2012年8月10日金曜日

2012年度も前期終了

 一週間の試験期間も今日で終わり,電気通信大学は来週から9月末日まで,夏季休業となります.知り合いの方からよく「夏休みはいつからですか? 何かやることあるんですか?(羨ましいです)」というような質問をされますが,文字どおりの休みとなるのは3年までの学部学生だけで,教職員,大学院生,そして卒研生には,長期休暇などありません!(きっぱり)

 確かに,講義がない分だけ楽なのかもしれませんが,夏季休業期間中は,後期の講義の準備に明け暮れています.また,9月は学会が目白押しなので,きちんと計画を立てて,作業時間を確保しないといけません.休業という言葉どおりに休んでしまうと,後期からの激務を乗り切ることはできません.

 前期の講義は,ピンチヒッターで担当することになったCAD演習だけだったので,色々なことができるだろうと思っていたのですが,振り返ってみると,想定外の案件に振り回されて心休まる時がなく,反対に体調を崩してしまいました.後期は週4回5コマの講義が予定されているうえに,卒論や修論の指導も本格的になってくるので,同じように体調を崩したら完全にアウトです.でも,最近苦手になってしまった夏場を乗り越えれば,体の方はなんとかなると思います.あとは,折れない心を持つことですね.

 とにかく,明日から始まる5日間の完全休養期間は,心身をリフレッシュすることに専念したいと思います.

2012年8月9日木曜日

長崎原爆の日2012

 長崎に原爆が落とされてから67年が経ちました.原爆が投下された11時2分の前に,調布市内に黙祷を案内する市内放送が流れました.私は大学の居室で,静かに黙祷させていただきました.

 三年前,長崎に出張した時に,原爆資料館と平和公園を訪れたことがあります ⇒「m-shige's log: 長崎遠征」.誤解を恐れず申し上げれば,広島よりも印象が薄かった長崎.しかし,訪れてみれば,広島と何も違いはないのだということに気付かされました.

 明日,来月,来年,その先の未来を思い描いていた軍人でもない一般の人達が,それまでの過去を何も振り返ることもできないまま,一瞬にして消えてしまう.無念に思う時間もなかったに違いありません.なんとか生き残った人達の中には,死ぬよりも苦しい思いをしながら死んでいった人達もいたハズです.この時死んでいった人達が,こんな死に方をしなければならないほど,悪いことをしたというのでしょうか? 世界にどれだけ貢献すれば,人間をこんなふうに殺す権利が得られるというのでしょうか?

 3年前の投稿にも書いたように,「人間は,自分が他人をどうにでもできるとわかったとき,この上もなく残虐になれる」 まだまだ自分は未熟ですが,どんな立場にいても,どんな立場の人のことでも,理解できる人間になりたいです.

2012年8月8日水曜日

メイルから逃避します

 今週から,18時以降はメイルを一切見ないことにしています.理由は,自分自身を守るためです.

 知っている方も多いと思いますが,先週までの私は,着信したメイルに対して,脊髄反射に近い感覚で返信していました.どうしてこんな調子になってしまったのか.

 振り返ってみると,昨年度まで担当していた研究分科会の幹事として,100名を超える委員を相手にメイルでやり取りしていたことが原因だと思います.私からの問い合わせに対する返信に,誰に返信したか分からなくならないように,都度対応しているうちに,すべてのメイルに対して同じように反応するようになってしまいました.

 夜中や早朝のメイルにも対応しているうちに,一日がメイルを中心に回るようになってしまいました.嬉しいメイルならよいのですが,正直に申し上げて,着信するメイルの8割は不幸のメイルです.不幸のメイルに昼夜を問わず対応していては,心休まる時がありません.私の心は折れてしまったようです.

 考えてみれば,私自身も昼夜を問わず不幸のメイルを発信していたことになります.どうしてこんな余裕のない状態になってしまったのか.発信先であった相手に対して,申し訳ない気持ちでいっぱいです.

 情報端末の進化によって,いつでもどこでもメイルを受発信できる便利な時代になりましたが,良いことばかりではないと痛感してます.しばらくの間,メイルからは距離をおいて,様子を見ることにいたします.

