2011年7月16日土曜日

ジブリ作品の思い出

 今でも人気のあるジブリ作品.昨日の金曜日の夜,日本テレビ系列で「ゲド戦記」が放映されていました.劇場でもDVDでも観たことがなかったので,夫婦で観てみました.今ひとつの評価だと聞いていた作品ですが,思っていたよりも楽しむことができました.
 結婚披露宴の日の夜に夫婦で観た「ハウルの動く城」は思い出の作品です.私は途中から寝落ちしてしまい,今でも時々話題にされて困っています.何年か前にテレビでも放送され,その時にリベンジと思って観てみましたが,やはり寝落ちしてしまいました.この作品は鬼門のようです.
 私の中のジブリ作品ベスト3,第三位は「風の谷のナウシカ」です.原作コミックは中学生の頃から読んでいて,すべて初版で持っています.アニメになったのは,原作の初期の頃のごく一部ですが,一本の映画としてよくまとまっていると思います.
 第二位は,「ルパン三世 カリオストロの城」です.この作品の良さは,何と言っても爽快感.何度観ても爽やかな気持ちになります.「なんて気持ちの良いアニメだろう」
 そして第一位は,「天空の城ラピュタ」です.ストーリー,世界観,キャラクター,どれを取っても文句の付けどころがありません.私は,これを超えるアニメ作品は,おそらくこれからも出てこないだろうと思っています.
 以上の三大作品,一年に一度は観ないとおかしくなりそうなので,すべてDVDを持っています.どの作品にも共通していることは,それぞれ何かしら伝えたいこと,「主題」があるということです.どれも重いんですね.他にもたくさんのジブリ作品がありますが,三大作品とは一線を画していると感じています.ただ,人の感受性はそれぞれ異なりますから,他の作品の方が好きだという人がいても当然だと思います.今日封切りだったジブリの新作「コクリコ坂から」は,どのような作品なのでしょうか.

2011年7月15日金曜日

本田宗一郎語録

 私が繰り返し読んでいる,いわゆる自分のバイブルと呼べる本が二冊あります.一冊は,五木寛之氏の著作である「大河の一滴」,もう一冊は本田宗一郎研究会編の「本田宗一郎語録」という本です.「大河の一滴」は,人に裏切られたと感じた時に読んでいます.「本田宗一郎語録」は,仕事に行き詰まった時に読んでいます.この二冊の本には,何度救われたか分かりません.この二冊の本に出会わなければ,私の人生は暗いものになっていたでしょう.五木寛之氏には,お礼の手紙を書きたいと考えているのですが,まだ果たせていません.
 「本田宗一郎語録」の中から,私が特に感銘を受けた部分を抜粋し,このブログでも紹介してきました.どれも2年前までに投稿したものなので,最近私のブログを読むようになった方はご存じないと思います.以下にリンクをまとめておきますので,是非,御覧ください.

 m-shige's log: 仕事ができる人とは
 m-shige's log: 新入社員に贈る言葉
 m-shige's log: 独創と模倣

 本田宗一郎氏が亡くなって,今年でちょうど20年になります.もし今,本田宗一郎氏が生きていたら,今の日本の製造業を見て,どんなことを言われるでしょうか?笑うでしょうか?怒るでしょうか?褒めてくれるでしょうか?慰めてくれるでしょうか?

