機器の安全部品でもあり,精度保証も厳しく求められる量産部品なので,海外生産への動きは鈍いような気がします.でも,油断はできません.技術革新を止めるわけにはいかないと思います.
 今日は,円すいころ軸受を構成する「外輪」「ころ」「内輪」の生産ラインをじっくり見せていただきました.本当に,包み隠さず,全てを見せてもらえたという実感があります.正しく,ベアリングに染まった一日でした.おまけに,リニアガイドの生産ラインまで見せていただき,関係者の皆さんの心遣いが心に染みました.一生忘れることのできない見学会となりました.世話していただいた日本精工関係者の皆様に,心より御礼申し上げます.

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2012年7月9日月曜日

同期の桜の技術相談

 今日の夕方,学部&修士で同期だった友人が,生産技術について相談に来てくれました.相談の内容について詳しく公開することはできませんが,問題の原因について,自分なりに色々と想定できることがあったので,忌憚なく意見を述べさせていただきました.おそらく,予想は当たっていると思いますが,自分の専門知識が友人の助けになるのであれば,存外の喜びです.相談された内容が,自分の専門外であった場合でも,知り合いの専門の先生を紹介しますから,どしどし相談に来て欲しいと思います.もちろん,私の知り合いでなくても大歓迎であります.
 案件終了後,まだ明るい時間帯(定時は過ぎています!当然です!)から,駅からはちょっと離れたところにある,ちょっと小粋なモダンジャパニーズの店で会食しました.会社の仕事の様子を聞いて,大変に思ったり,羨ましく思ったり,やはり,どのような仕事でも,良いこともあれば,悪いこともあるなと思いました.よく出来た創作風日本料理を,普段は飲めないような癖のある芋焼酎で堪能しながら,楽しく過ごすことができました.次の機会(もちろん飲み会付き!)を楽しみにしてます.

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2012年7月8日日曜日

今年もアロエの花が咲きました

 自宅マンションのベランダにあるアロエが,今年も花をつけました.このブログで「アロエ」のキーワードで検索してみたところ,
 去年も ⇒「m-shige's log: 「サンチョさん」の花が咲きました」,
 一昨年も ⇒「m-shige's log: 学科送別会2010夏」,
ちょうど同じ時期に咲いていることがわかりました.夏の炎天下や台風のときの強風など,過酷な環境に屈することなく,毎年,何もなかったように咲いているオレンジ色の花を見ていると,癒されるというより,励まされるような気がします.
 下の写真からもわかるように,最初に植えたプランターからはみ出している状態が続いていて,もっと大きなものに植え替えなければいけないと思いながら,今日までずるずるときてしまいました.健気に花を咲かせたアロエに応えるためにも,本気で植え替えを検討したいと思います.

義弟の新居を訪問

 平成24年7月7日七夕の土曜日,義弟が新築した家のお披露目会に参加してきました.建てる前から,こだわりの様子を聞いてはいましたが,これほど顧客の意向を反映した一戸建ては初めて見ました.1階はワンフロア.2階は2部屋.2階建ての2LDKですか? 各フロアはほぼぶち抜きで,柱や梁がほとんど見当たりませんでした.天井も高くて,まるで有名デザイナーが仕事しているオフィスみたいでした.圧巻は,家中の計算機を統括するサーバールーム.中に入ってみましたが,学科の計算機室のサーバーラックを連想させるような熱気でした.私も,自宅にサーバーを設置したくなるほど,計算機が好きになりたいところですが,おそらく無理でしょうね.場所を特定できてしまうので,写真などを見せて自慢できないのが残念ですが,とにかく,これまでに私が見てきた中で,ダントツの一戸建てとなりました.再訪するのが楽しみです.