2008年12月31日水曜日

大晦日です

 今日で今年も終わりです.1月の頃を思い出してみると,世の中の雰囲気もだいぶ変わりました.来年は厳しい年になることは間違いなさそうです.我慢して乗り切るしかありません.
 今年はブログや動画投稿など,色々なことに挑戦した年でした.良いことならできることはやろうと心がけてきました.いくつか良い方向に進んだことを実感しました.来年も今年と同じ気持ちで行きたいと思います.

2008年12月30日火曜日

大掃除の中日

 今日は妻と二人で先週の土曜日から始めた大掃除の続きをしました.私はガスコンロとシンク周りを担当しました.どちらも普段使っていて汚れた時にすぐ掃除すれば,なんのことはないのですが,サボっているうちに油が積ったり,焦げがこびりついたりして,それらを除去するために年末の大掃除で大変な思いをすることになります.結局4時間も台所に張り付いて作業していました.でも,きれいになった台所は気持ちいいです.今日から気をつけて使いたいと,今は思っています.

2008年12月29日月曜日

ROOKIES

 昨日の午後,何気なく昼間にテレビを見ていたら,TBSで「LOOKIES」と言うドラマの再放送をやっていました.ジャンプに連載されていた漫画をドラマ化したもので,名前は知っていたのですが,我が家ではドラマといえば,NHKの大河ドラマか,山崎豊子さんの小説をドラマ化したようなものしか見ないので,最初はあまり興味はなかったんです.なので,別に本を読みながら見ていたのですが,途中から本よりもテレビに夢中になり,結局3話分見てしまいました.今日は14時から18時まで4話分が放送されましたが,これも全部見てしまいました.
 中学生の頃放送された「スクールウォーズ」というドラマが好きでした.これは数年前にDVD化されて,全巻持っています.今回の「LOOKIES」は,このスクールウォーズと同じにおいがします.少しありえないと言うか,わざとらしい場面もありますが,スクールウォーズもそんなところがありました.妻に話したら,なんとリアルタイムで原作を読んでいたそうで「いかにもあなたが好きそうな話だ」と,言っておりました.
 明日は4話分,明後日大晦日は2時間,放送されるようですが,おそらく大掃除で忙しいので,これらは録画して見ることにします.

2008年12月28日日曜日

新宿へ買い物に

 今日は妻が朝から東京ビックサイトに行って一人だったので,新宿にシェーバーとプリンタを買いに行きました.
 今まで使っていたシェーバー National ES722 は,両親が私の成人祝いに買ってくれたもので,20年も使い続けてきました(年がばれますね).機械的にはまだまだ使えそうですが,充電池がへたってきて,フルに充電しても3日しか使えなくなり,さすがに不便なので買い換えることにしました.最初は一番良いものを買おうと,はりきっていましたが,見てみると3万円以上もするし,専用の洗浄乾燥器も大きすぎて我が家では邪魔になりそうなので,無難なスタンダードタイプ Panasonic ES8111P を買いました.やっぱり,シェーバーは松下ですよ.これから20年間,よろしくお願いします.
 今まで使っていたプリンタは,2002年に妹の結婚披露宴の席次表を作るために購入した Canon BJ S6300 で,A3サイズも印刷できる大型インクジェットプリンタです.自分の披露宴の席次表も,これで作りましたから,かなり思い出のあるプリンタですね.でも,それ以後は年賀状の印刷にしか使わなくなり,さすがに大きすぎて出し入れも大変で使い勝手が悪く,不経済なので,はがきや写真の印刷に特化したコンパクトなものを買うことにしました.来年の年賀状の返事の印刷から始動することになるでしょう.EPSON E-530P.これも長く使いたいものです.

2008年12月27日土曜日

大掃除のはじまり

 今日から来年1月4日まで冬季休暇です.でも,来週も大学に行くでしょうね,きっと.今日は土曜日ですが,土曜日に家に居るのは久しぶりです.昨晩の研究室の忘年会で深酒して,朝から調子が悪かったので,今日はゆっくり換気扇の掃除をしていました.毎年専用のクリーナーを買ってきて頑固な油汚れを一気に落としてしまうのですが,今年は妻が食器用石鹸洗剤でも落ちると言いはるので,ほとんどお任せしました.結果として,石鹸でも十分きれいになりました.強力な洗剤なんていらないのですね.
 我が家は妻の協力な指導のもと,洗剤はできるだけ使わず,使うときも石鹸系となっています.合成洗剤に慣れきっていた私は,最初はずいぶん違和感を覚えましたが,これまでまったく問題ないですし,手にもやさしい上に経済的です.皆さんも試してみてはいかがでしょうか.

2008年12月26日金曜日

SolidWorks認定試験を実施

 本日13時から,学科計算機室で SolidWorks の認定試験を行いました.事前に受験を希望した学生は21名でしたが,事前に辞退した学生が1名,無断欠席した学生が5名で,結局15名の受験となりました.これは想定内でした.
 3時間で大問7つという試験で,100点満点で70点とれれば合格です.結果は満点で1名が合格しただけでした.平均的な合格率は50%ということなので,正直,少し残念な結果でした.しかし,SolidWorks を使った演習が毎週ある大学もある中で,一年に数回しか使う機会のない本学では,仕方のない結果なのかもしれません.計算機室が開いている時間に自由に練習できるようにアカウントを配布はしましたが,それでも練習する時間が取れなかったようです.試験を実施してくれた SolidWorks Japan の方も,他大学と比較して練習が足りないようだとおっしゃっていました.やはり,きちんとした資格試験です.やりがいがありますね.
 合格に5点足らず,悔しそうな学生もいました.楽しかった,と言ってくれた学生もいました.動機付けとしてはよかったのかなと思います.可能ならば,来年度も行いたいと思います.

2008年12月25日木曜日

クリスマスの中間発表

 今日の午前中は,修士1年の中間発表でした.私としては,この時期には結果はともかく,研究の意義と目標ぐらいは自分なりの言葉で言えるようであって欲しいと思うのですが,なかなかそういう学生が少なくなってきましたね.今日もそのような学生は半分もいなかったような気がします.ちょっとがっかりですね.まともに質疑応答できなかった学生は,おそらく,教員が言うとおりにやっているだけで,自分なりの考えを持つ気がないのだと思います.何のために大学院に進学したのか.教員として,こんなにつまらないことはありません.本当に,がっかりです.
 私が修士の学生のころは,自分のやっていることを世界中で一番良く考えているのは,当然自分だと思っていました.修論審査の時も,審査員の先生方に教えてあげるつもりで話していました.今から考えると,なんと生意気な学生だったのだろうと思います.世間知らずもいいところで,恥ずかしい限りです.けれど,その研究テーマについて毎日何時間も費やしている学生が,たまに報告を聞いているだけの教員に論破されるなんて,ありえないと思いませんか.私は,取り組んでいるテーマについてだけは,指導教員すら超えることができると思うのです.修士の皆さん,教員を踏み台にしてください.

2008年12月24日水曜日

クリスマスイブの輪講

 今日は今年度最後の輪講のハズでした.例年,12月最後の輪講までに,後は論文を書くだけという状態にあるということを私にアピールさせています.学部と修士で8人が対象になっていますが,約半数が関門をクリアしたかな?という状況です.今年は少しペースが遅いですね.しかし,ゴールは既に明確なので,あとは結果を出すだけです.例年は,1月には輪講は行わず,論文の作成に専念させるのですが,きちんと区切りをつけるさせるために,全員がクリアするまで輪講を続けることにしました.健闘を祈ります.
 今日はクリスマスイブです.研究室の学生のお母さんから巨大なクリスマスケーキの差し入れがあり,みんなでご馳走になりました.いつもすいません.これまでのご好意には,お子さんへの熱い指導で応えたいと思います.

2008年12月23日火曜日

これも若さか

 今日は旗日ですが,課外活動の大掃除の立会いのために朝から大学です.私は一応この活動の広報担当幹事なんですが,あまり貢献していないので,今回は調布に住んでいる利点を生かして貢献しようというところです.でも,はじめに清掃道具を倉庫から出してあげて,掃除終了後に道具を確認して倉庫を施錠したぐらいですが.
 その間は,昨日の生産システムの講義で提出してもらったレポートの採点をしていました.毎月出すことにしている課題で,今回は11月の講義の内容から,工作機械に関するものを出しました.10月分につづいて2回目で,学生実験などでも面識があるので,さすがに名前と顔と成績が一致するようになってきました.やる気がないと思われる学生は,レポートの評価などを表にしてみるとその傾向は明らかです.一番もったいないのは,やる気はあるのに,元気いっぱいに間違えている学生です.文章はまともなので,単なる勘違いです.もう少し,落ち着いて考えればいいのに.本当にもったいない.
 先週の m-shige's log: 環境調和型ライフサイクル研究ステーション講演会 の感想も提出してもらっていたので,これも確認しました.学生には少し難しい内容だと感じていましたし,寝ている学生が目立っていたので,どんなことを書いてくるか不安でしたが,書いていることからはしっかり聴講したように感じられました.環境への負荷を考慮した製品の価値などについて設計段階から考えられているということを意識してくれた学生も多かったようです.やはり,色々な話を聞かせることは大事ですね.聴講させてよかったと思います.若いうちは多くのことを,どんどん吸収したほうがいいですね.年を取ると,受け入れる情報の見切りが早くなってくるように感じます.

2008年12月22日月曜日

読者の存在を感じます

 昨年,「図解入門 よくわかる 最新金型の基本と仕組み」という金型に関する入門書を出版しました.今日,出版社の担当の方から,読者から用語の間違いを指摘するメイルがあったという連絡をいただきました.一目で間違いとわかるものでした.完全に私のミスです.次回増刷する機会があったら,修正するようにお願いしておきました.
 いただいたメイルには,私の本がとても分かり易く大好きで,本当に初心者の強い味方になっていると思う.だからこそ,キチンとして欲しい,というコメントも書いてありました.間違いをわざわざ教えていただけるだけでも大変ありがたいのですが,このように著者の私を思いやるようなコメントまでいただき,感謝の言葉しかありません.
 この本が出版された当初は,私がこんな本を出してよかったのかと悩むこともありましたが,今では出して本当によかったと思っています.なによりも,本当に初心者の方に最後まで読んでもらえることがうれしいのです.私にこのような本を執筆する機会を与えてくださった当時の担当のMMさんに感謝いたします.

2008年12月21日日曜日

年賀状です

 いつの間にか今年もあと10日となり,年賀状を書かなければならない時期になりました.早めに準備して,良い年賀状を送ろうと毎年思うのですが,結局今頃に気がついて,慌てて書店でデザイン集を買いに行き,適当なものを数種類プリンタで量産するはめになっていました.
 しかし,今年はこれまでの年賀状を反省して,新婚の時以来初めて夫婦で写っている写真を使うことにしました.妻は Adobe Photoshop の使い手なので,デザインはお任せすることにしました.私は住所録の管理と印刷作業担当です.今年,私達の年賀状を受け取る方は,夫婦で共作した渾身のデザインが見れるハズです.たぶん...