2011年7月14日木曜日

JSME RC249 第7回研究分科会

を幹事として運営するために,今日は愛知県にある工作機械メーカー,オークマ株式会社に行ってきました.
 これまで,東海道新幹線を利用するときは,品川駅から乗車していましたが,今日は新横浜駅から乗車してみました.理由として,一つは通勤時間帯は品川も新横浜も所要時間が変わらないということ.もう一つは,お昼に崎陽軒のシウマイ弁当を食べてみたかったからです.先日,品川駅でも買えるだろうと思って探してみたら,売っていませんでした.新横浜駅では,山のように積んでありました.迷わず購入して車内でいただきましたが,やはり美味しいですし,量も今の私には適切です.今後,新横浜駅の利用が増えるかもしれません.
 名古屋から名鉄に乗り換え,柏森駅で下車,そこからオークマ様が用意したバスで本社工場に移動して,予定どおり13時から会が始まりました.最初に,技術本部長 取締役の方から挨拶をいただいた後,2件の話題提供がありました.
 最初の講演は,NGY大学のS先生,題目は「切削におけるびびり振動の解析と回避」で,取り組まれているいくつかの研究トピックの中から,「ボールエンドミル加工時の再生びびり振動」と「両面同時フライス加工」について説明がありました.どちらもS先生らしい完成度の高い内容でしたが,特に,ボールエンドミル加工における工具姿勢とびびりの関係については,自分自身の研究にも関係があるので大変興味を持ちました.
 2件目の講演は,オークマの研究開発部の方から,「多軸工作機械の高精度化について」という題目で,5軸シリアル機と6軸パラレル機のキャリブレーション方法について説明がありました.これも実践的な取り組みで,大変勉強になりました.2件の講演とも見学内容に直結しており,この分科会の内容が総合的によく検討されていたことが後になって分かります.
 休憩の後,4班に別れて本社工場を見学しました.私の第1班は,最初に「加工ナビ」の説明を聞きました.主軸の振動センサがびびりを感知すると,適切な主軸回転数と送り速度に自動的に修正する機能です.「サーモフレンドリーコンセプト」と「アンチクラッシュシステム」に続く,オークマ技術の三本目の柱として期待されています.今後,利用しているユーザの評価に注目したいと思います.
 次に,パラレルメカニズムマシニングセンタ,COSMO CENTER PM-600 を見学しました.1998年に発表された機械ですが,出荷したのはまだ30台ぐらいだそうです.この機械の利点は,なんといってもスピードです.欠点とされた剛性についても,現行のものは鋼も削れるぐらいになったということなので,もっと活用できる場面があると思うのですが… 率直に言わせていただくと,加工領域の割に機械が大きすぎると思います.今一度,マーケティングをする必要があるのではないでしょうか.
 続いて,創業110年を記念して2008年に開設された「メモリアルギャラリ」を見学しました.創業当時の製麺機をはじめ,形削り盤,スロッタ,ジグボーラなど,珍しい古い工作機械が,たくさん展示してありました.詳しい解説のパネルもあり,個人的には,このギャラリの見学に半日を費やしてもよいと思いました.機会があったら,お願いしてみたいと思います.
 最後に,グローバルCSセンターで最新の工作機械を見学した後,バスで可児工場に移動し,大型工作機械の生産ラインを見学しました.たくさんの機械が生産されており,生産量はだいぶ戻ってきているように感じました.やはり,大きな機械が作られている様子を見ているとワクワクしてきます.一時間ぐらい眺めていたい光景でした.
 分科会終了後,名鉄犬山駅前に移動して,フレンチ創作料理の店で懇親会となりました.今日の分科会は,話題提供,工場見学,懇親会と,どれも大変充実していたのですが,少し疲れてしまい,消化不良気味です.内容を確実にフォローするために,週末に議事録をまとめながら勉強してみたいと思います.

関連ランキング:フレンチ | 犬山駅犬山遊園駅

2011年7月13日水曜日

9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方

という本を読み終えていました.とても売れていることを知っていたところ,大学生協に置いてあったので衝動買いしておいたものです.個人的にも,人材育成については非常に興味を持っているので,このようなジャンルの本は好んで買って読んでいます.
 字が大きく,行間も余裕があるので,文字数は少なめです.3時間ぐらいで読み終えてしまいました.同じような内容が繰り返し出てくるので,内容は実質的に半分ぐらいに感じましたが,それでもやはりベストセラー,それなりに得るものはありました.
 まず,ドラッカーの考えに近いものが,ディズニーの取り組みにもたくさんあるように感じました.「ホスピタリティ・マインド」と「ゲスト」というディズニー用語を,「真摯さ」と「顧客」に置き換えると,かなりしっくりくるような気がします.また,「組織のミッションをキャストに正しく理解させる」というポリシーは,ドラッカーの「組織とは、共通の目的のために働く専門家からなる人間集団である」という考えと全く同じものだと思います.おそらく,ディズニーはドラッカーの考えを,組織の運営に取り入れているのではないでしょうか.ちなみに,ディズニー・ミッションは,「すべてのゲストにハピネスを提供する」ことだそうです.
 また,人材育成の考え方には共感を持ちました.「自分が扱われたように、後輩は人を扱う」という指摘は,真理だと思います.人に教えることに情熱・熱意を持っている人を高く評価しているように感じました.実際,人に教えるという行為は,自分が理解することとは別の難しさがあります.人に教えることができるようになって,初めてその仕事が完全に自分のものになったと言えるのではないでしょうか.また,人に教えるという行為は,「真摯」であることに直結していると思います.
 この本を読み終えてから,無性にディズニーランドに行って,キャストの振る舞いに注目したくなりました.そういえば,最後にディズニーランドに行ってから10年以上が経っています.ディズニーシーには行ったことがないので,近いうちに行ってみようかな.

