2011年9月10日土曜日

毎日、書けるように過ごす

 先日,私が毎日ブログを書いている理由の一つが,「文章をみがくため」であるというような投稿をしました⇒「m-shige's log: 毎日、書く」.今日は,他の理由を幾つか書いてみたいと思います.

 まず,ブログに書くことができるようにその日を過ごす,ということです.今週は,来客があったり,外出したりしましたが,そのようなイベントがあった日は,ブログを書くことは簡単です.しかし,単純に「来客がありました」とか「セミナーに参加しました」とか書くだけでは面白くありませんから,内容をしっかり書けるようにと,気合を入れて対応することになります.

 また,イベントがなかった日に何を書くかですが,まさか,ダラダラしていたなんてことを書くわけには行きませんから,胸を張って投稿できるような行動をしようとします.公開されているブログに書くことを意識すると,変なことはできません.

 要するに,このブログは私の日常生活の「お目付け役」みたいなものになっているわけです.このブログを読んでいると,私が聖者のように見えてくるかも知れませんが,それは,私がこのブログに良い事しか書かないようにしているからです.日常の私は大変な気分屋であり,色々と見苦しい行動もしているので,このブログに騙されて,本当の私を見失わないようお願いいたします(笑)

2011年9月9日金曜日

Facebook,いいね!

 5月の連休から本格的に使い始めた Facebook,まだまだ細かく使いこなせてはいませんが,それなりに楽しく,有効に活用しています.もう既に,Twitter よりも使っているのではないでしょうか.不特定多数の人とのコミュニケーション向けの Twitter と比較して,各自のプロフィールをきちんと公開して,相手の素性(?)を理解したうえで友達になって交流する Facebook は,やはり安心です.
 色々と良い事がありました.まず,出会った人との交流を継続できるようになりました.正直に言って,私は人の名前と顔を覚えることがとても苦手です.名刺を交換しても,すぐに相手の顔を忘れてしまい,次にお会いしたときに大変な失礼をすることがあります.しかし,相手が Facebook をやっていれば,お互いに友達になって,さらに交流を深めることができます.
 そして何よりも,このブログとの連携です.ブログへの投稿を,Facebook のアプリ「ノート」にリンクするように設定したところ,友達からたくさんコメントをもらえるようになりました.このブログは,google や OpenID でログインしないとコメントを書き込めないようになっています.時々,「オープンにして誰でも書き込めるようにしては?」 という意見をいただくことがありますが,立場上,さすがに炎上などするのが怖いので,このような設定にしているわけです.自分の素性を公開してまでコメントしてくれる人は少なく,この点だけは少し寂しかったのですが,Facebook の私のウォールに現れたノートには,毎回,友達の誰かがコメントしてくれます.これは,これまでになかった喜びです.
 Twitter から始まった私の SNS も,主力は Facebook に移行しつつあるようです.ただ,不特定多数に広く周知するという目的については,Twitter の方が向いていると思います.これからも,うまく使い分けていきたいと思います.

2011年9月8日木曜日

誤った一生懸命は 怠惰より悪い

が,今日8日の『日々のことば 本田宗一郎「夢」』のことばでした.『一生懸命であればよいというわけではない。誤った方向での一生懸命は、成果がなかなか上がらないどころか、かえって怠惰よりも悪い結果を招くこともある。一生懸命には「正しい理論に基づく」ことが必須の前提条件なのである。』 という解説が添えられていました.これは,真意を理解することが難しいことばですが,教育者の一人として,昔から感じていることがあります.

 人間,悪意を持って他人に害をなすことがあります.これは困ったことではありますが,プロセスとしては分かりやすいものです.対応策もシンプルです.問題を自覚している人間に説諭して,修正すればよいだけですから.
 問題は,悪意はないのに他人に害をなす人間です.この場合の対応は困難を極めます.本人に自覚がないのですから,悪いと言っても納得してくれません.最後は聞き流されておしまいでしょう.そして,また同じ悪事を繰り返して,他人に害をなすことになるでしょう.

 一生懸命の意味を個人的に解釈して,サボっているつもりはないのにサボっている人間がいます.

余裕がないのは,一生懸命とは違います.

好きな事を我慢しているのは,一生懸命とは違います.

やりたくないことをやるのは,一生懸命とは違います.

やりたいことだけ一生懸命やるのは,仕事ではなくて,趣味ですね.

やるべきことを一生懸命やるのが,大人というものではないでしょうか.

仕事よりも趣味を優先するような人間とは,一緒に仕事したくありません.
 