2008年12月20日土曜日

"milestone"と言える論文

 今日,中国の Shanghai Jiao Tong University の学生から,私の英語論文「Tool path generation using C-space for 5-axis control machining」を読んで,2006年に発表した国際会議プロシーディングに載っている論文「Optimum Tool Path Generation for 5-Axis Control Machining Considering Change in Tool Attitude for Whole of Machining Surface」にも興味を持ったので,論文を送ってくださいというメイルをいただきました.とりあえず,PDFファイルを送ってあげました.
 最初の論文は,アメリカ機械学会 ASMEの「Journal of Manufacturing Science and Engineering」に1999年に掲載されたものです. http://www.ims.mce.uec.ac.jp/papers/cam/5axis/1997-11e/index.html この論文を投稿したのは1997年だったので,掲載までにほぼ2年かかったことになります.ASMEのJournalに投稿するのは大変な仕事だとは聞いていましたが,二人のレフリーと一年近く手紙をやり取りしながら論文を修正していき,ようやく掲載されたころには,既に自分にとって過去のものとなっていました.Journalが送られてきたときは,どうでもいいような気持ちだったのですが,掲載されている自分の論文を見ると,大きな達成感を感じました.
 このぐらい有名な Journal に載ると色々な人に読まれるようで,海外からたくさんの問い合わせを受けました.今回のような個人的なものだけでなく,アメリカの大学からはミーティングで紹介してみんなで読みたいのでコピーを配布してよいか,といった問い合わせもありました.ベルギーに留学した知り合いの先生からは,あちらの大学の学生が熱心にこの論文を研究していて,内容について絶賛していたというようなことも聞きました.今年になって,何気なく Google Scholar でこの論文を検索したところ,想像以上に多くの論文で引用されていることに驚きました.
 今回のメイルにも "a milestone method to automatically generate tool path for 5-axis machining" と,お世辞のようなものが書いてありました.研究者にとって,論文は研究が終わった後の排泄物のようなものですが,節目できちんと世の中に発表することは大事なことですね.そのうち,この論文以後の研究結果をまとめた "milestone" 的な論文を発表したいものです.

2008年12月19日金曜日

学生実験の10年間を振り返って

 本日を持って,担当している学生実験が終わりました.後はレポートの提出を待つばかりです.
 CAMのテーマを担当するようになって今年度で10年目です.このテーマは,一週目で3次元CADの実習を行い,二週目でCAMとNC工作機械を利用した加工を体験させます.初年度の途中から作品をWebにアップしてきました.http://www.ims.mce.uec.ac.jp/m-shige/ex/gallery/index.html
 10年間の作品を見ながら振り返ってみると,最初は内容も手探りの状態で,CADのライセンスも二つしかなく,一班六人で一つしか削ることができませんでした.CADの端末もMachintoshが四台だけで,三人一組で作業させていました.途中でライセンスを三つに増やして二人一組となり,2003年度からは計算機室の端末が学生になじみのあるWindows PCに替わりました.2006年度からは工作機械もアップグレードして加工時間が短縮され,一班三個の成形が可能になりました.そして今年2008年度から3次元CADをSolidWorksに変更し,全員が自分の形状を作成できるようになりました.
 今年度の学生実験は本当に充実していました.10年間で完成に近い内容に成熟したと感じています.感無量です.これまでTAをしてくれた OG君,HN君,KB君,IZ君,NM君,WY君,ST君,AY君,KK君,YG君,本当にありがとうございました.皆さんが熱心に対応してくれたおかげです.心よりお礼申し上げます.

2008年12月18日木曜日

不景気です(1)

 今日の午前中は,東大本郷で国際会議実行委員会の幹事会だったのですが,雑談の中で最近の不景気のことが話題になり,これまでの円高で企業が挙げた利益はどこにいったのか,という話になりました.どこかに貯めこまれているのなら,こういうときにこそ放出して雇用を維持するべきで,そういうことをしないで非正規社員を大量に解雇するなんておかしい,ということです.企業にも色々と事情があると思いますが,本当にどうしようもないのでしょうか.
 大学に戻ると,ネットニュースでアメリカのクライスラー社が,ほとんどの工場の操業を一ヶ月間停止することを決めた,というニュースを見ました.GMとクライスラーの合併話も復活したとのこと.Big3には破綻も視野に入れた動きも見えるようです.一つぐらいは消えそうです.
 加工貿易で成り立っている日本にとって円高はありがたくないので,経済界などの要望を容れて,無理やり円安にしてきたのですが,相手のアメリカがあの調子では,もう不自然な円安は維持できないようですね.産業,政治,経済,どれもこれまでのやり方が通用しなくなり,大きな転機に来ているように感じます(つづく,かもしれません)

2008年12月17日水曜日

漢字も,おもしろいですね

 DSで脳トレをやるようになってから,すっかりはまってしまい,続編の「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」も購入してしまいました.これは漢字を利用したトレーニングが多いです.典型的な理系人間なので漢字はあまり得意な方ではないのですが,ゲームでやってみると,漢字も結構おもしろいですね.知らないうちに勉強しています.トレーニングの中に,四字熟語の四文字の中でブランクになっている一文字を書くというというものがあります.私は結構読書家だと自負していたのですが,見たこともない四字熟語がいくつか溜まってしまいました.復習のために,リストにして確認しておこうと思います.意味は【学習研究社 学研 四字熟語辞典】で調べました.

【色即是空】しきそくぜくう
仏教で,この世に存在する形あるすべてのものは,実体のない仮の姿であるということ.

【勧善懲悪】かんぜんちょうあく
善行を勧め,悪行を懲らしめること.

【疾風迅雷】しっぷうじんらい
勢いや行動がすばやいようす.

【付和雷同】ふわらいどう
自分にしっかりした定見がなく,他人の意見や行動に軽々しく同調すること.

【天衣無縫】てんいむほう
詩文がわざとらしくなく,自然に美しくつくられていること.また,人の性格や言動が,飾り気がなく純粋であるようす.

うーむ,語源が知りたい.今後も脳トレネタの投稿があるかもしれません.

2008年12月16日火曜日

日産自動車 横浜工場見学

 今日の午後は型技術協会 金型多軸加工研究委員会の会合で,生麦にある 日産自動車 横浜工場 パワートレイン開発本部 を見学してきました.型技術協会の名の下での見学ということで,メインはクランクシャフトや高速ジョイントなどの鍛造用の金型でした.他にもダイカスト用の金型もありました.今年できたばかりの工場に引越してきて間もないということで,まだ生産ラインのレイアウトには余裕があるように見えました.
 鍛造用の金型は消耗が激しく,特に冷間鍛造用のものは消耗が著しいうえに精度も厳しいので,一つの金型で一万ショット程度しか打てません.これは射出成形やダイカストの金型と比較してかなり短命です.そのため,この工場では半年で250型というペースで金型を作っているそうです.品質工学の手法を使って加工条件を徹底的に検証しているということです.切削は全てドライのように見えましたが,もしかするとセミドライかもしれません.
 やはり,工場はいいですね.和みます.今日も撮影は不可でしたので,残念ながら写真はありません.

2008年12月15日月曜日

環境調和型ライフサイクル研究ステーション講演会

 今日の午後13時から,学内で開催された「環境調和型ライフサイクル研究ステーション講演会」に参加しました.私もこの研究ステーションのメンバーです.13時からの私の講義は,この講演会への参加に替えました.色々な人の話を聞いた方が,学生のためにもなるでしょう.
 最初の講演は,産総研の研究員の人が「製品ライフサイクルのトータルパフォーマンス設計-持続可能なものづくりを目指して-」という題目で講演されました.これはLCA, Life Cycle Associate の話題でした.私も自分の講義で少し話をしていますが,やはり専門に研究している人の話は洗練されていますね.とてもよく理解できました.学生達もこのような研究分野があることがわかって,よかったのではないでしょうか.
  15時からは研究ステーションメンバーの講演でした.はじめに,T科の新人TN先生が「施設配置問題と時間軸を導入した新展開」という題目で講演されました.コンサート問題,身近で分かりやすい問題設定ですね.これもよくわかりました.
 次は,DB大学のII先生「貯蔵不可能な商品を原資産とする先渡契約に対する価格評価の枠組み」難しいことを考えているのですね.すいません.よくわかりませんでした.
 最後は,大学院生UN君「部品表に基づく製品情報データベースに関する研究」 これは,目的は違いますが,私の研究室で取り組んでいる作業設計支援システムと同じにおいのする研究です.やっぱり,何でも書いておこうというプロダクトモデル,使えませんよね.今後の進展が楽しみです.
 18時から講演者も含めたメンバーで忘年会も兼ねた懇親会を学内のレストランで行いました.昔の計算機などのオタク話にも花が咲き,とても楽しく談笑しました.

2008年12月14日日曜日

伸びる人とは

 今日はゴルフスクールの日でした.今年のゴルフと言えば,なんと言っても石川遼君ですね.ゴルフスクールでも,毎月必ず話題になっていました.17才という若さで,1年目からツアー優勝を果たし,年間獲得賞金も一億円を突破,賞金獲得ランキング5位,文句なしで新人賞を受賞しました.開幕当初は予選落ちが続くなど苦戦していたので心配しましたが,あれよあれよと調子をあげて気がついたらゴルフ界を盛り上げる存在になっていました.どのようなことでも,若い人が活躍するのは大変喜ばしいことです.これからも応援したいと思います.
 遼くんは,誰からも好かれる好青年(?)ですが,一番感じるのは,その素直さです.人は他人から多くを学んで成長していきますが,素直な人ほど成長すると言われています.遼くんを見ていると,本当にそうなのだなと思います.私が世話した学生を振り返ってみても,素直な学生は配属時の実力はいまひとつでも,言われたことを着実にこなしていき,そのうち自分の考えを持つようになり,最後は見違えるように力をつけて卒業していきます.言われたとおりにやればよいというわけではありませんが,自分が知らないことやできないことを素直に認識することは大事ですね.
「下手糞の上級者への道のりは 己が下手さを知りて一歩目」

2008年12月13日土曜日

結婚記念日の食事会

 昨日12月12日は,私達夫婦の結婚記念日でした.もう4年になりますか.早いものですね.昨日はお互いに仕事が忙しくて帰りが遅くなり,ゆっくり話もできなかったので,今日の夕方,4年前に結婚式を挙げた都内のホテルのレストランで二人で食事会をしました.年に一回の記念日ということで奮発して,一番高いコース料理「帝国ホテルに伝わるヨーロッパ名門の味」を堪能しました.特に,メインの魚と肉の料理はすばらしいものでした.

「ベルギービール DUVEL(私)と 白ワイン VERRE RIESLING(妻)で乾杯」

「パンの盛り合わせ」

「ほうれん草とベーコンのサラダ 伊勢海老添え 胡桃ソースで(ホテル ハスラー/ローマ)」

「コンソメクリュスタセ 魚のニョッキとジロル茸をうかべて(ホテル ル ブリストル/パリ)」

「平目の栗バター包み焼き トリュフ入りデュクセル添え(ホテル ル ブリストル/パリ)」

「パンおかわり」

「赤ワイン VERRE COTE VENTOUX(私),VERRE CH LOUDENNE(妻)追加」

「牛フィレ肉のポワレ モッツァレラチーズのグラタン アンチョビバターソースで(ホテル ハスラー/ローマ)」

「ミラベルのシブスト(ホテル ド クリヨン/パリ)」

「コーヒー 4杯」

ごちそうさまでした.