2011年7月12日火曜日

茅ヶ崎な皆さんが来学

 今日の午後,茅ケ崎機械金属工業団地の方を中心とした皆さんが私の研究室を訪問してくれました.今年4月に先方を訪問した時に,大変お世話になっていました⇒ m-shige's log: Twitterオフ会 in 茅ヶ崎 (2. 茅ケ崎機械金属工業団地編).今日はそのお返しということで,研究室の総力をあげて応させていただきました.
 まず,研究室で取り組んでいる研究内容について,研究室の計算機室で私自らプレゼンさせてていただきました.ひと月前,企業と学生のどちらを対象に話せばよいかぐらついて,すべったプレゼンがありました⇒ m-shige's log: 産学官連携DAY in 電通大.今日は,全く同じスライドを使ってリベンジを試みましたが,ブレることなく,そこそこのトークができたのではないかと思っております.
 続いて,同じ学科の塑性加工の研究室の研究内容を見学しました.これまでは,見学の依頼があったときは,自分の研究室の内容だけで対応していましたが,今回は大学としての取り組みを幅広く知ってもらおうと,居室が隣のKBK先生に研究内容の説明をお願いしていました.個人的には,卒論や修論の審査の時に聞いたことのある内容でしたが,大変分かりやすく説明していただき,私自身にとってもよい復習になりました.
 さらに,1階の実験実習工場に移動して,研究室で取り組んでいる「産業用ロボットを利用した研磨作業の自動化」に関する研究設備を見学してもらいました.これも,いつもは停止しているロボットを前にして概要を説明するだけなのですが,今回は担当のOM君にお願いして,実際にロボットを動かしてもらいました.やはり,実際に動いているものを見ると,理解が深まるようです.活発な議論がなされました.
 最後に,研究室の計算機室に戻り,5軸制御加工経路生成や工作機械操作インタフェイスに関する研究内容について担当の学生に説明してもらいました.ここでも活発な議論が展開されました.今日は,忌憚のない意見をたくさんいただきました.私や学生にとっても,よい刺激になったと思っています.やはり,実務に携わっている人から前向きなコメントをいただくと励みになります.今後も,これまでの活動に自信を持って,ブレることなく取り組んでいきたいと思います.

関連ランキング:ダイニングバー | 調布駅布田駅

2011年7月11日月曜日

「発信」と「連携」

 今日の夕方,大学の産学官連携センターからの依頼で,「二次元、三次元の高精度、高難度な切削加工全般」な会社のN社長さんと面談しました.まだ二十代と若い方なのですが,大変落ち着いていて,少し話しただけで人物であることがすぐに分かりました.私の研究室で取り組んでいるソフトウェア技術を活用した作業の自動化について議論する予定だったのですが,業務内容を聞いてみると,ドイツの工作機械やソフトウェアを導入するなど最新の技術を積極的に取り入れるなど,既に付加価値の高い仕事に取り組んでおられるので,私が提案できることはないと感じました.そのため,話題は日本の中小企業がこれからどのようなことに取り組んでいくべきかという,とりとめのないものになってしまいました.
 私からアドバイスしたのは,これからの中小企業は,「発信」と「連携」をすることが重要だということです.現在のような情報社会では,企業がWebコンテンツを公開するのは当然のことです.責務と言ってもよいでしょう.しかし,私はWebを公開するだけでは,まだまだ受身だと思っています.その会社のことを検索しようと思われなければ,認知されることはありません.自分のことを知ってもらうためには,自分に興味を持ってもらえるように,自分から情報を「発信」しなければなりません.そのためにも,TwitterやFacebookなどのSNSは有効なツールだと考えています.
 また,どんなに優秀な企業でも,出来ることには限界があります.一部の仕事に対応できないために,大きな仕事を受注することができない.これほど勿体無いことはありません.出来ない仕事を補いあうようように企業が連携して,どのような仕事にも対応できる集団を構築する.「連携」することは,これからの中小企業にとって必然になると思います.
 実は,明日の夕方,「発信」と「連携」を具現化している茅ケ崎機械金属工業団地の皆さんが私の研究室を訪問することになっています⇒ m-shige's log: Twitterオフ会 in 茅ヶ崎 (2. 茅ケ崎機械金属工業団地編).「発信」と「連携」を実感してもらうために,Nさんも合流してもらうことにしました.しかし,Nさんだけでなく,茅ケ崎機械金属工業団地の皆さんにとっても,良い出会いになると確信しています.明日が楽しみです.

2011年7月10日日曜日

姿勢が悪い名プレイヤーはいない

 今日は日曜日,ゴルフスクールの日でした.外は30℃を超える猛暑でしたが,室内のゴルフレンジは冷房が効いて快適でした.今年の夏は,日曜日の暑い時間帯をスポーツクラブで過ごすことが,有意義になりそうな気がしています.
 ゴルフスクールの今月のテーマは「姿勢」です.胸を張って,腰を落とし,前傾姿勢で,背骨を軸にして腕を振る.再現性高く,早くクラブを振ることが出来るようになります.
 しかし,普段の私をよく見ている人は知っているかもしれませんが,私は猫背で,とても姿勢が良いとは言えません.今日は,先生が撮ってくれたビデオで自分の姿勢を確認してみましたが,他の人と比較するまでもなく,明らかな猫背でした.猫背になると,背中の軸がブレてしまうので,腰が動いたりしてスイングが安定しません.色々とやってみたところ,腰に上半身を乗っけるような感じかな?と思いました.これからしばらく,姿勢に気を付けながら生活してみようと思います.猫背の私に出会った方は,「先生,猫背になってますよ」 と教えてくれるとうれしいです.

「姿勢が悪い名アスリートはいない」
「力んでいる達人はいない」