樹脂と自動車

 2011年9月7日水曜日は,「第101回型技術セミナー 自動車・航空機分野における先端材料と加工技術の現状」で司会をするために,名古屋の東レ「オートモーティブセンター(AMC)」に行って来ました.
 AMCは,「自動車・航空機」分野を強化し,組織横断的にソリューションを提供するために2008年に開設された,東レの技術開発拠点です.最近,ボーイング787の素材にCFRPが採用されたことなどからもわかるように,自動車や航空機の素材を,樹脂などの他のものに替えることが検討されています.私も,機械の性能を向上させる手段に行き詰ったときは,素材を替えることが有効と考えているので,このような動きには注目してきました.今回のセミナー,告知期間が3週間と大変短かったにも関わらず,あっと言う間に定員に達してしまいました.テーマに対する注目度の高さが分かります.
 最初に,AMCの施設を見学しましたが,自動車に使われる樹脂素材について,ユーザーからのいかなる要望にも応えられるように,素材を使って成形したり,評価したりするための設備が多数導入されていました.ショールームも,非常にわかりやすく整理されていました.
 見学に続いて,二件の講演がありました.樹脂を自動車の素材として適用する試みが,ヘンリー・フォードの時代からなされていたことを知って驚きました.長い時間をかけて熟成されてきた(?)試みが,いよいよ本格的に検討される段階にあるのだと実感しました.質疑応答も活発で,大変充実したセミナーになったと思います.
 熱田から名古屋に向かう帰りの電車の中で,芝浦工業大学の先生や柏崎にある会社の社長さんと,樹脂と自動車の今後について議論しました.実用化・事業化に向けては,色々と課題はありますが,一番の問題は「リサイクル」だろうということでした.例えば,車のアウターパネルは,凹んだり裂けたりしても,板金の技術である程度は補修することが出来ますが,樹脂の場合は,破損したパネルを交換するしかありません.金属部品は,鉄くずなどにして再利用することができますが,樹脂部品は焼却するしかありません.
 また,「イメージ」の問題もあります.強度が十分であることを,頭では理解できるのですが,石器から鉄器に代わって以来,長い年月を重ねて確立されてきた金属の「安定感」や「安心感」を超えるには,やはり長い年月が必要なのではないでしょうか.しかし,これは普及すれば,あっという間に変わってしまうものなのかもしれません.
 ここまで書いて,金属にこだわっている保守的な自分に驚いています.樹脂素材の普及は必然的だと思いますが,まだまだ,金属にも頑張って欲しいものです.

2011年9月6日火曜日

毎日、書く

 私は研究者なので,論文を書かなくてはいけませんし,依頼原稿も書くこともありますし,それでなくても日常的に文章を書く機会が多いです.なので,良い文章を書くためのノウハウ本を,ずいぶん読んできました.その中でも,かなり影響を受けたと感じている 「文章のみがき方」 という本があります.辰濃和男著,岩波新書,2007年10月19日 第一刷発行.良い文章を書くために役立つ主題を一つずつ取り上げて解説する短い三十八章で構成されています.でも,全ての主題を満たすような文章は,とても書くことは出来ません(笑).
 最初の章の主題は,「毎日、書く」.章のまとめも極めて単純で,「毎日、なにかを書く」 ということです.以下,引用させていただきます.

 日々、たゆまずに書く。そのうちにはきっとあなた自身の文章が形をなしていくはずです。
 毎日の素振りをせず、いくら野球の解説書を読んでも,野球がうまくなるはずはありません。日記は、野球でいう素振りでしょう。


 必要になったからと,突然文章を書こうと思っても,思い通りに書くことはできないと思います.毎日書いているからこそ,必要になった時,すぐに書くことができるのではないでしょうか.
 私にとって,毎日書いているこのブログは素振りのようなものです.書くネタがないという時でも,何かしら書いてきたおかげで,気が乗らない時でもそれなりの文章を書くことができるようになってきました.素振りの内容ではつまらないと思われるかも知れませんが,たまにはティーバッティングやトスバッティングをしたくなる時もあるので,これからも私の打撃練習にお付き合いいただけると幸いです(笑).

2011年9月5日月曜日

OBのアポ無し奇襲訪問

今日の10時前,平成20年度に私の研究室で修士を修了したMZさんからメイルがありました.今日,これから大学に行くので,研究室にも顔を出すとのこと.午前中,学科計算機室の復旧作業に夢中になって,この訪問をすっかり忘れながら自室に戻ったところ,ちょうどMZさんが部屋の前でうろうろしているところでした.どう見ても年下に見える男子が一緒だったので,ちょっといぶかしげに思っていると,親戚の高校三年生で大学を受験をする予定だが,進路に悩んでいるということで,大学がどういうものか見せてあげようと連れてきたということです.大学を知ってもらおうと,自分の出身大学に連れてくるなんて,うれしい話ではありませんか!ということで,私も全力をあげて対応してしまいました(笑).
 親戚の子には,将来自分がどんな仕事をしたいのかをよく考え,その進路に進むために有利な大学や学部を選ぶようにアドバイスしました.理系か,文系か.メーカーに就職したいなら,工学部がいいでしょう.理化学を専攻していないと,就けない職業もあります.まだ,最終的な職業を決めるには早いかもしれませんが,少なくとも学部レベルまでは後悔しないところを選んでおきたいものです.
 昼食を3人で取ることにして,その前にちょっと研究室を見せてあげようとしたところ,研究室の学生も,オリジナルキーホルダーを作ってあげたり,加工インタフェイスを体験させてあげたりして,きちんと対応してくれました.親戚の子も,夢中になって楽しんでいました.
 生協食堂で3人揃って麺類を食べながら,親戚の子に,進路を決めるためにも,もっと色々なことを見聞きした方がよいとアドバイスしました.MZさんの最近の仕事の様子も聞くことができて,有意義なランチタイムでした.
 本当のところ,今日は終日超多忙だったのですが,その間隙をついた2人の訪問は,私にとっても良い気晴らしになりました.おかげさまで,午後から良い仕事ができました.OBの訪問,たとえアポ無しの奇襲であっても,大歓迎であります.