2008年12月12日金曜日

力覚呈示装置を利用した工作機械操作インターフェイス(3)

m-shige's log: 力覚呈示装置を利用した工作機械操作インターフェイス(2) の続きではありませんが,どうしてこんな研究をしているのか書いてみます.

 工作機械自体は多軸・複合化など複雑に進化しているのに,そのインターフェイスはボタンやハンドル,ジョグダイヤルなどから,ほとんど進化していません.このようなインターフェイスでは5軸を同時に動かすようなことはできないので,動作をCAMなどでプログラムして,NCで加工することになります.しかし,CAMでできることはプログラムされたことだけです.人の考えは無限で,それらを全て考慮した機械動作を計算するCAMの実現は困難です.よく加工を知っている人は,CAMが出力するパスに妥協していると思います.
 人は,もっと良い加工動作を呈示したいはずです.それを機械に伝えるための手段がない.人の能力が反映できる汎用機と違い,今の多軸制御工作機械は偉くなりすぎて,人から乖離しています.人が介在しない量産には向いていますが,試作などでは思い通りに使うことが出来ません.今でも汎用機を好んで使う職人が多いのは,このためではないでしょうか.
 例えば,5軸制御加工の荒加工については,満足なパスを計算できるCAMは存在しません.仕上げ対象が明確な仕上げ加工と比較して,加工対象が空間となる荒加工のパスを計算するのはとても難しいのです.ここをこういうふうに削ればよいと,人はわかっているのに,それを計算機に伝える手段がありません.

 まず,人がやりたいことが伝えられるように,工作機械やCAMと人の間にあるインターフェイス「界面」を変える.

 5軸制御機械を汎用機のように使えるようにしたい.自由度の高いこの機械を,誰でも簡単に使えるようにすれば,ものづくりの可能性は間違いなく拡大されます.
 昔,日立造船情報システムが「ソフトウェアを,人のそばに」というコピーを使っていて,いい言葉だと,ずっと思っていました.これを拝借して
「工作機械を,人のそばに」 さらには
「ものづくりを,人のそばに」 としていきたい.(つづく)

2008年12月11日木曜日

現場を知らんのだ!戦場を!

 今日で夜間コースの学生実験が終了しました.5班だけでしたが,正直,終わってほっとしています.でも,明日の昼間コースの学生実験,明後日土曜日午後の夜間コースの講義と,まだまだ続きます.後学期は水曜日から週末にかけて講義と学生実験とその準備のために多くの時間を費やしています.来週で昼間コースの実験が終わるとだいぶ楽になりますが,今週末がヤマですね.
 今週配布された「教職員組合ニュース」に,大学側との団体交渉の報告がありました.その中の夜間主手当に関する内容の中に,夜間主の講義を担当している十数人に意見を聞いたところ,それほど大変という声は多くなかったということでした.
 みんな,すごいですねぇ.ぼくも,がんばらないと.

2008年12月10日水曜日

ナッちゃん東京編②

 昨晩,「ナッちゃん下町鉄工所奮闘記 東京編 第2巻」をゲットしました.12月4日の発売だったので,本当はもっと早く手に入れたかったのですが,調布の書店を3つほど回っても見つけられませんでした.普通は,どの本も発売日は平積みされているハズなんですが,どういうことなんでしょう?もしかして売り切れ?マイナーな漫画だということで差別しているのならとんでもないことです.電通大のある町の書店の対応とは思えません.でも,加工の話には興味がないかもしれませんね.結局,月曜日にAmazonに発注して入手することになりました.
 少し読んでみましたが,心情に訴える話が多く,とてもよいと思いました.特に26-27ページのあたりは,私にとって身につまされる話でした.85-88ページのワイヤーカット放電加工機の説明は,スライドにして講義で見せてやろうと思います.
 このナッちゃん,ある工作機械メーカーでは全巻そろえて,だれでも閲覧できるようにしているということです.私も来年度までに全巻研究室に常設して,学生に読ませたいと思っております.

2008年12月9日火曜日

修了生の投稿論文が掲載されました

 昨日送られてきた精密工学会誌12月号に,今年3月に修了したFN君が投稿した論文が掲載されました.
http://www.ims.mce.uec.ac.jp/papers/cam/5axis/2008-12/index.html
 3月以降も土曜日に何回か大学に来てもらい,論文の修正などをしてもらいました.普段の仕事とまったく関係ないことが割り込んで,色々大変だったと思いますが,こうして掲載された学会誌を見ると,本人もうれしいのではないでしょうか.これで完全に修士課程を修了したということになりますね.長い間ご苦労様でした.
 私は投稿論文が掲載された学生や卒業生には,慰労とお祝いを兼ねて,ご馳走することにしています.今年の3月には,先日結婚したST夫妻が投稿していった論文が二人とも掲載されたことを祝して,調布でうなぎ料理のフルコースをご馳走しました.是非,FN君にもご馳走させていただきたいと思います.
 今年度の修士も投稿できそうです.早く書いて,見せてくださいね.

2008年12月8日月曜日

許してくれ,甘い私を

 先週土曜日と今日の生産システムの講義で課題を出しました.私の講義は講演形式で,スライドを資料にしたものを毎回配布しているので,講義中は学生の手はほとんど動きません.寝てしまう人も多いですね.そこで毎月末,その月に話した内容から課題を出して提出させています.今回の課題は,11月中に話した工作機械に関するものでした.
 「○×について100字程度で説明せよ」というような問題が多いのですが,用紙を自由にしていた頃は,どう見ても100字に満たないものが多く,そのときに字数を数えるのも面倒なので,昨年からマス目を印刷した専用の用紙を講義中に手渡しで配布しています.これが出欠の確認にもなるという仕組みです.講義を欠席した人は,後日居室にもらいにくれば,欠席理由を確認してから渡すことにしています.
 先月の課題の時,明らかに回答用紙をコピーしたと思われるものがありました.きちんと理由を言えば渡してあげるのに,ちょっと卑怯な行為ですね.
 そこで,今回は検印を押した用紙を配布しました.検印の効果てきめんで,19時までに5人もやってきました.遅刻した理由を聞いてみると,「病院」という人がなんと多いことか.病院と言えば人道的に許されるとでも思っているのでしょうか.まだ「寝坊」と言ってくれた方がましです.もう,うんざり.本当は平日の13時に受診しなければならなかった理由を証明できる診断書を持ってこい,と言いたいところですが,そんなこと言ったらもう来ないでしょうし,そうすると課題もやらないことになって本人のためにならないので,結局,配布資料と回答用紙を渡しました.
 会社に入ったら,救急以外に平日に病院に行くなんて考えられません.まさか,彼らは会社に入ってからも「病院」と言って休もうとし,こんな方法が通用しないということを,そのときになって初めて知るのでしょうか.やはり,追い返して厳しさを教えてあげた方がよかったのでしょうか.知識をつけさせることを重視した今回の措置は,果たして正しかったのか,悩みます.

2008年12月7日日曜日

アジアと欧米の家族について

 今日の朝,TBSのサンデーモーニングの「風を読む」は,振り込め詐欺に関する話題でした.その中で,家族の問題に対してお金を振り込むという行為は欧米では理解されず,振り込め詐欺のような問題もなく,このような事件は日本,中国,韓国などのアジアの国々特有のものだという話がありました.以前,日本で問題になっている少年犯罪に対して,容疑者の親が出てきて取材を受け,謝罪まですることを疑問視するような記事をヨーロッパの新聞が掲載しているというニュースを聞いたことがあります.欧米では成人すれば自分の子供も一個人として扱うということです.
 私は2001年9月11日の同時多発テロのとき,父親の定年を慰労するために家族でハワイに滞在していて,帰国の目処がつくまで5日程の延泊を余儀なくされたことがあります.ワイキキのホテルに滞在しているとき,海の近くの公園にアメリカ人の若者が何人も野宿していました.話をしてみたところ,帰りの飛行機代を確保するためにホテル代を節約しているということでした.「滞在費ぐらい親に入金してもらえないのか」と言うと,「そんなことしてくれるわけないだろう」と言われました.「日本の親はそんなこと言わない」と言ったら,「日本人がうらやましい」と皮肉交じりに言われました.自分の都合で旅行したのだから,親といえども関知しないということです.その時は欧米の徹底した自己責任の考え方に感心したことを覚えています.
 しかし,今度の振り込め詐欺の件については,アジアの家族観に共感できます.家族が困っていることを知って,何もしないでいられるものでしょうか.確かにだまされたことは問題ですが,問題はこのような家族観を逆手にとってお金を巻き上げる卑劣な犯罪者です.このような事件が続いて,アジアの家族観がなくならないか心配です.

2008年12月6日土曜日

欠けてゆく月も,やがて満ちてくる

 今日の午後,2年前に学部を卒業したMN君が遊びに来てくれました.近況報告やロボットアニメの話などに花が咲きました.
 彼の職場も景気の影響で大変だといういことでしたが,話の中でユニクロの売り上げが創業以来最高を記録したことを聞きました.ユニクロは,2000年頃の景気が低迷していた時期に売り上げを伸ばし,一時はユニクロの服を着ている子供ばかりだった記憶があります.日用品もできるだけ安いものを買おうという当時のニーズに合っていたということですが,景気が回復するに連れて消費者の志向も高い方向に動いていき,最近までは昔のような勢いはないように見えていたのですが,いつの間にか復活したのですね.不景気の波は既に家庭にも伝わっているということですが,あまりに急激な変化に驚いています.
 ユニクロのように不景気の時に忙しくなるという企業は珍しいかも知れませんが,どんな会社も我慢して持ちこたえれば,いつかはいい時期がやってくるということですね.おそらくこれから2年間ぐらいかと思いますが,がんばって耐えましょう.

2008年12月5日金曜日

F1の思い出と,これからの自動車

 今日,ホンダがF1から撤退するというニュースを聞きました.ここ数ヶ月で,世界中の自動車産業の業績が急速に悪化し,トヨタとホンダのF1に対する動向が注目されていましたが,こんなに早く,しかもホンダからとは.自動車業界の現状はよほど厳しいようです.
 私が大学学部生のとき,F1は人気絶頂で,つるんでいた友人はみんなF1に熱中していたので,私もその影響でよく見るようになりました.特に友人の一人が熱狂的に好きだった「LEYTON HOUSE」をいつの間にか好きになり,ずっと応援してました.チームは弱かったですが,このチームのマシンはとにかくかっこよかった.後にウィリアムズで一世を風靡することになるニューウェイのデザインもすばらしかったですが,「LAYTON BLUE」と呼ばれたカラーリングがとにかくかっこよかった.1990年のフランスGPでイヴァン・カペリが終盤までフェラーリのプロストと渡り合って2位になり,大喜びしたことが懐かしく思い出されます.当時発売されたタミヤのプラモデルは気合を入れて作りこみ,今でも実家に残っています.
 今後の自動車は,これまでのようなやり方では昔のようには売れないと思います.私は正直,なんでこんなに高い製品を数年単位で買い換えることが一般的になっているのか理解できませんでした.他のものなら買い控えるのに,自動車は特別という人もたくさんいました.確かに,世界の製造業をこれまで牽引してきたのは自動車産業です.しかし,今の日本の若者が自動車に興味があるようには思えません.私が学生の頃は,教室のいたるところで車やバイクの話が聞かれましたが,今ではそんな話はめったに耳にしません.学生実験で「自動車の部品を何か一つ言ってみなさい」と言っても,答えられない学生がいるくらいです.これからの若者が興味を示さないものが,これから売れるようになるとは思えません.これからの自動車は,インドや東南アジア諸国のように,バイクのような感覚で乗れるものが増えていくのではないでしょうか.より身近なものにしていかなくては,自動車の存在感はますます薄くなっていくと思います.

