2011年1月22日土曜日

怒涛の一週間,終わる

 今週は,都外への出張が大阪と豊橋で2回,都内への外出が半日と終日で2回,講義3回の他にプレゼン2回と,それぞれの仕事に対応するだけで精一杯でした.さすがに疲れているのか,今朝は起きるのが大変でした.ほとんど大学に居なかったので,小さな案件が山のように溜まっていて,それらを一つ一つ処理していくだけで,大変な時間がかかってしまいました.
 例年,この時期は卒論のチェックに追われるなど,とんでもなく忙しい時期のハズなのですが,今年はどうも学生達のペースが遅いようで,例年よりも一週間ぐらい進行が遅れている感じです.さすがに,来週には学生達も危機感が全開となって,ペースが上がってくると思います.予想される来週からの激務に備えて,明日の日曜日は静養させていただきます.

2011年1月21日金曜日

第98回型技術セミナー

金型多軸加工の現場と問題点を探る(工場見学,加工実演付き)-金型,各種試作部品-」で講演するために,今日は愛知県豊橋市にあるオーエスジー株式会社に行ってきました.今回のセミナーは,工場見学,話題提供,加工実演と盛りだくさんの内容となっていたためか,大変な盛況となりました.満員御礼であります.
 10時10分に豊橋駅という集合時間に間に合わせるためには,7時26分東京発のこだまに乗らなければなりませんでした.気合を入れて自宅を6時前に出たところ,思いもかけず,一本前のこだまに乗ることが出来てしまい,9時11分には豊橋に到着してしまいました.おかげで,事務局のSSKさんの受付作業を最初から手伝うことができました.
 10時20分頃,貸切のバスが豊橋駅を出発し,11時頃には見学するオーエスジー株式会社の大池工場に到着しました.この大池工場は,主に超硬ソリッドのエンドミルやドリルを生産しています.私は,千葉県成田市にある日立ツールの工場で,同じような生産ラインを見学したことがあるため,工場の内部については,あまり目新しいことはありませんでした.しかし,日光による機械の膨張や外気温度の影響を防ぐために,窓のない「無窓(むそう)工場」となっていることなど,自身の生産システム工学の講義で話してきたことの裏付けを得ることができてよかったと思います.
 小さな工具を生産を量産しているため,工場には内製や他社製の多種多様な小型工作機械が多数導入されていました.これだけの台数になると,ミスト状になって漂う切削液が大量になり,作業者の健康に悪影響を及ぼします.そのため,切削油の処理に神経を使っていることもよくわかりました.
 工場見学の後,弁当の昼食を食べ,セミナーの会場であるシアタールームにバスで移動しました.セミナーの講演のトップバッターは,今回のセミナーで一番場違いな存在の私でした.演題は「5軸制御加工用CAMの最新動向」でした.今回の講演のために,マンネリになりつつあった講演内容を刷新しようと,昨年末頃から主要なCAMベンダに対する取材を敢行しました.自分としては,普通の出来だったと思いましたが,質問が一件もありませんでした.講演後は,少しがっかりしていましたが,他の講演でも質問はまったくありませんでした.自分の講演としては,ほっとしたところもありますが,セミナーとしては問題かもしれません.
 最後に,会場のOSGの方から「多事加工機によるプラスチック金型の深リブ加工の実演」という題目で,会場と同じ建家にある実験室の加工状況をライブで公開しながら,加工事例について説明がなされました.実際に行っている加工のライブ映像は,やはり,話だけで出来不出来を論じるよりも説得力があります.このデモンストレーション,他の講演の時間を削っても,もっと聞いてみたいという内容でした.

2011年1月20日木曜日

日本工作機械工業会 第2回先端ソフトウェア技術調査研究専門委員会

に出席するため,今日は朝から東京芝公園の機械振興会館に行ってきました.
 今年度の活動計画は,昨年度までの活動で取りまとめたソフトウェア技術の将来像から,業界として今後重点的に取り組むべき技術課題を抽出することとしています.抽出された技術課題の中から,来年度以降の活動テーマを選定し,取り組んでいくことになります.今日の委員会では,取り組むべき具体的な課題を決めることとなりました.
 しかし,企業委員の思惑も千差万別なので,業界全体で一枚岩となって積極的に取り組める課題と言われても,なかなか出てくるものではありません.こういう時は,私のようにニュートラルな立場の大学人の出番のハズなのですが,今週参加した委員会での議論とごちゃごちゃになって,議論を発散させるような発言を連発してしまい,委員長のS先生に迷惑をかけてしまいました.
 結局,切削力,加工誤差,びびり振動,加工面(粗さ),面品位,工具摩耗・寿命,加工時間,加工コストなどを,実用的な時間と精度で見積もることができる 「加工プロセスシミュレーション」 や,ソリッドモデルのデータだけではなく,計測データなどから生成したSTLデータを,シミュレーションやFEMなどに活用することができる 「ハイブリッドデータCAD/CAM」 などが候補として挙げられました.どちらの課題にも言えることですが,ある問題に多数で取り組もうとすると,それぞれの要素技術の間を取り持つインタフェースが重要となります.どちらの課題も,仕事量は多くなりそうです.
 今日の議論の中では,STEPはともかくとして,最近注目しているSTLデータを利用したCAMが,なかなか普及しない原因について,企業委員の方々から生々しい意見を聞くことができ,実際の現場における理想と現実の大きなギャップを知ることになりました.やはり,得手不得手を認識して利用することが肝要のようです.STLデータの利点は,B-repsデータでは表現することが難しい形状を扱えることですね.自分で言うのもなんですが,最近,かなり物知りになってきたような気がします.だてに色々な委員会に参加して,もまれているわけではありません.

