2009年4月25日土曜日

野村克也を読む

 私はNumberというスポーツ雑誌の,サッカーと競馬とプロレス以外の特集のときの号を愛読してます.最近はサッカーの特集ばっかりなので,購入する機会が減っていますが.
 今年の2月に発刊された722号の「言葉力。2009年の監督論」という特集で,楽天ゴールデンイーグルスの野村監督のロングインタビュー記事がありました.この記事の内容が,身につまされるといういうか,とても共感できるものだったので,少し野村氏の著作を読んでみたくなり,今週古本屋で「あぁ、監督」と「巨人軍論」という新書2冊を手に入れて,今日の朝,読み終えました.感想は,Numberの特集に全て書いてあることが,長く詳しく雑談を交えながら書いてある,というところでしょうか.結論として,野村氏の著作は,Number 722号 39ページの「読まずにすませる野村本。」を読んでから読むことをお勧めします.この記事は本当によくまとまっていて,野村氏の著作のポイントが「ノムラの教え」としてまとめられています.

一、監督は気づかせ屋である
二、理や知だけでは選手は持たない
三、中心のない組織は機能しない
四、一人前になるまでは個人主義に徹する
五、分かるまで同じことを言い続ける


 今回読んだ2冊も,森重文庫に納められることになりますが,推薦図書とまではいかないですね.でも,昔から日本のプロ野球が好きな人は,楽しく読めるでしょう.

2009年4月24日金曜日

今年も行きますよ,工学実験!

 今日は担当している学生実験の第二週の日です.今週から第一週のCADの内容は研究室のTAに任せ,私は一階の実験室でCAMを使ったNC加工の実習を指導します.第一週の時間内に自分のモデルを完成できなかった学生も,空き時間に計算機室で作業して,実験開始前に全員のデータがそろいました.どの作品も完成度が高く,計算機室が各自のアカウントで使えるようになった効果を感じました.
 第二週の実験は4ヶ月ぶりですが,説明する内容や流れを,かなり忘れていました.話しているうちにだんだん思い出してきて,思い出したものから話していたので,学生はちょっと混乱したかもしれません.初日は事前にリハーサルをするべきですね.これは,来年度の自分への申し送り事項です.
 この実験室は,積層造形装置が置かれている部屋で,最近,この部屋にずいぶん長く居る気がします.学生が考えたものでも,一緒に機械を動かして加工するのは楽しいものです.なんだか,いい感じになってきました.

2009年4月23日木曜日

型技術者会議2009記者会見

 今日の午前中は,幹事をしている型技術者会議2009のプレスインタービューのために,蒲田に行ってきました.なにか,同時多発人身事故があったということすが,京王線が遅れたぐらいで,山手線と京浜急行線はスムーズに動いていました.
 プレスインタビューは,私が型技術者会議20009の概要について説明した後に,協会賞の選出について副会長の方が説明し,質問を二つ受け答えして20分程度で終了してしまいました.もっと気の利いた説明をしていれば,盛り上がったのかもしれませんが,私はこういうかしこまった場所で話すときのアドリブはどうも苦手でいけません.せっかく出てきたので,30分ほど知り合いの若手の記者の方と雑談して,12時前に散会しました.
 先週の土曜日に購入した革靴を履いていったのですが,アキレス腱あたりに靴ずれを起こしてしまい,一度家に帰って靴を替えてから大学に行きました.この靴がなじむには,しばらく時間が必要なようです.

2009年4月22日水曜日

これからです,積層造形

 昨日の夕方,積層造形のトライアルを開催しました.今日16時の造形終了にあわせて再び集まり,出来上がりを確認しました.これまでの全てのトライアルに参加してきた学生は,どのようなCADデータを用意すればよいか分かってきたようです.ユーザーにもう少し経験を積ませて作業内容が確立されれば,積層造形装置の運用も軌道に乗るのではないかと思います.
 これまでの講習には私自身が立ち会ってきましたが,今後,私が不在のときに使えないと不便だと思いますので,やはり,学生達が自主的に運営できる体制を作らなければならないと考えています.本当は,NC工作機械もそのようにできればと思うのですが,事故が起こったときの対応を考えると,もう一歩,踏み込めませんでした.しかし,積層造形装置は操作も簡単で安全なので,可能ではないかと思っています.