2008年12月4日木曜日

セミナーin三田⇒懇親会in大学

 今日の日中は,型技術協会主催の多軸制御加工に関するセミナーに参加するために,慶應義塾大学三田キャンパスに行きました.講師は6人で,大学の先生,自動車会社をはじめとした5軸加加工機のユーザー,NCメーカーなど,バラエティに富んだ内容でした.多軸制御加工は注目されているとあって,それに関するセミナーも各学協会が企画,開催していますが,多少贔屓目に見ても型技術協会のセミナーが一番おもしろいと思います.やはりパワーユーザーの方と交渉して,かなり踏み込んだ内容を話してもらっていいるからだと思います.大変ためになるセミナーでした.
 夕方は大学に戻り,18時から3年生を対象とした在来生研修の懇親会に参加しました.今日は大学の創立記念日の代休ということで学生は休みですが,午後から進路や卒研配属に関する説明や研究室紹介が行われて,最後に教員を交えた懇親会というわけです.昨年の懇親会で,今研究室にいる当時3年生だったIM君が「先生が好きなモビルスーツは何ですか?」なんてアホな質問をしてきたことを懐かしく思い出しました.そのとき「MS-09かな」と応じた私もどうかしてましたけど.ロボット関係の研究室のエリアは混んでいるようでしたが,我々の加工や材料のテーブルは3年生が少なく,おかげで院生と腹一杯飲食することができました.ちょっと,空しい...でも,4人の熱心な学生が質問に来てくれて,色々と話ができました.学生も色々と考えていますね.とりあえず,加工が好きで,元気な学生に来て欲しいです.

2008年12月3日水曜日

宇宙博の思い出

 人の進路の分岐点には,何かイベントがあると思います.私は小学生の時に 「将来の夢は科学者」 と言っていたようです.今はエンジニアみたいなことを言う大学教員なので,なんとなく夢はかなっているというところでしょうか.
 科学者になりたいと思ったきっかけは,家族で行った 「宇宙博」 という展示会です.今Webで調べてみると,正式には 「宇宙科学博覧会」 というらしいですね.春らしい気候だった記憶があるので,行ったのは1979年(昭和54年)の春ではないかと思います.私が小学校4年生の時です.会場は今の船の科学館のあたりでした.日本やアメリカの大きなロケットの実物や模型を,ずっと見上げていたのを思い出します.有名な月の石も展示されていたようですが,こちらの記憶はあまりありません.きっと,ものすごく混んで,つらい思いをしたのでしょう.当時は 「宇宙戦艦ヤマト」 というアニメが人気で,私もよく見ていましたが,その世界と実世界がリンクして,なんともいえない気分でした.今でも私は宇宙が好きですが,それは間違いなくこのときの影響だと思います.
 初代南極観測船 「宗谷」 も係留されていて,見学したことを思い出します.宗谷は今でも見学できますが,当時より大分小さく見えますね.ロケットも宗谷も,挑戦者の象徴でした.
 私は,この宇宙博で理系へ進もうというフラグが立って以来,ぶれることなく理系に進み続け,現在に至るわけです.自分で言うのもなんですが,意外と純情なんですね.でも,結果的に幸運でした.宇宙博に連れて行ってくれた両親に感謝しています.

2008年12月2日火曜日

わかさぎの佃煮をいただきました

 昨日編集会議をした国際雑誌の出版社の社長さんから,わかさぎの佃煮が送られてきました.
 3年前の雑誌創刊準備の頃Editorの一人になってから,毎年年末になると送られてきています.網走湖名産ということですが,この佃煮は絶品です.一度にたくさんは食べられない佃煮のうえに,面積A4,深さ30mmの大きさの箱一杯に入っているので,正月をはさんで一月以上楽しんでいます.今や我が家の冬の風物詩になりそうです.

2008年12月1日月曜日

冬の時代,到来か

 今日の夕方は,Editorをしている国際雑誌の編集委員会がありました.
 この雑誌は工業雑誌なので,他の国際雑誌と比較して企業の方の投稿が多いのですが,数ヶ月前には内諾をもらっていた2件の投稿がキャンセルされたことが報告されました.2002年の景気が底だった頃,会社の利益に直結することが明確でない投資は抑えられていましたが,今年の10月あたりから同じような傾向が見られるようになってきました.企業広告の勧誘も提案されましたが,この雰囲気では望み薄ですね.雑談でも,自動車業界の利益が前年度比40%減の見込みという話題がありました.最近,工作機械業界の利益が前年度比40%減と聞いたばかりです.自動車がこのありさまでは,その下の企業はもっと悲惨なことになります.
 家に帰って来ると,型技術協会から私も関係している12月4日の多軸制御加工に関するセミナーの参加者が,最終的に37名になったというメイルが来ていました.このセミナーは毎年開催しているのですが,最近2年間は80名以上の参加者を集めていました.今年も同程度の集客を予想して,広めの会場を手配していたのですが,まともに景気の影響を受けたようです.今後はセミナーの企画も,慎重に検討しなければなりません.
 最近,景気の回復には平均で3年半かかるというようなことを聞きました.とすると,今回の景気が回復するのは2011年頃となるのでしょうか.なんだか,暗い気分になってきました.いきなりネガティブですいません.

2008年11月30日日曜日

ブログ開始から三ヶ月

 今日は11月最後の日.明日から12月です.去年の今頃は,もう12月か!という感じでしたが,今年はとうとう来たか...という感じです.時が過ぎるのが早く感じる方が充実しているのか,それとも,その反対なのか.よくわかりません.
 このブログを開始したのは今年の9月1日だったので,今日でちょうど3ヶ月になります.夜遅くなって書くのが翌日になってしまうとことが何日かありましたが,何とか一日も休むことなく投稿し続けることができました.今となっては,ブログが趣味と言えるような状態になりました.
 これから来年の2月中旬までは卒論や修論のまとめの時期になり,例年どの研究室も戦場のような状態になります.最近は不本意ながら愚痴っぽい投稿もするようになり,今後はいっそうよかった探しが難しくなるかもしれませんが,あまりネガティブなことを書かないように気をつけようと思います.

2008年11月29日土曜日

私の生涯の仕事

 大学の教員は 「教育者」 だと思っています.今年の夏に 「甲子園への遺言」 という本を読みました.副題に 「伝説の打撃コーチ 高畠導宏の生涯」 とありますが,あるプロ野球のコーチが高校の教員になるという話です.今年の春に見ていたNHKの土曜ドラマの原作ということで買ってみたのですが,教員になるまでの話が長すぎて,ドラマのときのような感動はあまりありませんでした.しかし,この本の扉の部分に書いてある カール・ヒルティの 「眠られぬ夜のために」 から抜粋された一節は,私にとって教育者としての指針を示してくれるものとなりました.

あなたは絶えず,そしてできるだけ多く,種を蒔かなければならない.

それがあなたの生涯の仕事である.


すべての種が芽を出すとは限らない.といって,すべての種が,石ばかりの地面に落ちて無駄になるわけではない.

試してみなさい.試してみること,着手することによってのみ,最も偉大な事柄も成就するものだ.

 以降,この扉のコピーを机の前に貼って,がんばってきたつもりです.最近,無駄になる種を気にすることが多くなりました.講義や実験で蒔いた種は,いくつ芽を出してくれるのでしょうか.研究室に蒔いた種は,すべて芽を出してくれるのでしょうか.蒔いた先から種を踏みにじるような人もいます.残酷なことをするものです.教育者は大変な仕事だと実感しています.

2008年11月28日金曜日

最後の定例コンパ

 今日は毎月定例の研究室コンパが開催されました.
 12月末は学外の店で忘年会,1月はそれどころではないので,2月の卒研・修論打ち上げまでは,これが研究室で行う最後の定例コンパです.これからのミーティングは,卒研・修論のまとめを前提とした話となり,かなりギスギスした雰囲気になると思いますが,そのようにならなければならない時期なので,仕方ないと思います.
 2月の卒研発表が終わったら,研究室でスキーに行こうという提案がありました.5年ほど前まではそのような企画が続いていたのですが,最近はスキーをやる学生が少なくなったことや,私自身の都合もつかないなど,実現すればかなり久しぶりの企画となります.学生から提案があるのなら,参加することを前提で調整したいと思います.ちなみに私はファンスキーで滑ります.すいません...でも,みんなでワイワイ滑っていることを想像すると,それまでがんばろうという気分になります.全員,この企画を励みにがんばって欲しいと思います.

2008年11月27日木曜日

中小企業の社長さんは元気です Part2

 今日は横浜のCAD/CAM/CAEに関するコンサルティングをしている会社の社長さんが,人事と技術の部下を引き連れて訪問してくれました.
 扱っているフランス製のCAD/CAMの紹介が目的ということで,3時間も説明してくれました.展示会などで各メーカーのデモンストレーションなどを見ることはありますが,一つのシステムについてこんなに長時間説明を聞く機会は,あまり記憶にありません.紹介してもらったCAD/CAMの売りは「一気通貫」ということで,CADをプラットホームにしてどのような作業にも対応できるように,CADベンダー自身が様々なモジュールを用意しているということです.SolidWorksなどでよく見られるアドオンタイプのモジュールは,CADベンダーとは別のベンダーが開発しているものが多いのですが,CADに合わせて開発やバージョンアップをしていかなければならないため,不具合も多いようです.確かにCADベンダー自身が開発すれば間違いは無いでしょうが,それだけの仕事をこなせていることに,このCAD/CAMを開発したフランスのベンダーの底力を感じました.CATIAやNXと比較すると小さな勢力ですが,立派な仕事だと思います.
 私の研究室でも作業の省力化を目的とした作業設計支援システムというCAMソフトウェアのようなものを検討しているのですが,そのテーマに関係する内容も多く,とても参考になりました.
 一昨日訪問された社長さんと同様,今日の社長さんにもパワーを感じました.おそらく,今の大企業が中小企業だった頃の創始者も,同じような感じだったのではないでしょうか.別に今の大企業の社長がつまらないというわけではありません.今の大企業の社長には凄みのようなものを感じます.あまり会いたいという気はしませんが.

2008年11月26日水曜日

それでいいのか?

