2020年3月19日木曜日

真剣に叱られる

が,19日の『【日めくり】2020年版 日々のことば 松下幸之助「心意気」』のことばでした.「叱られるのは、誰しもいやなものである。一方、叱るほうも、あまり気持ちのいいものではない。だからといって、叱りもしなければ叱られもしないとなれば、ものの見方、考え方は甘くなる。お互い真剣に叱り、真剣に叱られよう。そうしてこそ、強さも正しさも育まれるのである。」という解説が沿えられていました.英訳は,"Accept a reprimand sincerely." でした.

 私は学生を本気で叱る方だと自覚しています.心がささくれ立っている時期は,声を荒らげてしまうこともありました.今となっては,本当に遺憾です.叱るときでも,冷静でなくてはいけません.
 しかし,叱らなくてはいけない時は,叱らなくてはいけません.そうしないと,学生が強く正しくなる機会を奪ってしまうのです.でも,叱られることに抵抗力のない学生がいることも事実です.遺憾ながら叱ることを放棄することもあります.私だって自分が大事なのです.こうなると,お互いにとって不幸以外の何物でもありません.
 叱られることが致命的なものであるハズがありません.叱られたら,その間違いを自覚して以後の行動に生かし,前よりも強く正しくなればよいのです.お互いを信頼して,真剣に叱り,真剣に叱られる,そのような健全な関係を築ければと思っています.

2020年3月18日水曜日

JSPE 新旧役員引継ぎの会

に出席するために,今日の午後は「東京農工大学 小金井キャンパス」行ってきました.調布から京王線で武蔵野台,そこから徒歩で白糸台,そこから西武多摩川線で新小金井,いつもここまでは問題ないのですが,そこから農工大までのルートが未だに確定できていない... 今日も散々迷ったあげく,結局,中央線が見えるところまで北進することになってしまいました.まあ,良い散歩になったと考えることにいたします.
 14時から始まった「新旧役員引継ぎの会」は新旧役員の自己紹介でした.「事業企画委員長」としての任期を全うすることができました.企画グループの委員として5+7=12年,委員長として2年,精密工学会では企画の仕事ばかりしてきました.これで企画の仕事からも完全に卒業かと思って感無量になってしまったのか,酷い噛みようでした.本当に困ったものです.
 14時20分からは「2020年度 第1回 理事会」となりました.代表理事会長,代表理事副会長,副会長,執行理事,各部会長,各委員長,庶務担当理事が選定されました.私は「執行理事」となって「広報情報部会長」を拝命,部会内の「情報化委員長」も兼任することになりました.最初は自分に向いていると思いましたが,何か勘違いしているような気もします.初めての役職なのでよく理解していませんが,会員の皆さんが見たいと思うコンテンツを提供することが一番の仕事だと認識しているので,自分らしく進めていきたいと思います.
 理事会終了後,新型コロナウイルスの影響で春季大会が中止となったため,懇親会で振る舞われる機会を失った福島の日本酒の即売会が行われ,学生の頃に理研で浴びるほど飲まされた「二本松」があったので買い取らせていただきました.原酒だったのは想定外でしたが,きっと美味いと思います.研究室のコンパで展開するつもりですが,いつになることやら... 新型コロナウイルス,本当に早く収束して欲しいものです.

2020年3月17日火曜日

ニッポンものづくり研究「金型」入門

という新書を入手して読了していました.私は担当している加工学で,金型について講義しています.伝えたいことはたくさんありますが,一番大事にしているのは,金型に興味を持ってもらうことです.興味を持ってもらえば,それからは自分で勉強してくれますからね.そのために,他の人が素人に対してどのような話をするのか非常に興味があります.この本も,そのような動機から読んでみることにしたというわけです.
 正直,知っていることばかりで,あんまり得るものはありませんでした.あえて挙げれば,自動車のグリル一体型のフロントバンパーの成形がとっても難しいということを再認識できたことぐらいでしょうか.でも,人への伝え方は人それぞれだということが分かっただけでもよかったと思っています.自分の講義内容に自信を持つことも大事かと.というより,自信を持って話せるように準備することが一番大事です.やっぱり,読んでよかったです.

2020年3月15日日曜日

「Fukushima 50」を観てから

「Fukushima 50」を観た翌日となる先週の日曜日,原作とされる門田隆将氏の「死の淵を見た男」を購入して読み始め,昨日,読了しました.大変読みやすい文章で,後半は一気に読み切りました.基本的に,取材した人の体験談をもとに,事実を書こうとしていると思いました.筆者の言いたいことは,最後の「おわりに」に,もっと言いたいことは「文庫版あとがき」に書いてあるような気がします.非常に配慮して構成されていると思いました.
 映画の感想にも書きましたが,この小説を読んでも色々な人が,色々な考えを持つと思います.映画や小説のレビューを見てみましたが,自分では思いも寄らない考え方あることを知って驚きました.でも,これでよいのだと思います.私自身も今回のことで,福島のことをよく考えるようになりました.そういうきっかけになれば十分だと思います.
 毎年3月11日に,宮城や岩手の被災地に「ふるさと納税」をばらまいているのですが,今年から福島の町も加えることになりました.そして昨日,その町から「純米酒・林檎酒飲みくらべセット」が送られてきました.ちょうど自宅の日本酒が切れたところだったので,次回から投入することになりそうです.