2009年4月21日火曜日

要はやる気ですよ

 私は自分の研究室や学科のNC工作機械を何台か管理しています.実験実習向上にある牧野フライスのA55,これはベストセラー機種だけあって,本当にいい機械です.おそらく,学内で一番良い工作機械だと思います.教育GPの予算で購入したKIRA E-50,コンパクトて使いやすい機械です.私の研究室が所有する牧野フライスのGN107,大きな鉄材をバリバリ削れる貴重な存在です.こんなにNC工作機械がそろっているのに,使っているのは私の研究室だけみたいです.でも,いつも使っているというわけではなく,A55とGN107は年間延べ一月ぐらいです.KIRAは私の研究室では使うことはありません.もったいないと思います.
 学科の工作機械は,学科のものなので,学科の人が使えるように,使っている人が講習することになっています.つまり,私の研究室が教えることになります.学科に講習会のアナウンスをすると,結構な人数が集まります.でも,実際に使うということには,なかなかなりません.使う必要がないわけではないと思います.実際に,私の研究室の学生は,謝金をもらって依頼加工に対応することもあります.でも,昔は依頼加工などするつもりはなく,希望する研究室の学生に私の研究室の学生が教えることにしていました.しかし,自分で加工する気はない学生がほとんどですね,残念ながら.過去に,自分の研究の部品を私のところの学生に加工させておいて,当の本人は自分の研究室で自分のことをやっていることを知り,その学生の指導教員のところに怒鳴り込んだこともありました.
 自分の装置やロボットの部品を他人に作らせて,楽しいでしょうか?自分で作りたいと言う学生には,研究室外の学生にも丁寧に指導してきたつもりです.実際,私が単独で加工してもよいという許可を与えた学生は,自分の作りたいものをどんどん加工して本当に楽しそうでした.最近,このような学生は出てきていません.
 でも,今年度は密かに期待しています.大事なのは,使っていい思いをした人が,きちんと自身の意識を継承させて,後輩への流れを絶やさないこと.残念ながら,ここまでできた学生はいないのですが,なんとかそのような流れを作るように指導できればと思っています.でも,各研究室の流れについては,各研究室の教員にお任せしたいと思います.依頼加工も,今後は対応を考えさせていただきます.

2009年4月20日月曜日

お昼は学外で

 どうも,学食の値段があがっているようです.例えば,本学生協食堂の人気メニューはチキンタツタなんですが,確か3月までは254円だったのが,今は298円もするんですね.結構食べていた254円のチキンカツも消えています.先週,いつもと同じおかずとご飯を取ってレジで精算するすときに,600円近く請求されてびっくりしました.まずいとはいいませんが,うまいともいえないおかずを,500円以上払って食べる気にはなりません.
 というわけで,今週から天気のいい日はお昼は学外で食べることにしました.自転車で移動すれば,そんなに時間を取られるわけではありません.駅前の調布銀座にある大衆食堂は,お昼は500円のサービス定食があるので,ここで食べることが多くなりそうです.今日も,この食堂で食べていたのですが,パートの人たちが「そろそろ学生が来るようになるわよ」とか話していました.今週からの私のように,学生達も次第に学外に出て食べるようになるようです.でも,学外に出ると気晴らしになりますね.学外で食事するのもいいかもしれません.

2009年4月19日日曜日

新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか

 今日,「新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか」という新書を読み終えました.この本は,今年の初め頃に買ったものですが,ずっと読むことなく部屋に積んであったものを,先週の宇都宮出張のときに引っ張り出して,行きの電車の中で半分ほど読んで,昨日と今日で残りを読んだというわけです.
 タイトルからは,今の若者を批判する内容かと思うかもしれませんが,「失敗しないための採用・面接・育成」というサブタイトルのとおり,新卒新人採用に係わる人向けの本です.でも,反対の立場であるこれから就職活動する学生や,学生や新人を指導する立場の人にとっても,有益な情報が書かれています.文章も,決して主張を押し付けるようなものではなく,若者に対する筆者の思いやりが伝わってきます.
 読み終わって思うのは,人は日々の小さな仕事を積み重ねて成長する,ということです.就職活動の時だけがんばっても,ダメなんですね.目の前のことをきちんとこなしていくことが大事なのだということを再認識しました.
 私の研究室には,私が「森重文庫」と呼んでいる本棚があり,そこには私や卒業生が読み終わった良書(?)が収められています.この本も,明日あたり森重文庫の蔵書となるでしょう.もっと早く読んで,とっとと献本すればよかったですね.就職活動中の皆さん,今からでも読んだ方がいいですよ.