 私は今年度,昼Aコースと夜Bコースの3年生の学生実験を担当していますが,今年はやけに再レポ率が高いです.特にBコースは7割近くが再レポとなっています.今日はBコースのレポート提出期限で採点してみたのですが,通った学生は一人しかいませんでした.しかも,再レポのものは内容がひどい.答えの説明が3行だけとか,無回答とか,一体なんなのでしょう?先週は学園祭だったので締切を一週間延期してあげたのにこのざまでは...無意味のようなので,来年からは延長しないことに決めました.
 自分で言うのもなんですが,私のレポートはそんなに難しくありません.ほとんど調べて来い,という課題ばかりです.やれば必ず出来るハズなんです.ゆとり世代と言われる学生達かもしれませんが,彼らは物を教わってこなかったというだけで,これからがんばればいいんです.自分が伸びる機会を放棄するような態度は止めて欲しい.私はあきらめずに教えるつもりです.

2008年11月25日火曜日

中小企業の社長さんは元気です

 今日の午後,埼玉の中小企業の社長さんの訪問がありました.従業員15と小さい会社ですが,技術力はとても高く評価されていて,トヨタ自動車と一緒に「日経ものづくり大賞」という大きな賞を受賞された実績があります.来年1月に予定されている型技術協会主催の見学会を依頼したときに色々と意見交換し,私の研究室の研究に興味をもたれたということで,わざわざ見にこられたというわけです.工作機械もCAD/CAMも使いこなし,プログラムも開発するという,とんでもないパワーの持ち主です.私も大学院時代は同じような感じでしたが,会社経営もしているわけですからレベルが違います.
 お目当ては,Haptic Deviceを利用した加工インターフェイスのテーマということでしたが,どの研究の説明にも色々と質問されていました.一番うれしかったのは,どのテーマも使えると言っていただけたことです.特にインターフェイスの研究については,こちらが提案したいことと,あちらの要望が一致したことが多く,自信になりました.今後もぶれることなく進めていけそうです.もう少し実用性を考えた作業を増やしてもよいように感じました.ただ,実用に向けた開発が楽というわけではありません.アイデアを具現化するには別の難しさがあります.何よりも,実際に使う人が認めてくれなければ意味がありません.これは学会などで発表するよりも大変なことだと思います.
 話していて感じたことは,やりたいと思ったことはとにかくやってみるという行動力です.私はアイデアは色々と持っていますが,実行しているものは半分もないと思います.今日の社長さんは,ほとんどに手を出しているのではないでしょうか.本当は大学にいる私の方が取るべき姿勢ではないのかと反省しました.今後も機会があれば来学していただいて,ご意見をいただけるとうれしいです.

2008年11月24日月曜日

親にDSをプレゼント

 今日の午後,妻と二人で私の実家に遊びに行きました.
 9月の精密工学会秋季大会の特別講演に影響されて,NINTENDO DS Lite と 脳トレ を購入し,結構はまってました.m-shige's log: 精密工学会秋季大会二日目 当初の目的どおり親にプレゼントしようと思い,使い方の説明も兼ねて帰省したというわけです.私の両親はあまりメカに強くありませんが,DSのインターフェイスは簡単ですし,ゲームの説明も丁寧なので大丈夫でしょう,きっと.教えながら一通り遊んでもらいましたが,結構楽しそうにしてました.ボケ防止のためにも,二人ともこのゲームで前頭葉をガンガン使って欲しいと思います.ちなみに私はDSにはまってしまい,新型のDSiを購入して脳トレを継続しています.
 今日でイベントまみれの連休は終わりです.明日からの平常勤務が恋しい気もしますが,明日になったらパタパタしていると思います.

2008年11月23日日曜日

友人の結婚披露宴

 今日は中学校からの友人の結婚披露宴に出席するために御茶ノ水です.
 久しぶりに懐かしい友人達と再会することができました.横浜の小中学校時代の幼馴染は,自分の結婚式にお互いを招待しあっています.18年前に最初に結婚した友達から始まって,今回の友達で全員結婚したことになります.ちなみに私はブービーだったことになります.今回の友達の新郎は,友達を本当に大事する,とても優しい男です.4年前の私の結婚式のときには,親族しか残っていない最後の最後まで写真撮影をしてくれて,きれいな画像データをたくさん送ってくれたことを懐かしく思い出しました.新婦の方も明るくて,とても良い人でした.どうぞ末長くお幸せに.永遠の幸を祈る.
 古い友人と近況などを話すことができて,とても良い一日でした.全員家庭を持って,今後,みんなで会う機会を作ることは難しくなりますが,何年かに一度はこうして会えたらいいな,と思いました.

教え子同士の結婚披露宴

 今日は,私の研究室を修了したY君とCさんの結婚披露宴に出席するために東京浜松町の世界貿易センタービル38階スカイホールです.
 前日から開催されている学会の基調講演だけを聴講して10時半に会場を失礼して,名古屋から新幹線で帰京し,14時頃に会場に到着しました.
 新郎のY君は純情な青年で,15時から行われた挙式では号泣していました.16時からの披露宴では,二人の大学時代の指導教員ということでスピーチをしました.実は私,披露宴でスピーチのようなものをするのは初めてです.講義の話は完全にアドリブですが,さすがに今回は原稿を用意しました.一昨日の深夜,妻の前で話して変なところがないかチェックしてもらい,ここ数日の移動中に目を通して覚えました.しかし,私生活が第一という主題が主賓の方のスピーチの内容とかぶり,Cさんが学会の研究奨励賞を受賞した件も司会の方に紹介されてしまうなど,結局,アドリブを加えなければならなくなりました.なんとかこなしたつもりですが,どうだったのでしょう?自分から言うのもなんですが,今後,このようなスピーチをする機会が増えると思うので,よい経験になりました.最後の挨拶でも,Y君は号泣していました.二人とも末長くお幸せに.永遠の幸を祈る.
 披露宴の後に20時から行われた2次会では,私の研究室の学生やOBが10名ほど出席していて,ちょっとしたOB会になりました.何年かぶりに会う人もいて,近況を聞かせてもらうことができ,とても有意義に過ごすことができました.みんな,がんばっていますね.
 2次会後,新宿東口の居酒屋で研究室OB会の続きとなりました.研究室では学生同士で私が知らない色々なことがあるようです.でも,研究室を舞台にした出来事が多いということは,その時の活動の中心は研究室だったということなので,私にとっては悪いことではありません.
 終電をあきらめて店を替え,結局,朝5時まで居酒屋で過ごし,6時頃帰宅の朝帰りとなってしまいました.3時間ほどぐっすり仮眠を取り,このブログを書いています.これから別の結婚披露宴に出席するために外出します.

2008年11月21日金曜日

第7回生産加工・工作機械部門講演会

 今日は日本機械学会の第7回生産加工・工作機械部門講演会に出席するために岐阜です.朝,可能な限り早く起床し,7時7分品川発ののぞみで名古屋,会場の長良川国際会議場には10時前に到着しました.残念ながら,最初のセッションには間に合いませんでした.工作機械関係のセッションの部屋にずっと居ましたが,正直,とっても眠かったです.
 夕方からの特別講演では,最初に「航空宇宙産業における機械加工の現状」という演題で,三菱重工名航の方が講演されました.コメントは控えさせていただきます.
 二つ目の特別講演は,三菱マテリアルの方が,最新のドリル加工について講演されました.ドリルによる穴加工は簡単そうに見えますが,とても要求の厳しい加工です.ドリルだけでこんなに色々な話を聞いたのは初めてです.興味深い内容でした.
 懇親会に参加した後,2次会にも参加しようと思ってましたが,合流しそこなってホテルでこのブログを書いています.寝不足で眠いので,もう寝ます.おやすみなさい.

2008年11月20日木曜日

型技術ワークショップ2008 in まつしま

 今日は型技術協会主催のワークショップに出席するために仙台松島です.昨晩のうちに仙台に入りし,9月の精密工学会秋季大会のときに利用した東横インに宿泊しました.今日の朝食は大満足.新大阪の東横インとは大違いで,おかずにソーセージとスクランブルエッグが追加されているなど,さらにパワーアップしていました.他の都市の東横インはどうなんでしょう.ちょっと気になります.
 8時21分仙台発の仙石線(「せんせきせん」と読むそうです.今まで「せんごくせん」と読んでました)で松島海岸駅まで40分.そこから循環バスで会場のホテル松島大観荘に到着しました.このホテルは前に妻と二人で松島を観光したときに泊まったことがあり,良い思い出の場所ですが,仕事で来ると印象はまるで違いますね.型技術協会のワークショップは毎年関東以外の地方で開催されていますが,今回のように明らかなリゾート地で開催するのは初めてだそうです.大学関係者は問題ないですが,会社の人は来にくいかもしれません.どうも景気の悪化を考慮して,企業が出張を控えさせる傾向にあるらしく,昨年のワークショップと比較して人数的に少し寂しい気がしました.
 大学院修士2年のK君が発表する同時刻,私は別室で工作機械のセッションの座長をしていました.流行の5軸制御工作機械を製造しているメーカーの発表が多く,それぞれ興味深い点はありましたが,もっとユーザーの話を聞いてみたいと思いました.
 一般のセッション終了後,東北大学の先生による電気自動車に関する特別講演がありました.本題の電気自動車の話題の前に,導入として一般のモーターの説明があり,よい復習になりました.燃料電池車の価格は現時点で一千万円もするそうで,実用化はまだまだのようです.家庭でも充電できる小型の電気自動車の方が早く実用化されそうです.石油燃料は2080年には枯渇するということです.全ての自動車が電気で動く時代が来るのでしょうか?
 本当は懇親会に参加したかったのですが,明朝は別の学会で岐阜に移動しなければならないので,参加をあきらめて帰ることにしました.仙台でK君と二人で夕食を食べて,20時26分仙台発のはやて30号で帰京しました.
 来年度のワークショップは北陸金沢で開催される予定です.海の幸のおいしい時期なので,楽しみですね.皆さん,来年は「型技術ワークショップ2009 in 金沢」でお会いしましょう.

2008年11月19日水曜日

推薦入試の危機

 今日は学部推薦入試の面接試験がありました.高校三年生を対象としたものです.私も担当の一人として面接しました.
 志望動機の他,物理,数学,英語について簡単な試問があります.実は最近,この推薦入試の受験者の学力の低下が問題になってきています.短時間の試験なので問題をずいぶん簡単にしているのですが,こちらの期待通りに回答できる人はあまり多くありません.一般入試ならばできないのは本人の問題だけなのでとやかく言いませんが,推薦入試は各高校が推薦する学生です.当然,水準以上の学力を期待します.しかし...指数関数の微分ができないというのは,とても推薦に値するとは思えません.
 物理はある程度できるのに,数学がまったくダメ,という学生も目立ちました.おそらく,数学が嫌いなのだと思います.でも,物理や化学は言うまでも無く,私の専門の生産システムでも数学を使わないことはありません.おそらく,数学を勉強する動機が不足しているのだと思います.興味のあることに数学を使うことが分かれば,一生懸命勉強するはずです.最近,工作機械の制御について話そうと思い,ラプラス変換について復習しました.やはり,目的があれば数学は楽しいです.
 すべて自己実現のための道具なのです.今はわからないかもしれませんが,いつか必ず使うときが来ます.