2011年1月19日水曜日

3Dプリンタも,寒さは苦手…

 私が管理している学科所有の3Dプリンタ,発表までひと月を切るなど,修論や卒論が架橋になってきたためか,利用希望が集中してきました.私も,自分の研究室の学生への対応で忙しくなってきた昨今,個別に対応するのは大変なのですが,仕方ありませんね.
 実は,学科所有の3Dプリンタ,寒さに弱いのです.溶かした樹脂を上から積んでいくFDM方式のため,ノズルなどの温度が低すぎるとエラーで起動しません.今日も,恐れれていたことが現実となり,起動しませんでした.
 このような時は,ドライヤーなどで機械の内部を温めなければいけないのですが,あいにく適当な道具を用意しておらず,途方に暮れていたところ,私物を研究室に置いて行かないようにと注意したにも関わらず,昨年度修了したYG君が放置していった電気ストーブが研究室の片隅に転がっていたことを思い出し,ワラにもすがる思いで使ってみたところ,測ったようにぴったりと機械に収まるではありませんか!おかげさまで,機械内部を短時間で温めることができ,約束どおり造形を実行することができました.まさに,不幸中の幸いでした.

2011年1月17日月曜日

JSME RC249 第5回研究分科会

 今日は,日本機械学会RC249研究分科会に参加するために,大阪大学の吹田キャンパスに行ってきました.昨晩,Twitterで大阪に行くことをつぶやいたところ,現地や情報通の皆さんから,降雪で遅延する可能性が大なので,早めに行った方がよいというアドバイスをいただいていました.今朝,6時に起きてニュースを見ると,最大90分の遅れが予想されるというではないですか!慌てて自宅を出発し,8時7分品川発の「のぞみ207号」に飛び乗りました.途中までは,いつもと変わらない新幹線でした.途中で見えた富士山があまりにも綺麗だったので,思わず撮った写真が上のものです.
 しかし,綺麗な富士山を見て喜んだのも束の間,雪がちらほら見えてきたと思っているうちに,名古屋の手前からとんでもない積雪を見ることになりました.30cm以上積もっていたのではないでしょうか.やはり,90分の遅延は真実でした.名古屋では,まだ雪がちらちらと降っていましたが,降雪で名高い米原のあたりでは,雪国と遜色ないと思うほどの吹雪となりました.これだけ大量の雪が降れば,徐行運転されても文句は言えません.結局,新大阪には86分遅れの12時過ぎに到着,会場に着いたのは,分科会の開始時間である13時半の20分前でした.やはり,関東方面の委員の皆さんは,ほとんど遅刻でした.開始時は,ずいぶん寂しい状況でしたが,徐々に増えていって,最終的には予定に近い人数が集まりました.幹事として,大変ありがたく思います.
 今回,会場となった大阪大学の世話役は,私の恩氏であるT先生です.3件の話題提供も,T先生にゆかりのある先生や,大阪近郊の先生となりました.分科会の最後に,研究設備を見学させてもらいましたが,冷暖房もない古い建家に設置された,複合加工機,PKM工作機械,超精密加工機などの最新の設備を見て,T先生の尋常ならざる腕力を垣間見た気がいたしました.あれだけの設備を持ってくる実力は,今の私にはありません.しかし,背伸びすることなく,着実に頑張っていきたいと思います.
 夕方からの懇親会は,眺望の良い学内のレストランで開催されたのですが,受付と会計の仕事で出遅れたうえに,企業委員の方と対話しているうちに時間が経ってしまい,帰りの新幹線も遅延が予想されるということで,中締めの挨拶をKB大学のS先生に丸投げして,関東軍は18時半に撤退を開始しました.新大阪駅から19時17分発の「のぞみ54号」に乗ったところ,上りの遅延は20分程度というアナウンスでした.結局,品川に10分程度遅れて22時過ぎに到着し,23時頃には帰宅することができました.
 下りが4時間,上りが2時間45分,合計7時間弱も新幹線に乗っていました.なんだか,新幹線の中で暮らしていたような一日でした.

2011年1月16日日曜日

今週は忙しそうです

 今週は,学外の仕事が多く,ほとんど大学に居ることができません.
 明日の月曜日は,「日本機械学会 第5回RC249研究分科会」のために大阪大学吹田キャンパスに行ってきます.今日,名古屋から大阪までの広い範囲で雪が降ったようなので,新幹線が心配です.
 火曜日は,1限の学部 生産システム工学の講義の後,午後は「ものづくり技術戦略マップ検討委員会」に出席するために虎ノ門です.夕方は大学に帰ってきます.
 水曜日は,2限に大学院 生産システム工学特論の講義ですが,それ以外の時間は在室しています.
 木曜日は,「日工会 先端ソフト委員会」に出席するために,朝から芝公園の機械振興会館です.夕方は大学に戻りたいと考えています.
 金曜日は,「型技術協会 第98回 型技術セミナー」で講演するために,豊橋のOSGに行ってきます.午後まで司会などをしなければなりませんので,帰京は夜になります.
 土曜日は,3限にBコースの講義がありますが,それ以外の時間は在室しています.
 結局,大学で作業できるのは,水曜日と土曜日の二日だけです.今年最初の山場がやってきました.