2012年8月7日火曜日

布多天神社のおみくじ

 今日は朝から学外での用事があり,用が済んで大学に行く途中で,布多天神社を参拝しました.「しょっちゅう寄り道して,暇な奴だ」と思われるかもしれませんが,時間にして10分ぐらい.このぐらいの余裕は持ちたいものです.今日は,自分の体調が早く回復するようにお願いしておきました.

 布多天神社には,通常のおみくじと「こどもみくじ」の他に,200円の企画おみくじが4種類もあります.気まぐれに,「幸せを呼ぶ 天然石おみくじ」 を引いてみました.結果は「末吉」でしたが,書いてある内容が自分の現状に沿ったものだったので,びっくりしました.同時に,ちょっと元気が出ました.このおみくじは小さな紙袋の中に,くじと一緒に7種類の天然石のうちの一つが入っています.今回は 「紅水晶(べにすいしょう)」 が入っていました.「良縁招来・心身平癒」 を招く石だそうです.いまさら「良縁招来」は困りますが,今の私に「心身平癒」はありがたいですね.大切に持ち歩くことにいたします.こうなったら残り6種類の石も集めるしかありませんが,おまけ付きチョコみたいにバンバンおみくじを引くのはどうかと思うので,おみくじは月に一度にしたいと思います.

 平成二十四年八月の「生命の言葉」は,明治天皇の歌でした.

 とこしえに 民やすかれと いのるなる
  わが世をまもれ 伊勢のおほかみ

民を思う天皇の気持ちが伝わってきますね.

2012年8月6日月曜日

広島原爆の日2012

 今日は67回目の広島「原爆の日」でした.私は調布に住むようになってから,NHKの平和記念式典の放送を見てから大学に行くようになりました.今日も,8時から中継番組を見ていました.原爆が投下された8時15分から一分間の黙祷に参加しましたが,毎年,この一分間は本当に短く感じます.

 広島市長は,冒頭に原爆を体験した人の話を入れていました.やはり,実話は心に訴えるものがあります.印象に残るスピーチでした.次の,小学生代表による「平和への近い」は,本当に素晴らしい内容で,思わず涙が出ました.以下のリンクから全文を見ることができます.
平成24年度「平和への誓い」

 今回の式典の中で印象に残ったことは「伝承」の問題です.被爆者の方の高齢化が進み,平均年齢は78歳を超えているそうです.亡くなる方も増えており,原爆の体験を語る人が減ってきているそうです.

 忘れてしまいたい体験を,覚えているだけでも辛いことなのに,それを言葉にして人に伝えている人達の姿を見ると,何も言うことができなくなります.一番つらい思いをした人達が,ここまで必死に伝えてきたことを,私達の世代で断つなんてことは絶対にできません.

 話を伝えることであれば,広島の人でなくても出来るハズです.もちろん,私自身も.戦争を知らない私が,戦争を伝えるために何が出来るのか,真剣に考えてみたいと思います.

2012年8月5日日曜日

あなたに似たゴルファーたち

という小説集を,今日の朝,読了しました.著者は,伊集院 静 氏です.この作家がゴルフの小説を書くことを,少し意外に感じたのですが,これは伊集院氏がゴルフ好きで有名なことを知らない私自身の浅はかさでした.正に,無知は罪というところですね.

 今年の春,スポーツ・グラフィック・ナンバー795号にに掲載されていた短編小説『三年目の雨の日』を何気なく読んでみたところ,とても印象に残りました.同じような短編を集めた本が発行されていないかAmazonで検索してみたところ,今年の5月10日に文庫版が発行されることを知って,発売日に買い求めた後,毎週日曜日の朝に少しずつ読んでいき,今日の朝,最後の解説まで読み終えたというわけです.

 各話の主人公は,決してゴルフが上手いというわけではありません.むしろ,私と同じぐらいの腕前の人も,かなり登場します.だから感情移入しやすくて,最後まで読めたのかもしれません.というわけで,シングルプレーヤーの方には,あまりオススメできない本だと思います(笑)

 結果として,この本を読むきっかけとなった『三年目の雨の日』が,一番だと思いました.『男の人生は、雨天決行。』  私も,真摯な姿勢でゴルフと向き合いたいものです.まだまだ,自分のことだけで手一杯で,周りの人達への気配りが足りないところが難点ですが…