2008年11月18日火曜日

おじいちゃんの大切な一日:感想

 JIMTOF開始前に牧野フライス製作所から絵本を送っていただいてから大分時間が経ってしまいました.
m-shige's log: おじいちゃんの大切な一日:御礼
なかなか時間が取れなくて読めずにいたのですが,こんなことではいつまでたっても読まないと思い,万難を排して読ませていただきましたので,感想を書きたいと思います.
 大人の絵本です.「キサゲ」が重要なテーマになっていると思いますが,見たことがない子供にはイメージすることが難しいような気がします.できれば,工作機械をよく知っている大人が,説明を加えながら読んであげた方がよいと思います.絵本としては文字が小さく,漢字にもルビなどがふってありませんので,対象は小学校高学年が適当かと思います.
 真剣に向き合うことで,鉄や機械にも魂が入る,というところには共感できます.私は学生が計算機や道具をうまく使えないときに「愛が足りないからだ」とよく言います.使う側の思い入れが強ければ強いほど,その人に使われる機械も大きな力を発揮すると,本気で信じているのです.学生のころ使っていた松浦のマシニングセンタに会いたくなりました.
 絵本なので,きれいな絵がたくさん載せてありました.私は下の絵が一番好きです.この絵本の無料公開を,是非,検討いただければと思います.

2008年11月17日月曜日

新人歓迎会

 今日の夕方は,10月から採用された2名の助教の方の歓迎会がありました.少しお話ししましたが,二人ともとても優秀で,頼もしい限りです.でも,残念ながら任期付きです.できれば長い期間在籍してもらって,学科の運営に協力して欲しいのですが.
 最近,博士の学位取得後に定職につけないポスドクが増加して,問題になっているというニュースを目にしました.最近の大学の若手のポストのほとんどは短期間の任期付きで,本学も任期5年,延長2年で,最長7年しか在籍できません.正直,どうしてこのような制度になったのか理解できません.これでは本学の若手は減る一方です.同じ国立大学でも,任期は5年ですが,きちんと成果を出していれば何回でも再任されるところがあります.この大学は准教授も同じ5年の任期制ということです.こちらの制度の方が現実的だと思います.

2008年11月16日日曜日

有田焼ビアタンブラーが当りました

 夏にエビスビールを飲みまくり,応募した懸賞に当って,有田焼のビアタンブラーをゲットしました.これは人間国宝の人の窯で今回の懸賞のためだけに焼かれたもので,器の底面にはその人のサインが印字されていました.また,蓋の裏側に直筆のサインが書かれた桐製の箱に封入されていました.当選は1000名ということで,シリアルナンバーも振られていました.私はビールを日常的に飲んでいて,このような懸賞があるとまめに応募してきましたが,今回のビアタンブラーは久しぶりの大当たりと言えるでしょう.箱に入れたまま保管しておくという手もありますが,私はもったいないと思い,今晩から早速使い始めました.料理もそうですが,いい器で飲むとビールもうまい気がします.大事に長く使いたいと思います.

2008年11月15日土曜日

YouTube動画に海外からメイル

 先日YouTubeに投稿したHaptic Deviceの動画にメイルで質問がありました.どうやらスウェーデンでVR関係のAPIを開発しているところのようですね.売り込みかも知れません.一応,返答しておきました.

> What API have you been using for you haptic application?
動画に出ている装置,米国 SensAble Technologies社 PHANToM に付属している OpenHaptics Toolkit を使っています.
> Can you tell me more what's the intention of the application, do you connect it to the CAM machine or is it for the tool path planning?
現時点では,5軸制御加工用CAMと繋いで工具経路を呈示するためのインターフェイスとして発表しています.将来は工作機械と直結して,色々とアピールしていこうと考えています.
> Do you have real time collision detection?
干渉に関する処理は,株式会社スリーディーの SmartCollision SDK を使ってプログラムしています.http://www.ddd.co.jp/eng/sc.html
 VR分野は活発な人が多いですね.近々にSPIDAR版を投稿します.

2008年11月14日金曜日

就職活動が本格的に始まったようです

 まわりの学生が就職活動をしているのが目立つようになってきました.今日もスーツ姿で出かけていく他の研究室の大学院生を見かけました.これまでも,会社が採用活動を始めるのが早いと思っていましたが,今年はさらに早くなっているように感じます.まだ11月ですが,金融やサービスなどメーカー以外の業界は,もう本格的に活動しているようです.メーカーも集団説明会などは始めているようですね.こんなに早くから学生を確保しようとしている会社は,学生の何を見て判断しているのでしょうか?是非,教えていただきたいものですね.聞いたところによると,何割かは早期退職すると仮定して採用数を決めている会社もあるようですが,こんな会社は会社本来の社会的役割を放棄しているとしか思えません.何度も書いていますが,会社の規模や知名度,初任給,福利厚生などだけで判断してはいけないと思います.そんなのは今だけの情報です.これからどうなるか分かりません.自己実現を仕事に求めるのならば,会社の選択は重要です.学生には会社をよく吟味して欲しいと思います.

2008年11月13日木曜日

サイン入りカラーイラスト,いただきました!

 今日,JIMTOF2008で交流したナッちゃんのたなかじゅん先生から,サイン入りカラーイラストが送られてきました!思わず研究室の学生居室に駆け込んで,学生達に自慢してしまいました.これはきちんとパネルに入れて,居室に飾っておかないと!

 たなか先生にはJIMTOF会期中にブースで二回,11月2日夜のイブニングセミナーを入れて三回ほどお会いしましたが,11月3日(祝)の帰るときに,最後に挨拶していこうとブースに立ち寄ったときは,アノロマ君のメンテナンスで忙しそうだったので声をかけそびれ,ちょっと心残りだったところにこの贈り物です.「こんなにうれしいことはない」さっそく礼状を書き,サインを入れた私の金型の著作と一緒に郵送させていただきました.
 たなか先生のブログを見ると,また講演される予定があるようです.できれば,私が理事かつ企画委員をしている型技術協会が主催するイベントでも,たなか先生を担ぎ出せないか検討してみたいと思います.

2008年11月12日水曜日

海外からコメント

 昨日の投稿に海外からコメントがありました.どうやら5軸制御加工の研究に興味があるようですね.実は先週末に同じ人から直接メイルがありましたが,本名や所属などがまったく書かれていなかったので対応しませんでした.でも,日本語のブログからもアプローチしてくるなんて熱心だと思うので,とりあえず名前や所属を連絡するように返事しました.話はそれからですね.
> Also is there any chance we can evaluate the algorithm implementation on real life practical models?
モデルをいただければ,こちらで試すことは可能です.
> STL model for die and mold or shrouded impellers?
最初からSTLはつらいですね.切削点は面データから計算しているので.
> Are these algorithms pluged into comercial CAM systems?
残念ながらきちんと実装できたものはありません.色々と話はあったんですが.
日本語が理解できるのなら,これでいいですね.さて,どうなることやら.

2008年11月11日火曜日

久々に動画投稿

 久しぶりに動画を投稿しました.5軸制御加工や6軸制御加工はネタ切れぎみなので,Haptic Deviceを利用した5軸制御加工経路呈示のデモンストレーションです.

 工作機械の加工の動画に対しては,結構反応がありましたが,産業用ロボットの動画は今ひとつでした.ロボットネタは期待が大きいのですね.今回のお題はどうでしょうか.
 ところで,最初に投稿した動画へのコメント第一号「先生なにしてはるんですか!?」は,当初予想した卒業生のY君ではなく,ST大のK先生だったことが,先週のT先生還暦祝賀パーティの時に判明しました!

確かに関西弁だし.しかし,こんなに素早くコメントできるほどニコ動をチェックしているとは...お,恐るべし,K先生!まだ投稿したものはないということでしたが,できれば動画投稿でも競い合って,分野を盛り上げていければと思っております.

2008年11月10日月曜日

3次元CAD認定プログラム

 今日の生産システム工学の講義の最後に,昨年から夏休みに実施しているCAD/CAE集中講義で使用し,今年から担当している学生実験でも使い始めた3次元CAD,SolidWorksの認定プログラムの紹介をしました.
 米ソリッドワークス社では,設計者の能力を判定する基準を設定し,定められた基準を満たした設計者に認定技術者の称号を与える制度を設けていて,SolidWorksの機能やオプションの理解ならびに操作ができ,実際の設計業務,開発分野でSolidWorksを活用できるエキスパートであることを証明するプログラムがあります.
 先週の金曜日,ソリッドワークス・ジャパンの担当の人が来学して,学生・教職者向けの初級試験といえる「Certified SolidWorks Associate (CSWA)」を,大学を会場にして実施してみないか,という依頼を受けました.米国や日本だけでなく世界中で実施されていているので,設計者の能力を世界中で証明できる資格制度だということですが,日本にははなじみのない資格なので,学生が興味を持ってくれるか疑問でした.しかし,通常は受験料として一万円かかるところを,年内に受験すれば無料でよいということで,せっかくの機会をアナウンスしないのは,やる気のある学生に悪いと思い,急遽,今日の講義で説明したというわけです.
 数名は質問に来るだろうと思っていたら,思いもかけず10人以上の学生が押し寄せてきたので,びっくりしました.とりあえず,受験希望が10名,検討中の学生が2,3名でした.これは,きちんと試験を実施しなければならないと思い,今週中に担当者の人と相談して手続きの詳細を決めて,来週の講義後に詳しく説明をすることにしました.試験は冬季休業に入った直後に実施することになるでしょう.
 学生は,意外とCADが好きなんですね.今回の試験対策はCAD/CAEの勉強にもなるので,よいことだと思います.できるだけ多くの学生が資格を取れるといいですね.

2008年11月9日日曜日

特産品をいただく

 昨晩は新大阪の東横インに宿泊しました.仙台での学会のときも東横インに宿泊して,朝食のおにぎりと味噌汁が意外によかった,と書いたことがありますが,ここの朝食は普通のご飯を自分でよそって食べるというものでした.東横インはどこもおにぎりだと思っていて,少し楽しみにしていたのですが,ちょっとがっかり.正直,おにぎりの方がよかったです.
 新大阪で家と研究室のお土産に生八橋を買って,8時発ののぞみ70号で帰京し,11時半には調布の自宅に着きました.本当はのんびり観光して帰ってきてもよかったのですが,JIMTOFのイベントのために先週日曜日のゴルフスクールを休んでいたうえに,先週まで外食が多くてちょっと体が重くなってきたような気がしていたので,今日は運動するために早く帰ってきたというわけです.
 久しぶりのゴルフスクールでしたが,やはり調子が悪かったです.最近会ったゴルフをしているという教え子が「ゴルフは生ものだ」と言ってましたが,実感です.スクール後,いつものようにマシンジムで30分間ほど走りましたが,とっても疲れました.やはり週に一回の運動でも大事ということですね.
 帰宅後,田舎の鹿児島に帰っている母から,鹿児島名物のさつま揚げが届けられました.私はこのさつま揚げが大好物なのです.早速,晩御飯のおかずとしていただきました.ずいぶんたくさんあるので,あと二日ぐらいは楽しめそうです.

T先生の還暦祝賀パーティ

 今日(この時点でもう昨日ですが)は,恩師であるOS大のT先生の還暦祝賀パーティに参加するために京都に来ました.会は18時半からでしたが,私は電通大OB&OGの取りまとめを担当する実行委員の一人だったため,17時すぎに会場のホテルに到着しました.
 パーティは,T先生が教鞭を取られたK工大,電通大,OS大の3大学のOB&OGを中心に,70名以上が全国から参加するという盛大なものになりました.参加者は若い人が目立ちました.やはり卒業してから月日が経つと,音信不通になる人が増えるのは仕方のないことです.電通大OB&OGも,出欠の確認ができたのは対象者の半数でした.音信不通の残りの人達が気になります.
 実行委員の人も忙しい人ばかりで,ろくに打ち合わせもせずに当日を迎え,一時間ほどで段取りをまとめて始めることになり,無事に終わるかどうか不安でしたが,KZ大学AK先生の名司会のおかげで,会は終始和やかな雰囲気で滞りなく進みました.T先生のプレゼンも,各大学代表の挨拶もすばらしかった.途中で贈呈された記念品も,先生が見たがっていたという昔の時代劇のDVDなど,気の利いたものばかりでした.同伴された奥様にも喜んでもらえたようでなによりでした.
 私自身も,久しぶりに再会した先輩や後輩の人と話すことができてよかったです.皆さんから変わっていないと言われました.私としては5年前とはずいぶん変わったと思っているのですが,良いことなのか,悪いことなのか,ちょっと複雑です.言動はともかく,見かけは少し細くなったと思うのですが.でも私も皆さん変わってないな,と思いました.でも,このようなプライベートな場所はともかく,職場での仕事ぶりなどはずいぶん変わったのではないでしょうか.
 T先生は3年後に定年の予定ですが,そのときは記念講演会を盛大にやりましょう.

2008年11月7日金曜日

疲れます,学生実験

 前にも書いたように,前日木曜日の夜は知能機械基礎実験ということで,18時から21時まで実験した後,加工した作品の画像や写真をWebにアップしたり,提出されたレポートのチェックをしたりするなど10時半過ぎまで作業していました.そして,日にちが変わって今日金曜日の13時から同じ内容で知能機械工学実験です.まるでサークルの合宿みたいです.
 自分で言うのもなんですが,私は学生実験にかなり力を入れているつもりです.1学年の全員と接することができる貴重な機会と考えています(二度以上お会いしたくはありませんが)実験内容に興味を持ってもらえるように,いつになくハイテンションで語りかけます.おそらく,私の研究室を希望する学生の何人かは,学生実験の私を見て希望してくれたのではないかと思うのですが,どうなんでしょう?
 私は後期の生産システム工学の講義も担当していますが,この講義での私の印象はあまりよくないようです.実験と同じ気持ちで熱心に話しているつもりなのですが「淡々と話している」とか,中には私を「なんか怖そう」とか思う学生も多いようで,そういう学生は学生実験のときの私と大きなギャップを感じるようです.どちらも間違いなく私ですが,学生実験の印象の方が実際の私に近いのではないでしょうか.
 3時間半ほどの実験の後は,しゃべるのが億劫なくらい疲れています.特に二日連続で実験した後は,横になりたいくらいです.もう年なのかもしれません.とにかくあと三週,がんばるしかありません.

2008年11月6日木曜日

仕事ができる人とは

 最近,仕事ができる人,できない人について考えることがありました.私はあまりえらそうなことは言えないので,エンジニアの神様といえる本田宗一郎の言葉を借用したいと思います.以下は,私がバイブルとしている「本田宗一郎語録(小学館文庫)」の第二章の5にある本田宗一郎の言葉です.

「“もう少し時間があれば,考えつくんだけどなあ”なんていうのは,これはバカだということだよ.まぬけだね.
 忙しいからこそ,その忙しさから抜け出そうとして,苦しまぎれの知恵が創意発見工夫で進歩するんですよ.だから,暇な人間は絶対にものを考えないね.忙しい人がだいたい発明してるんだよ」


 こんなことを私なんかから言われたら,きっと頭にくると思いますが,本田宗一郎の言葉ならば素直に聞けるでしょう.私はこの言葉を聞いて,できないことの言い訳をしないようにしようと思いました.できないことは,時間がないからではありません.もちろん,他人のせいでもありません.自分の力が足りないからです.
 ここまで書いて,今日の自分を反省したい気分になりました.明日からがんばります.

2008年11月5日水曜日

アメリカ合衆国新大統領

 アメリカ合衆国の第44代大統領に民主党のバラク・オバマ上院議員が当選したようですね.私は民主党代表選の頃からオバマ氏が大統領になれば,と思ってきました.しかし,正直に言うと,アメリカ国民は最後の最後はオバマ氏に投票しないのではないかとも思っていました.でも,代表選でクリントン候補を破り,こうして大統領選でもマケイン候補に圧勝したことを目の当たりにすると,アメリカは本当に変わろうとしているのだと強く感じました.また,変わらなければならないほど,今のアメリカは苦しいのでしょう.オバマ氏には,数年後に「やはりオバマに投票してよかった」とアメリカ国民に言われるようにがんばって,任期を全うして欲しいと思います.
 長い間続いた共和党政権からの変換で,日本の製造業にも色々と影響があると思います.ある程度は悪いことも覚悟しておかなければならないでしょう.でも,いいことがあるかもしれません.経済のことはよくわからないのでなんとも言えません.しばらくはニュースに注目です.

2008年11月4日火曜日

導入と,運用と,

 昨日も少し書きましたが,今月中に積層造形装置を購入するための予算を申請する予定です.今日は16時から業者の方に来ていただいて色々と相談しました.積層造形装置も最近では大分安くなってきていて,今では500万円以下で購入できるものもあります.今回狙っている装置は,現時点で最も現実的なアメリカ製のものです.
http://www.marubeni-sys.com/de/dimension/index.html
 積層造形といっても様々な方法があるのですが,この装置はFDMと呼ばれる方式を採用したものです.簡単に言うと,溶かした樹脂を上から積んでいって成形する方法です.利点はメンテナンスが容易なことと,硬質の樹脂が使えるので強度のある成形品が作れることです.成形品は構造部品として十分使えます.教育機関には一番向いているタイプだと思います.
 問題は運用費用です.導入費用が安くても,材料や消耗品が高価では,かえって使われなくなる恐れがあります.この装置も,導入しやすい値段で提供しておいて,サポートや消耗品で稼ごうというビジネスモデルのようです.しかし,既に100以上の教育機関への導入実績があることからも分かるとおり,教育機関が購入できるのはこれぐらいしか見当たりません.使い方を工夫して,樹脂の使用量などのコストを抑えるしかないのですが,この時に色々と考えることになるので教育にもなるかな,と思っています.でも,コストを抑えるという課題は,あまり学生らしくありませんね.本当は思いついたモノを好きなだけ成形して欲しいです.
 色々と問題はありますが,機械科に一台はあるべき装置だと思います.

2008年11月3日月曜日

JIMTOF2010で会いましょう

 今日もJIMTOFに行ってきました.10月30日の初日依頼,会場に来なかったのは31日だけです.まず,見ていないブースを見て,見たところでも気になるところをもう一度確認するつもりでした.
 まず始めに,今週の学科会議で購入を提案することにしている積層造形機を見に行ったのですが,ブースはあったものの,お目当ての機械は展示しておらず,担当者も居ませんでした.色々と質問があったのに,がっかりです.後日,担当者から連絡してもらうようにお願いしておきましたが,急がないとまずいです.
 西地区の屋外で,工作機械にも使われている直動システムを利用した免震構造の企画展示があり,免震の効果を体験できる免震体験車に乗せてもらいました.始めに免震しないで4年前の新潟県中越地震を体験しましたが,初めて体験するものすごい揺れでした.いきなりこんな揺れがきたら,間違いなくすっころんでいるでしょう.続いて同じ地震で免震した場合を体験してみましたが,横揺れが見事に消えていました.意外なところで,とてもよい経験をしました.
 続いて工具メーカーが集まっているホールを見て回りましたが,研究室で使っている工具のカタログを手当たり次第にもらっているうちに,重くて動けなくなってしまいました.まだ10時でしたが,大学宛に宅急便で送ってしまいました.
 軽く昼食をとった後,東地区のまだ見ていない工作機械メーカーのブースを見てまわりました.どのブースでも知り合いの技術者の方が付きっ切りで案内してくれて,大変よく理解できました.13時には,ほぼ見たいものを見終わったので,帰ることにしました.
 JIMTOFは明日までですが,明日は大学でやることがあるので,私のJIMTOF2008は今日が最後です.JIMTOFはこれまでも見学してきましたが,今回はこれまでになく様々なことに積極的に取り組んだ思い出に残るものになりました.今回お会いした皆さん,2年後のJIMTOF2010でもお会いしましょう.

2008年11月2日日曜日

JIMTOFの日曜日

 今日もJIMTOF2008.10時から会議棟6階で開催された「研究シーズ発掘・活用セミナー」に出席しました.これは,ポスターセッションに参加した研究テーマの中から優秀なものを3件ほど選出し,それぞれ30分ほど発表するということが主旨です.どの発表も興味深いものでしたが,その前に行われたSN大学のMW先生の産学連携に関する基調講演も印象に残りました.
 「国民の税金で賄われている大学は,研究成果を社会に還元し,国民の生活向上に目に見える形で貢献しなければならない.大学における研究は,あくまで基礎研究.但し,はっきりとした目的意識を持つ必要がある.工学部の研究は目的のない研究であってはならない.また,研究のための研究,論文を書くためだけの研究であってはならない.大学における研究は,自分たち個人のものではない.人類の福祉貢献のために,広く共有されるべきものである.」 まったく同感です.著名な先生と同じ考えであるということで,とても勇気づけられました.
 13時からは,昨日は大学院生に任せていたポスターセッションの説明員としてポスターの前に立ちました.途中,とてもなまった英語をしゃべる外国人への対応で凍りつきましたが,知り合いの先生だけでなく,卒業生のMG君をはじめ,他大学の学生,工作機械メーカーの若手など,普段は話す機会がない人と話すことができて,とても刺激になりました.これがポスターセッションの面白さですね.

 17時15分からは,学生対象JIMTOFセミナーのパーティに参加しました.私の研究室の学生は6人が参加しましたが,初日に会ったM精機のKM君や,今年MF製作所に入社したTG君も,若手として参加していました.二人とも9月に相模湖であったばかりですが,仕事で会うとまた違った印象です.このパーティには450名の学生が参加したということです.大盛況ですね.2年後のJIMTOF2010でも,また企画して欲しいと思います.
 パーティ終了後は近くのビアレストランで2次会でした.2次会後,3次会の雰囲気でしたが,逃げました.すいません...

2008年11月1日土曜日

JIMTOFの土曜日

 今日は,午前中に昨日の夕方外出しているうちにたまった仕事を片付けて,3限にBコース生産システム工学の講義でした.すいません.木曜日から長時間しゃべってきたため,途中から声が出なくなってしまいました.今ものどが痛いです.今月の週末は試練です.
 講義後,国際工作機械技術者会議のレセプションパーティに出席するために,JIMTOF2008の会場である東京ビックサイトに行きました.本当は,今日と明日の13時から16時までは出展しているポスターセッションの説明員としてポスターの前に居なければならなかったのですが,講義だったために説明員は大学院生に任せていました.16時ぐらいに会場に到着しましたが,パーティ開始の17時半まで時間があったので,学生と一緒に1時間ほど展示を見てまわることにしました.途中で昨年M精機に就職して見学に来ていたSN君と合流して,M精機のブースを中心にじっくり見ました.SN君は色々な工作機械の部品の試作を担当していて,今回展示されている工作機械の部品も,いくつか作ったということです.自分の作った部品を使った機械が展示されているとうれしいだろうと思ったら,そうでもなさそうでした?
 会場でお会いした関係者の方の話では,今日はとても混んでいて,人が通れなくなったところもあったそうです.明日もおそらく混むでしょう.パーティ会場に移動する途中で,初日にお会いした「ナッちゃん」のたなか先生を特設ブースに見かけたので声をかけました.直売用に持ち込んだ単行本は売り切れ寸前で,このままでは会期中もたないということで,現在は売る量をセーブしているということでした.うれしい悲鳴ですね.やっぱり,この漫画はJIMTOFに似合います.
 パーティは,国際会議のレセプションということで挨拶は通訳付きでした.日本語の微妙な表現も納得の英語にしていた完璧な通訳に驚きました.まさしくプロです.昨晩のパーティと2次会で食べすぎ飲みすぎだったため,今日は寿司やそばなど,あっさりしたものをいただこうと思っていたのですが,結構食べてしまいました.19時頃に中締めとなり,本当は2次会などがあったのかも知れませんが,明らかに疲れを感じたので,今日は帰らせていただきました.

工作機械国際懇親パーティー

 昨日の6,7限は知能機械基礎実験で,加工に1時間以上もかかった作品が二つもあり,撤収したのは22時半でした.今日の3,4限は知能機械工学実験でした.ほぼ半日後に同じ実験をやるということになり,正直,今日の実験では説明の途中で意識が飛びそうになりました.
 夕方から日本工作機械工業会主催のパーティーに出席するために両国国技館に行きました.実は両国国技館に入るのは初めてです.相撲のメッカなのに,相撲以外の用事で入場することになり,日本人としてちょっと複雑でした.歴代優勝力士の写真(?)や升席に囲まれた不思議な会場でした.パーティーはJIMTOF2008で併催されている国際会議に出席している海外の要人なども招かれていました.北陸の石川県から「金沢素囃子(すばやし)」と「炎太鼓」を呼び寄せて披露していました.間に,新日本フィルハーモニー交響楽団によるアンサンブルの演奏もありました.どれも見ごたえ,聞きごたえがありましたが,炎太鼓の激しさが一番印象に残りました.

2008年10月30日木曜日

JIMTOF2008開幕

 今日,JIMTOF2008が開幕しました.私は朝一番で東京ビックサイトに行ってきました.中小企業などのユーザーは,土日祭日に来る方が多いので,平日の今日は空いていたと思います.
 最初に,業界最大手といえるM精機のブースに行きました.私の研究室の卒業生のKD君とKM君が,説明員でつめていることを知っていたので,表敬訪問のつもりでした.2年目のKM君は初めてのJIMTOFということで,少し落ち着きがありませんでしたが,5年目のKD君は,もう中堅といった感じで堂々としていて,自分のやっている仕事について詳しく説明してくれました.二人とも一台の大型複合加工機で関係があるようです.これからもよい工作機械を世に出すために,がんばってください.
 今日はスーパージャンプ増刊Ohスーパージャンプに連載中の「下町鉄工所奮闘記 ナッちゃん」の企画展示コーナーに,作者の「たなかじゅん先生」が来ると聞いていたので足を運んでみると,はたして,たなか先生ご本人にお会いすることができました!持ってきていた最新刊にサインをいただいたうえに,大きなパネルのナッちゃんを背にした記念撮影にも応じてもらえました.メディアに製造業が取り上げられる機会が少ない中,これだけ人気のある鉄工所漫画の存在は大変貴重です.これからも応援していきたいと思います(と言っても,単行本を買うことぐらいしかできませんが)
 今日は午後から用事があったため,大きなブースをざっと見ただけでしたが,日曜日から三日かけてじっくり見学する予定です.

2008年10月29日水曜日

おじいちゃんの大切な一日:御礼

 今週の日曜日,m-shige's log: おじいちゃんの大切な1日 という投稿をしましたが,本日,牧野フライス製作所様から,その絵本が送られてきました.おそらく,このブログを見て対応されたのではないかと思います.ありがとうございました.心よりお礼申し上げます.また,先の投稿にはちょっと批判がましいところもあり,関係者の中には気を悪くされた方もいるかと思いますが,何卒ご容赦ください.怒ったというわけではなく,もったいない,残念だ,という気持ちで書いたことだけはご理解いただきたいと思います.
 さっそく,ざっと目を通してみましたが,挿絵に工作機械がある絵本は新鮮で,なんだかうれしくなってしまいました.でも,ちょっと難しそう(?)なので,後でじっくり読ませていただきます.必ず,感想を投稿します.
 このブログに研究室以外から反応があったのは初めてです.しかも,こんなにドラマチック.ブログを立ち上げてよかったと思います.

2008年10月28日火曜日

研究生は取りません

 今日の夕方,来年度から研究生にして欲しいと希望している中国からの留学生と面談しました.日本に来てちょうど一年ぐらいということで,日本語がまだ少し不安そうでしたが,日常会話は問題ないという印象でした.人物としての問題はないと思います.
 でも,私は原則として研究生は取らないことにしています.就学ビザを目的とした悪用や,責任教員としての負担などの問題もありますが,一番の理由は,研究活動を第一の目的とした集団の中に,それ以外のことを目的とした存在を認めたくないのです.私のこのような考えは,研究室の学生も感じていると思っています.研究室で昼間から就職関係の作業をしたり,英会話などの個人的な勉強をしている学生にちょっかい出したりしているのも,このような理由からです(止めさせるところまではやりませんが)
 今日の学生にも,まず,来年2月に予定されている私費留学生を対象とした入学試験を受けるように伝えました.正式な試験に合格してきたら,私が入室を断る理由はありません.他の学生と同様に指導するつもりです.これからの試験勉強は大変と思いますが,来年度から一緒に活動できるようにがんばって欲しいものです.

2008年10月27日月曜日

投稿動画の再生回数ランキング

 ニコニコ動画に動画を投稿するようになって,早いもので今日で一ヶ月になりました.ここで,これまでに再生された回数のベスト3についてコメントしたいと思います.
 第三位は「同時6軸制御によるキャラクタライン加工」でした.あまり見られない加工ということで評価されているようです.しかし,二日後に投稿したバージョンアップ版の再生回数は,あまり伸びていないです.新しい動画の方がきれいに撮れていて,再生時間も長いのですが...

 第二位は「同時5軸制御によるインペラ加工」です.正直,最終的には,この動画が一位になると思っていました.でも「マイリスト」への登録数は一番でした.汎用的な動画として使われているのかもしれませんね.

 第一位は「同時5軸制御によるチューブ加工」でした.第二位のインペラ加工の動画にダブルスコアという圧倒的大差をつけての優勝です.この加工の良さが分かるとは,ニコ動を見ている人のレベルの高さがわかります.

 もう再生回数も伸びなくなっていますが,コメントなどでコミュニケーションもとれてよかったと思っています.今でもコメントを書いてもらうことを,あまり期待せず,楽しみに待っています.一方,YouTubeに投稿した同じ動画の再生回数は寂しいものです.こちらはユーザー登録しなくても見ることができるので,研究室のWebコンテンツにリンクを作ろう考えています.
 とりあえず,動画の投稿は一段落といったところです.今年の研究成果でいいものが出てきたら,また投稿しようと思います.

2008年10月26日日曜日

おじいちゃんの大切な1日

 今日,ゴルフスクールを終えて着替え,ラウンジで妻を待っているときに置いてあった朝日新聞を読んでいると,国内のある工作機械メーカーが,子供向けの絵本を発刊したという記事を見つけました.
「おじいちゃんの大切な1日」(幻冬舎/牧野フライス製作所・重松清・著)2008年8月31日初版発行
 内容は詳しく覚えていませんが,工作機械に関係のあるおじいちゃんと孫の話ということでした.文章やイラストは有名な人が担当されたようです. 15,000部発行したということですが,市販する予定はなく,まずOBや関係者に配り,3000部程度を学校など希望する団体に配布すると書いてありました.
 工作機械を一般の人たちにアピールすることは大事だと,これまでこのブログでも書いてきました.子供を対象とした工作機械の絵本は記憶になく,とてもよい試みだと思います.
 しかし,このような本が8月に発刊されていたということを,10月も終わろうとしている今日になって初めて知りました.そして,家に帰ってきて詳しく調べようとインターネットで検索しても,書名,出版社,著者,発行年月日しか分かりません.朝日新聞には問い合わせ先が書いてありましたが,これでは朝日新聞の紙面を見た人しか入手できません.しかも,配布先を学校などの団体に限定するとなると,この本が一般の子供の目に触れることはほとんどないと思います.これでは,せっかく作った本が,あまりにももったいないです.無償で配布するつもりならば,私だったらPDFファイルにしてWeb上に公開します.
 今週末から東京ビックサイトで開催されるJIMTOF2008で,この絵本が見られることを期待したいと思います.

2008年10月25日土曜日

I君の結婚披露宴

 今日は,5年前に修士課程を修了して名古屋の会社に就職したI君の結婚披露宴に出席するために,名古屋に行ってきました.彼は,私が一人で研究室を運営するようになって初めて修士論文を世話した学生の一人です.イラストなどを描くのが好きで,年賀状も自筆のイラストなので毎年楽しみにしています.私の研究室Webのトップページの画像も,彼が在学中に作ってくれたものです.http://www.ims.mce.uec.ac.jp/index.html
 口数は少ないですが,丁寧に淡々と仕事をこなす学生でした.研究では,最初は私のテーマを手伝ってもらい,修士課程では筆頭著者として投稿もしました.英語のものも加えると関わった研究論文が3つもあり,大変優秀な学生だったと思います.
 相手の方は美人で,性格も良いことがすぐに分かりました.二人とも,とても仲がよさそうでした.いつまでも仲良く,お幸せに.「永遠の幸を祈る」
 このような卒業生の披露宴では,他の卒業生と話せることも楽しみです.みんな30才ぐらいで,仕事でも中心的な存在になりつつあるようです.
 昨日のコンパで二日酔いになっていたので,お酒はまったく飲めませんでしたが,料理はおいしくいただきました.さすがに一流ホテルだけあって,どの料理も大変おいしかったです.とても幸せな気分で帰京しました.